ハーレム相撲部~女4人に男1人。おまけにかわいい守護霊も憑いてきて、一体何がどうしてこうなった?~

Ring_chatot

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第10章:家出のお手伝い・前編

10話

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 翌日、真由美は百合根の紹介で件の男と引き合わされた。
「初めまして、真田真由美と申します」
「西野遼(にしのりょう)です。えっと、もしかしたら俺の家出に付き合ってくれる人がいるってことで来てみたんだけれど……俺も不安だったから、一緒に行ける人が来てくれてちょうどいいなって」
「あ、はい。それであってます。あー、やっぱり不安ですよね! 私、親元を離れたことなんて修学旅行の時くらいしかないですし。それで、西野さんも親元から逃げたい……らしいですけれど、一体どんな親なんですか?」
 真由美はあっていきなりプライベートな話を持ち掛ける。そんな不躾な話……と、警戒してもいいはずだが、親が親なので女の子に免疫のない遼はついつい話してしまう。

「親っていうか、親戚がさ。みんな、教師の家系なんだよ。だから、親が俺にも教師になれ教師になれってうるさくって……テレビ番組とかもさ、親の顔色をうかがいながら生きてるわけ。
 習い事も強制で、自由な時間も全くないし。あと、どれだけ勉強を頑張っても、『もっと頑張れるだろ!?』みたいな感じで。一切褒めちゃくれないの……。しかも、証拠も何もないくせに、『昔の自分はもっと成績が良かったぁぁぁぁぁ!』とかってマウント取ってきてさ。なんか、俺の同級生みんなその親はおかしいって言っている。
 大体、俺は教師なんてなりたくないよ。親は『生徒が生意気だ』とか『近頃の子供の教育はどうだ』とか愚痴ばっかり言っているし、そもそも毎日のように残業ばっかりしてる……公務員だからどうのこうのって言っているけれど、両親のどっちも怒りっぽくって、生徒の親に頭が上がっていないし……
 そんなに教師を進めるならさ、教師が楽しい、やりがいがあるってことを背中で見せてほしいよねって話」
 そこまでまくしたてるように言ったところで、ただの親への愚痴になってしまって、全く真由美に喋らせていないことに気づき、遼ははっとする。
「ごめん、俺ばっかり喋ってた」
「いいですよ。私だって親の紹介をしろって言われたら、遼さんみたい喋りっぱなしになります。じゃ、今度は私のターンにすれば平等ですよね? 親への愚痴なら1時間以上語れますから覚悟してくださいね!?」
 そう言って真由美は遼に親の文句を言いまくる。父親は酒を飲む、暴力を振るう、言っていることがすぐ変わる、なんでも他人のせいにする、人格を攻撃する。母親は優柔不断、父親と離婚しない、父親に何もできない、暴力に反撃できない、縛った父親を勝手に解放した、だから私が父親をスタンガンで痺れさせたり、刺したりもした……と、いう事をかいつまんで話す。
「つまりお互い親の外れを引いたわけですね」
 一通り言い終えた真由美はそう言って苦笑する。
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