ハーレム相撲部~女4人に男1人。おまけにかわいい守護霊も憑いてきて、一体何がどうしてこうなった?~

Ring_chatot

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第12章:家出のお手伝い・後編

13話

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 そうして二回目の家出から二週間ほど経った頃、両親ではない別の人からの着信があることに気づく。知らない番号だったので警戒をしたが、騒がしい寮の外に出て電話をかけなおしてみると、それは母方の祖父のものであった。
『おぉ、遼。一年ぶりだな。何度も電話したのに出ないから、よっぽど勉強に集中していたんだな。お盆だから家に来てほしかったが、もうお前も受験生だしなぁ……』
 なんだか違和感を覚えつつ、両親よりは会話ができるだろうかと遼は会話を続ける。
「勉強はしてないよ? 夏休みの間中ずっと働いているし」
『ん? どういうことだ?』
 何やら話が違っているらしく、祖父は首をかしげている。
「俺、ずっと家出してて、勉強なんてずっとしていないよ? あぁ、なるほど……どうせ、母さんが見栄張ったんだね」
 確かに、母親の性格からすれば息子が家出しているだなんてことは親戚に言えるはずもないだろう。だから嘘をつくというのはよく考えれば簡単にわかること。家出の経緯を祖父に話した。自分は教師になりたくないのに、親は教師になることを強要すること。親は自分が子供だからという理由で論理的な話をしないこと。そんなに家が気に入らないなら出ていけと言われたこと。その言葉通りに家を出て住み込みで働いている事……親が折れない限り、夏休みの間中は戻らないつもりであることまで伝えると、祖父も状況が呑み込めて少しずつ怒りをあらわにしてくれた。
『バカ娘には後でちゃんと言っておくが……お前はもう、働かなくてもいいぞ』
「……どういうこと?」
『確かに、教師というのは素晴らしい仕事だ。子供を育て、見守り、未来を作る仕事だと思っている。私はいまでも生徒たちのことを誇りに思っている。だが、それ以外にも誇れる職業なんていくらでもある。やりたいことが何もないというのなら、教師にでもさせたほうがいいと思うが、他にやりたいことがあるならそっちを優先するべきだろう……だから、もしもお前の親が方針を変えないのなら、大学の費用は私が出す。お前が行きたい大学に行けるようにな』
「マジで!? いいの」
『構わん。どうせバブル時代に株やって儲けた貯金の残りだ。しっかし、なんというか、情けない。私も年のせいか時代の流れには正直ついていくのが難しいが、それでも少しは時代についていこうと頑張っているつもりなのだが……私のバカ娘も、その馬鹿な夫もまるで時代についていけていないじゃないか。教師がそれでどうするのやら』
 電話の向こうからでも呆れが伝わってくる声であった。
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