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第13章:お祭りの日
6話:お祭り開始
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それ以降、トラブルなくお祭りの準備、そしてお祭りは進んでいった。
日が暮れるとともにこの神社の宮司で、明日香の父親である信二さんによるこの神社の歴史解説が始まった。それが終わると地元の子供たちによる神楽舞が披露され、奉納射的、神前相撲という神事を終えた後は、徹底的にどんちゃん騒ぎを楽しむ自由時間だ。
祭りの日は神社の土俵が一般開放されており、大人も子供も混じって相撲遊びに興じることが出来る。みんなまわしはもっていないので、まわしのつかみ合いが発生せず、押し合いや突っ張りあいによって勝負をつける簡易的な相撲だが、それでも大いに盛り上がった。その辺の大人程度に負けることはない裕也だったが、ラグビーの経験者だとか、ジムに通い詰めている筋肉ムキムキの人だとか、工事現場で働いているうちに立派な筋肉がついた人だとか、そういう人が来るとさすがの裕也も手こずった。
部活の先輩も参加したり、時には明日香の兄や父親も参加したりなどして名勝負が行われると、その場はとても盛り上がる。そして、この神社の方針で、女性が土俵に上がることは特に禁じられておらず、女性同士の相撲も大いに盛り上がった。
素華は元々の身体能力の高さもあり、その辺のスポーツ経験がある女性程度なら順当に勝っていく。真由美は相手が柔道の有段者だったこともあり、技も体も劣り、不覚を取ってしまった。明日香は、正直なところ負けなしだ。圧倒的な技術とスピードで、自分よりも体格で勝る女性を圧倒してはガッツポーズを上げている。
勝っても負けてもお祭り騒ぎなので、相撲部のみんなやその家族は、タコ焼きや綿あめといったお祭りの定番を手にして、土俵の周りで笑顔で佇んでいた。裕也の周りに置かれてる食べ物は、自分が買ったものももちろんあるが、7割がた今まで人助けしてきた人からお礼の品としてもらったものだ。一部には町内会だとか、キレイキレイの会だとか、そういう団体名も書かれている。
人助けはしておくものだと思う反面、大食漢の自分でも食べきれるか怪しい量には、少し苦笑してしまう。家に持ち帰って冷蔵庫に入れて置くべきだろうか。
「はー……楽しいなぁ」
祭りの雰囲気に浮かされながら、裕也は思わずそんな独り言を口にした。明日香の家族以外と相撲が取れたのは夏休みの始めに高校生相撲の大会に出て以来だ。まわしのつかみ合いが発生しないため、本来の相撲とは違うものの……それでも、色んな相手と相撲を取ることが何よりの経験と楽しさで、久しぶりの充足感を覚えている。神との取り組みを入れれば5回も取り組みを行ったため、心地よい疲労が感じられ、裕也はそれを癒すように甘いものをほおばっている。隣には、素華と真由美。明日香は祭りの実行委員に呼ばれており、今は手が離せない状況らしい。
一緒に楽しみたいところではあったが、神社に生まれた以上、今日という日が非常に忙しいのは仕方のないことだろう。
日が暮れるとともにこの神社の宮司で、明日香の父親である信二さんによるこの神社の歴史解説が始まった。それが終わると地元の子供たちによる神楽舞が披露され、奉納射的、神前相撲という神事を終えた後は、徹底的にどんちゃん騒ぎを楽しむ自由時間だ。
祭りの日は神社の土俵が一般開放されており、大人も子供も混じって相撲遊びに興じることが出来る。みんなまわしはもっていないので、まわしのつかみ合いが発生せず、押し合いや突っ張りあいによって勝負をつける簡易的な相撲だが、それでも大いに盛り上がった。その辺の大人程度に負けることはない裕也だったが、ラグビーの経験者だとか、ジムに通い詰めている筋肉ムキムキの人だとか、工事現場で働いているうちに立派な筋肉がついた人だとか、そういう人が来るとさすがの裕也も手こずった。
部活の先輩も参加したり、時には明日香の兄や父親も参加したりなどして名勝負が行われると、その場はとても盛り上がる。そして、この神社の方針で、女性が土俵に上がることは特に禁じられておらず、女性同士の相撲も大いに盛り上がった。
素華は元々の身体能力の高さもあり、その辺のスポーツ経験がある女性程度なら順当に勝っていく。真由美は相手が柔道の有段者だったこともあり、技も体も劣り、不覚を取ってしまった。明日香は、正直なところ負けなしだ。圧倒的な技術とスピードで、自分よりも体格で勝る女性を圧倒してはガッツポーズを上げている。
勝っても負けてもお祭り騒ぎなので、相撲部のみんなやその家族は、タコ焼きや綿あめといったお祭りの定番を手にして、土俵の周りで笑顔で佇んでいた。裕也の周りに置かれてる食べ物は、自分が買ったものももちろんあるが、7割がた今まで人助けしてきた人からお礼の品としてもらったものだ。一部には町内会だとか、キレイキレイの会だとか、そういう団体名も書かれている。
人助けはしておくものだと思う反面、大食漢の自分でも食べきれるか怪しい量には、少し苦笑してしまう。家に持ち帰って冷蔵庫に入れて置くべきだろうか。
「はー……楽しいなぁ」
祭りの雰囲気に浮かされながら、裕也は思わずそんな独り言を口にした。明日香の家族以外と相撲が取れたのは夏休みの始めに高校生相撲の大会に出て以来だ。まわしのつかみ合いが発生しないため、本来の相撲とは違うものの……それでも、色んな相手と相撲を取ることが何よりの経験と楽しさで、久しぶりの充足感を覚えている。神との取り組みを入れれば5回も取り組みを行ったため、心地よい疲労が感じられ、裕也はそれを癒すように甘いものをほおばっている。隣には、素華と真由美。明日香は祭りの実行委員に呼ばれており、今は手が離せない状況らしい。
一緒に楽しみたいところではあったが、神社に生まれた以上、今日という日が非常に忙しいのは仕方のないことだろう。
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