ハーレム相撲部~女4人に男1人。おまけにかわいい守護霊も憑いてきて、一体何がどうしてこうなった?~

Ring_chatot

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第17章:詐欺の片棒

19話:再出発

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「君たちが辞めると聞いて、少し安心している自分がいるよ……」
「どうしたんですか?」
 シホが訪ねると、すごく言いづらそうな表情を車内のミラーに映し、広沢は続ける。
「うちの会社な、なんというか、反社会組織。まぁ、平たく言えばヤクザとつながっていてさ……まー、君たちが稼いだお金も、ガンガン上納金として流していたんだ」
「うっそ……私達、悪党の片棒担いでたってこと?」
 カナがそう言うと、シホもざわついた。
「そうなるね。だから、君たちがどれだけのことを察していたかはわからないけれど、あのままウチの事務所にいても、収入を吸われるだけでメジャーデビューは夢のまた夢だったと思う」
「……で、それを話して、広沢さんはどうしたいの? 自主でもするの?」
 カナが訪ねると、広沢はため息を付きつつ答える。
「残念ながら、給料はもう返せない。ごめん……けれど、だまし取ったファンのお金。これは、何とか返せる……」
「もしかして、それは広沢さんの貯金ですか?」
 シホが尋ねる。
「いいや。私が組を抜けるって言ったら、支度金だって言ってお金をくれたんだ。組長が詐欺で稼いだ金を返してくれたんだ」
「ヤクザなんでしょ? 組を抜けるのって、色々と掟とかあるんじゃ……小指ありますよね!? エンコ詰めてないですか?」
 カナの問いに広沢は苦笑した。
「……はは、今どき指を詰めるなんてしないって。昔はそれで、労災がどうたらで保険金が下りるから、それを組に収めてたって話だけれど……。
 俺の組長……ヤクザしかできなかった奴が、ヤクザをやめてまっとうな稼ぎが出来るのが嬉しいんだって。あと、一応、君たちの稼ぎが良かったから……だから、とっとけって言われた。上納金は十分渡していたのに、私の上司がさ、もっと稼げっていうから、私も仕方なく詐欺を始めたんだ……そういうわけだから、まずは詐欺で稼いだお金、あとで君たちに返すよ……ファンに、返せるかな? 返せないなら君たちが給料だと思って、貰ってしまってもいい」
「うーん……本当のことを教えたら、ファンは怒りそうな気もしますが」
 シホの言葉に、カナも『だよねー』と同意する。
「それと、俺の貯金から、君たちの給料も出す。上納金に吸われちゃったから、少ししか渡せないけれど……回りくどくなっちゃったけれど、今まで本当にごめん……」
 何が何やら、色々な情報がありすぎてシホもカナも、すぐに許すとは言えなかった。その後、二人は本当に今までの詐欺で得られた金を返してもらい、給料という名目で二人に10万円ずつ、広沢の手から渡される。
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