ハーレム相撲部~女4人に男1人。おまけにかわいい守護霊も憑いてきて、一体何がどうしてこうなった?~

Ring_chatot

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第17章:詐欺の片棒

24話・終

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「今回はなんというか、私はほとんど協力できなかったし、組の恥を晒すばっかりで、むしろ恥ずかしさのほうが勝る結果だったけれど……でも、いつかは、ヤクザだろうとなんだろうと、誇れる自分になりたい……今回、良い結果になったことを聞いて、そう思ったよ」
「いいじゃない。百合根は探偵を目指してるんだっけ? 何かしら面倒なことになりそうなら、ヤクザの力でもなんでも活かして、人助けをすればいいと思うよ。悪党が酷い目に遭ったとしても、必要悪だと思って割り切っちゃおう」
「ありがと……まぁ、結局、ヤクザの力に頼るってことは、大抵は誰かしら不幸になっちゃうのがネックだけれど、なるべくまっとうな人間が不幸になることはしないようにする。応援してね、明日香」
「もっちろん!」
 明日香の返答を聞いて満足したのか、百合根は微笑み頷いた。
「それじゃ、私受験生だから、勉強に励むよ……あと、あのバトルガールズの成功、私も祈ってる。あの子たち、きっと成功するよ」
 それだけ言い残すと、百合根は部室から去ってしまった。彼女は受験勉強の追い込みの時期なので、気分転換程度にしか部室には顔を出さないが、それにしても今日は世間話だけして帰っていくという、滞在時間の短さが極まっていた。今日の出来事はよほど報告したいことだったのかもしれない。
 父の収入が減ったと愚痴を言いながらも、一人の人間がまっとうな道を歩めるようになったのは嬉しいことで。それが、彼女のこれからの歩む道を決定づけたようだ。
 百合根の話を聞いて、自分も嬉しい気分になったのだから今日はいい日だ、間違いないと明日香は思うのであった。


 そして、明日香との話を終えた百合根だが、今度は裕也を神社の端に呼び出し、二人きりで話をする。
「一体何の用だよ? 百合根。明日香と話をしてたと思ったら、次は俺と話したいだなんて」
「……貴方、一応尋ねておくけれど、母親とは一回も手紙のやり取りとか、面会とか、やってないわけ?」
「当たり前だ。あんなの、俺は親だなんて思っちゃいない。俺のところにも手紙来てるけれど、全部読まずに捨ててる」
「その母親だけれど……来月に薬物中毒者の更生施設から出所してくるよ。NPO法人川坂ダルク支援会ってところから手紙来てなかった?」
「……来てたけれど、母親の名前が出てきた時点で捨てた」
「全く……三代続けてろくでもないみたいね」
 百合根はため息をつく。
「三代ってどういうことだよ?」
「そりゃあんた、いくら嫌いな母親が相手だからって、全部読まずに捨ててるのはいけないでしょーが……重要なことだってたくさん書かれてるのにさ。で、重要なことなんだけれど、あんたの祖父が、あんたの母親の身元引受人を拒否してるの。だから身元引受人がいないのよ……で、あんたの母親、行き場が無いなら私の父さんが面倒を見るって話になっているんだけれど……その前に、あんた。決着、つけておく必要があるでしょ? 何をどうするか、決めておきなさい」
 百合根に言われ、裕也は言葉に詰まる。
「決めておけったって……そもそも、どうしてお前のオヤジがあいつの面倒を見ることになってるんだよ!?」
「だって、あんたの母さんまだ34歳じゃない? それくらいの年の女性でも、まだまだ風俗に需要があるんだよね。子供放置して男と遊んで、覚せい剤までやったバカ女じゃ、まっとうな仕事にゃつけない。だけれど、まだしばらくは風俗の仕事ならできる……ってことで。熟女デリヘルで面倒見てあげるのよ。でも、それはそれとして。
 あんたの母親は……あなたと暮らしたがっているのよ。困ったことにね……だから、どう断るかだけ、考えときなさい」
 百合根はここで大きなため息をつく。彼女の言葉に、裕也は頭が真っ白になるのであった。
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