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最後の異世界生活~美桜編~
~桜前線~
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美桜が、皆の祈りの声に応えるかのようにゆっくりと目を開ける。
その様子に気付いたサントリナ達が美桜に駆け寄り、美桜に声を掛けた。
「美桜ちゃん!!具合は?!どこか苦しいとか、痛いところとかない?!」
「サントリナお姉ちゃん…少し…体…重いです。それ以外は…なんともありません。」
サントリナの言葉に美桜は、気だるさから体を起こせず、視線だけ向けて答えた。
「不幸中の幸いね。軽くご飯を食べて、寝て…体力を戻しましょう。美桜ちゃんが倒れて、三日は経っているの…。」
「三日………三日?!そんなに寝ていたのですか、私…。」
サントリナの言葉に美桜は驚き、寝ていた体を起こそうとするが、サントリナに無理は禁物だと、肩を抑えられ、優しくベッドに戻された。
美桜は、再びベッドに体を預けた状態で、皆に視線を向け、夢の中の出来事を話し始め、その場の空気が重くなり始めた。
空気が完全に重くなった頃、美桜が全部話し終わり、静かに聞いていた皆の中で、先に口を開いたのはアイリスだった。
「そんな…それでは…その不思議な力が消えつつあるせいで…美桜様の意識が夢の中に引っ張られると言うのですか…。この先…何度も起こりえる可能性が…あると…。息をしているのに、意識がない状態だなんて…そんなの…あんまりです。」
アイリスは冷静さを装っていたが、次第に涙が溢れ、その場に座り込み、呆然とした。
他の皆も、驚きを隠せない様子でいた。
ただ一人、ライラックを除いては。
「大丈夫。きっと…美桜嬢と、カノン嬢なら…。ちゃんと、自分のやりたい事をやり遂げて、元の世界に戻る。僕は、二人が持つ力を信じる。」
ライラックは上を向き、背筋を伸ばして凛とした様子で、自信満々に告げた。
その姿を見た美桜は、カノンがライラックを好きになった理由がわかった気がしたのと同時に、峰岸君の姿と重ね合わせた。
「不安を拭う言葉…雅君みたいです。」
美桜は心の中で呟いたつもりだったが、口に出ていたらしく、フロックスに言葉を拾われた。
「雅君って…もしかして…美桜ちゃんの…。」
「は、はい…。」
フロックスの言葉に美桜は、頬を赤くしながら恥ずかしそうに答えた。
その様子にフロックスは涙目でうろたえた。
「そんな…美桜ちゃんにも…恋人が……。なんて事だ!!お兄ちゃん寂しい!!寂し過ぎる!!」
「始まりましたわ…お兄様の激しい妹溺愛…。最近は静かだと思っていましたのに…はぁ…。」
ライラックやフロックスのおかげで、重かった空気が一変し、その場が明るくなった。
兄の言葉に呆れつつもアイリスに手を差し伸べたサントリナ。
その手を取って、座り込んでいたアイリスも立ち上がり、涙をぬぐい、明るい空気の中に混ざった。
美桜も、空気が変わった事に安心し、小さく笑った。
「美桜さん、不思議な力が失いつつある中、不安に思う事が多いかもしれない。だけど、君は一人じゃない。これからも、私達が出来る範囲で君を守り、支えよう。だから今は、ゆっくり休んで、良くなる事を優先して欲しい。それが、ここにいる皆や、屋敷の皆を安心させる方法だ。」
「わかりました。ありがとうございます、オリヴァーお父さん。」
オリヴァーも心配の表情を浮かべていたが、今の空気にそぐわないと思い直し、優しい笑みで、美桜に言葉を発した。
美桜とオリヴァー、ライラックが和やかに話し、三人の後ろの方でサントリナやアイリスが、いまだ落ち込んでいるフロックスを慰めていた。
その後、美桜は軽めの食事を採り、美桜以外の五人は美桜を休ませるため、一度部屋を出て、その場で解散となった。
それから美桜は食事や睡眠をしっかりと取り、徐々に体力を取り戻していった。
その間美桜は、ただ休むだけではなく、カーネリアン家に託すべく、制服用と私服用のワンピースのデザイン画を数枚、十数枚と思いつく限り描き留め、アイリスに託した。
そのデザイン画を見たアイリスは目を輝かせ、美桜と二人で服に関する話し合いを始め、男性用や女性用の私服や軍服、あらゆる服のデザイン画の話に花を咲かせた。
美桜が完全に体調を整えた三日後、ライラックから美桜に、とある式典があると知らせを受けた。
その式典は明日との事で、体調の様子を見ながらになるが、美桜も参加する事にした。
翌日の式典に着て行くドレスや飾りを、一式、侍女のリリーと相談して決めた後、美桜は万全な体調で式典に参加するべく、部屋で本を読んだり、お菓子のレシピを描き留めたり、お菓子のデザイン画を描いたり安静に過ごした。
その様子に気付いたサントリナ達が美桜に駆け寄り、美桜に声を掛けた。
「美桜ちゃん!!具合は?!どこか苦しいとか、痛いところとかない?!」
「サントリナお姉ちゃん…少し…体…重いです。それ以外は…なんともありません。」
サントリナの言葉に美桜は、気だるさから体を起こせず、視線だけ向けて答えた。
「不幸中の幸いね。軽くご飯を食べて、寝て…体力を戻しましょう。美桜ちゃんが倒れて、三日は経っているの…。」
「三日………三日?!そんなに寝ていたのですか、私…。」
サントリナの言葉に美桜は驚き、寝ていた体を起こそうとするが、サントリナに無理は禁物だと、肩を抑えられ、優しくベッドに戻された。
美桜は、再びベッドに体を預けた状態で、皆に視線を向け、夢の中の出来事を話し始め、その場の空気が重くなり始めた。
空気が完全に重くなった頃、美桜が全部話し終わり、静かに聞いていた皆の中で、先に口を開いたのはアイリスだった。
「そんな…それでは…その不思議な力が消えつつあるせいで…美桜様の意識が夢の中に引っ張られると言うのですか…。この先…何度も起こりえる可能性が…あると…。息をしているのに、意識がない状態だなんて…そんなの…あんまりです。」
アイリスは冷静さを装っていたが、次第に涙が溢れ、その場に座り込み、呆然とした。
他の皆も、驚きを隠せない様子でいた。
ただ一人、ライラックを除いては。
「大丈夫。きっと…美桜嬢と、カノン嬢なら…。ちゃんと、自分のやりたい事をやり遂げて、元の世界に戻る。僕は、二人が持つ力を信じる。」
ライラックは上を向き、背筋を伸ばして凛とした様子で、自信満々に告げた。
その姿を見た美桜は、カノンがライラックを好きになった理由がわかった気がしたのと同時に、峰岸君の姿と重ね合わせた。
「不安を拭う言葉…雅君みたいです。」
美桜は心の中で呟いたつもりだったが、口に出ていたらしく、フロックスに言葉を拾われた。
「雅君って…もしかして…美桜ちゃんの…。」
「は、はい…。」
フロックスの言葉に美桜は、頬を赤くしながら恥ずかしそうに答えた。
その様子にフロックスは涙目でうろたえた。
「そんな…美桜ちゃんにも…恋人が……。なんて事だ!!お兄ちゃん寂しい!!寂し過ぎる!!」
「始まりましたわ…お兄様の激しい妹溺愛…。最近は静かだと思っていましたのに…はぁ…。」
ライラックやフロックスのおかげで、重かった空気が一変し、その場が明るくなった。
兄の言葉に呆れつつもアイリスに手を差し伸べたサントリナ。
その手を取って、座り込んでいたアイリスも立ち上がり、涙をぬぐい、明るい空気の中に混ざった。
美桜も、空気が変わった事に安心し、小さく笑った。
「美桜さん、不思議な力が失いつつある中、不安に思う事が多いかもしれない。だけど、君は一人じゃない。これからも、私達が出来る範囲で君を守り、支えよう。だから今は、ゆっくり休んで、良くなる事を優先して欲しい。それが、ここにいる皆や、屋敷の皆を安心させる方法だ。」
「わかりました。ありがとうございます、オリヴァーお父さん。」
オリヴァーも心配の表情を浮かべていたが、今の空気にそぐわないと思い直し、優しい笑みで、美桜に言葉を発した。
美桜とオリヴァー、ライラックが和やかに話し、三人の後ろの方でサントリナやアイリスが、いまだ落ち込んでいるフロックスを慰めていた。
その後、美桜は軽めの食事を採り、美桜以外の五人は美桜を休ませるため、一度部屋を出て、その場で解散となった。
それから美桜は食事や睡眠をしっかりと取り、徐々に体力を取り戻していった。
その間美桜は、ただ休むだけではなく、カーネリアン家に託すべく、制服用と私服用のワンピースのデザイン画を数枚、十数枚と思いつく限り描き留め、アイリスに託した。
そのデザイン画を見たアイリスは目を輝かせ、美桜と二人で服に関する話し合いを始め、男性用や女性用の私服や軍服、あらゆる服のデザイン画の話に花を咲かせた。
美桜が完全に体調を整えた三日後、ライラックから美桜に、とある式典があると知らせを受けた。
その式典は明日との事で、体調の様子を見ながらになるが、美桜も参加する事にした。
翌日の式典に着て行くドレスや飾りを、一式、侍女のリリーと相談して決めた後、美桜は万全な体調で式典に参加するべく、部屋で本を読んだり、お菓子のレシピを描き留めたり、お菓子のデザイン画を描いたり安静に過ごした。
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