俺と神様は異世界でもふもふしています。毎日の生活に疲れた俺は沖縄に行くはずだったがなぜだか神様と異世界のもふもふ楽園に来てしまいました

俺は猫人間になりました

半猫人間とは何ですか！

「は、は、半猫人間とは何ですか！？」

  俺は大きな声を出してしまった。だって、半猫人間って言われたのだから。

「はい、半分猫で半分人間と言うことでしょうかねにゃん」

   ミキニルにゃんはとんでもないことを真面目な顔で言って俺の顔を見てうんうんと首を縦に振り納得したかのように頷いた。頼むから納得しないでくれよと言いたくなる。

「あはは、成行は半猫人間なんだ」

  貧神が面白そうにお腹を抱えて笑った。これは許さん。頭にくる。

「笑うなよな」俺は貧神を鋭い眼差しで睨んだ。

「いいじゃないか。成行は人間でもあり猫だなんてな。羨ましい限りだぞ」

「おい！  貧神、ふざけるなよ！」

「はいはい、喧嘩はしないでにゃん。成行君このお魚美味しいから食べてみてにゃん」

  ミキニルにゃんが優しい声でそう言うので俺は「わかりました。食べますよ美味しそうですね」と返事をしても生焼けぽい魚を手に取り大きな口を開けた。


  そして、ちょっとドキドキしながら俺はおもいきって魚を丸かじりした。うわぁーこの味は不味いとなったらどうしようかなと思っていたんだけれど、あれ？  この魚は生焼けだだと思うが脂がのっていてめちゃくちゃ美味しいではないか。

「この魚美味しいよ。身がぷりぷりしていて新鮮って感じだぞ」

  俺はもう夢中になり魚をどんどん食べていた。生焼けなのかそうではないのかよくわからないけれど、そんなことはどうでもいい。この魚が美味しいと言うことそれだけで充分なのだ。

  そして、気がつくと俺は魚を完食していた。

「美味しかった～」

  俺は満面の笑みを浮かべた。美味しいものを食べてなんだか心がぽかぽかしてきた。いつもの味気のないコンビニ弁当とは大きな違いだった。

  ああ、なんかもう幸せだ。