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第四章 新しい始まりの日
2 チラシ配り頑張ります
しおりを挟む朝食を食べ終え一階の『まりみど古書カフェ店』へと降りていく。
「さあ、真理子気合いを入れてチラシを配るぞ!」
みどりちゃんは拳を握りやる気満々だ。
「うん、みどりちゃん頑張ろうね!」
わたしも気合いを入れて拳を握る。ぎゅぎゅーっと両手の拳を強く握り締めた。
紙袋に作成したチラシを入れ準備完了だ。
「ねえ、真理子、そのスカート丈短すぎない?」
みどりちゃんはわたしのスカートを指差して呆れたような表情だ。
「そうかな? やっぱりチラシ配りは可愛らしく元気よく配らないとね」
わたしはにっこり笑顔を浮かべて言った。
「わたし達はキャンペーンガールじゃないんだけど好きにしたら……」
みどりちゃんはやれやれと呆れたように両手を広げる。
わたしのスカートは膝上十センチ以上の真っ白なプリーツスカートだ。髪の毛をポニーテールにして白いキャップを被っている。言われてみると確かにキャンペーンガールぽいけれどいいじゃないの。
「気合いと根性と真理子スマイルでチラシを配るんだもんね」
「はい、はい、お好きなように」
みどりちゃんはそう言ったかと思うとさっさとチラシの入っている紙袋を持ちお店の入口へと向かった。
わたしも慌てて紙袋を持ちみどりちゃんを追いかけた。
「みどりちゃん、暑いよ~ねえ暑いよ」
わたしは自分達で作成したチラシをうちわの代わりにしてパタパタとあぶいた。
「真理子、夏なんだから仕方ないでしょう。あ、でも本当に暑いね」
みどりちゃんもわたしと同じようにチラシでパタパタとあぶいた。
沖縄の街は今日も暑い。真夏の太陽がギラギラと容赦なく照りつけめちゃくちゃ暑くて汗もかいてどうにかなりそうだ。けれど暑いなんて言ってられない。まりみど古書カフェ店にお客さんを呼び込まなければならないのだから。
「みどりちゃん、暑さに負けずに頑張ろう!」
「うん、真理子頑張ろう!」
わたしとみどりちゃんは、よしと気合いを入れてチラシ配布を開始する。
「お願いしまーす。まりみど古書カフェ店で~す」
わたしは元気な声と可愛らしい真理子スマイルを浮かべてチラシを配った。チラシを差し出した一人目は受け取ってくれなかった。
そんなことは気にしないでわたしは「お願いしま~す」とチラシを差し出した。
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