座敷童子が見える十四歳のわたしと二十七歳のナオカちゃん

なかじまあゆこ

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わたしと家族と座敷わらし

悪戯な座敷童子

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  座布団にちょこんと座っていた座敷童子は立ち上がり「うふふ、お姉さん達ってばわたしのことを疑っているでしょう」と言って笑った。

「だって、お手玉を鞠助の部屋に置いたのは座敷童子だよね?」

  わたしが尋ねると座敷童子は、「うん、当たり~そうだよ」とあっさり認めた。

「呆れたよ」
「また、悪戯したんだね」

  わたしとナオカちゃんは呆れて笑う。

「だって、さっき言ったでしょう。お姉さん達に意地悪するから鞠助に悪戯したってね。さっきこの部屋に来る前に破れてないお手玉も置いてきたんだよ」

  座敷童子は胸を張り偉いでしょうポーズを取る。

「それって偉いのかな?」わたしとナオカちゃんは口を揃えて言った。

「だって、わたしはお姉さん思いの優しい座敷童子なんだもん」

  座敷童子は口元に手を当ててきゃははと可愛らしく笑ってみせた。

「あはは、お姉さん思いね……」
「まあ、考えようによってはね……」

  わたしとナオカちゃんは座敷童子を見て溜め息をついた。悪戯っ子の座敷童子には呆れるような頼もしいようなどちらとも言えない感じではあるけれど、頼もしいに軍配が上がるかな。

「おい、二人とも誰と話をしているんだ?」



  おっと、そうだった。鞠助が居たことをすっかり忘れていた。鞠助には座敷童子が見えていないのだろうか?   声も聞こえないのかな?  鞠助は不思議そうにわたし達の顔を見て首を傾げている。
  
  わたしとナオカちゃんは顔を見合わせ肩をすくめ笑った。

「鞠助にはおかっぱの女の子が見えていないんだね?」とわたしが言った。

「きっと、鞠助は小学生だけど純粋じゃないから見えないんじゃない?」と言ってナオカちゃんはククッと笑う。

「はぁ?  おかっぱの女の子って誰のことだよ?  鞠姉ちゃんとナオカちゃんは頭がおかしくなったんじゃないの」

  鞠助は眉間に皺を寄せさも不思議そうにわたし達の顔を見ている。

「ここに居るのにね」とわたしとナオカちゃんは声を揃えて言った。

  座敷童子も「わたしはここに居るよ。鞠助」と言ってニヤリと笑った。

「な、何だろう?  なんだか異様な気配を感じるんだけど……」

  鞠助は座敷童子がニヤリと笑っている空間を見てブルブルと震えている。
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