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あやかしが集うスーパーに迷い込みました
夜になるとあやかしの
しおりを挟む夜になると不思議なあやかし達が集まるスーパーがある。その妖しげな世界に足を踏み入れることができる人間は少数のようだ。
その少数の人間の中にどうやらわたしは入っているらしい。
今日は残業があり、わたしはヘトヘトになり電車に乗っていた。ちょうど座れたのでラッキーだった。車内はぽかぽかしていて眠気が襲う。それに加え電車のガタンゴトンという規則的な揺れがもう寝てくださいと言っているかのようだ。
わたしは気づくと寝ていた。ガタンゴトン、ガタンゴトンという音やリズムカルな揺れが、なんだかリラックスできて心地よくて、ゆらりゆらりとゆりかごに揺られているような感覚になる。
「あ!!」
時既に遅しだった。電車は最寄りの駅を通り過ぎていた。しかも終点だった。
わたしの馬鹿と思わず声に出して叫びそうになった。だって、最終電車だったのだから。
先程までの心地よさから一気に絶望感へと変わる。
「ああ、もう仕方ないや。歩いて帰ろう」
わたしは、住宅街の夜道をカバンを振り回し歩く。本当についてないや……。残業も無理矢理押し付けられたし、朝は何もないところで転んだ。昼間は、買おうと思っていたパンが売り切れていた。こんな日もあるんだ。そう思わないとやっていられない。
そんなことを考えながら歩いていると、スーパーの看板らしきものが見えてきた。赤地の看板の上に白の文字で『スーパーあやかし(天狗様付き)』と書かれていた。
「あやかし? 天狗様付き? 変な名前のスーパー」と、わたしは声に出し呟いていた。何回か訪れたことのある町ではあるけれど、こんなスーパーなんて記憶にない。わたしは、『スーパーあやかし(天狗様付き)』の白文字をじっと眺め続けた。
何故だか興味が湧く。
わたしは、『スーパーあやかし(天狗付き)』のドアに掛けられている『ただいま営業中』のプレートを確認する。
「よし、入ってみようか。どうせ終電は行ってしまったんだもんね」
わたしは、妖しげな雰囲気が漂う店内に足を踏み入れた。すると。
「いらっしゃいませ~」と元気な声がわたしを迎え入れてくれた。
入口を入ってすぐのところに美味しそうなお弁当やお惣菜にパンなどがずらっと並んでいた。そのお弁当などを買ってその場で食べられる窓側に面しているイートインコーナーがあり、細長いカウンター席が横に二列並び。その後ろに、二人掛けのテーブル席が三席あった。
その時、わたしはのお腹が、ぐーぐーきゅるきゅると鳴った。
わたし町中麻葉衣は夕飯もまだだったことに気がついた。
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