久しぶりにおばあちゃんのお好み焼きが食べたいな

なかじまあゆこ

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ひよこカフェ食堂へいらっしゃいませ!

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「俺の顔に何かついていますか?」

  神本さんがわたしの顔をじっと見て聞いた。

「あ、いえ、すみません。なんでもありません」

  わたしは手をぶんぶん左右に振り答えた。まさかその透明感がある白い肌に見惚れていましたなんて言えない。

「そうですか。では、佐波さんようこそ『ひよこカフェ食堂』へ」

  神本さんはそう言って両手を大きく広げた。

「……あ、はい」

「いらっしゃいませ~佐波ちゃん」

  ひよこちゃんも両手を大きく広げた。

「あ、えっと、わたし歓迎されているんですね」

  神本さんとひよこちゃんは、わたしの目の前に立ち両手を大きく広げ歓迎ポーズなのだ。

「もちろんですよ。ねっ、オーナー」

「はい、もちろんだよ~。では、佐波さんお席にどうぞ」

  気がつくとわたしは大きな窓から木々が綺麗に見えるカウンター席に腰を下ろしていた。

「メニュー表です。どうぞ」

  神本さんがそう言いながらメニュー表をテーブルに置いた。

「ありがとうございます」

  わたしはお礼を言いながらメニュー表を手に取った。

   そのメニュー表に目を落とすと……。

「えっ?  これは……」


      ☆ひょこカフェ食堂メニュー☆

  ・あなたの会いたい人や食べ物に出会えるよポンポン

  ・あの日の味に出会えるかもだよコンコン


  なんて書かれていたのだった。

「ポンポンにコンコン?」

  なんだか変なメニューだなと思いわたしは首を傾げた。

「あのすみません、このメニュー表なんか変じゃないですか?」

  わたしが聞くと神本さんは「変ですか?」と答えた。
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