久しぶりにおばあちゃんのお好み焼きが食べたいな

なかじまあゆこ

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ひよこ

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「着いたよ、ここだよ」

  見ると、白壁に温かみのある木製のドア。その横にシンプルな木目調の立て看板があり『ひよこ』と書かれていた。

「ここだよって……ひよこって何のお店?」

  わたしが聞くと女の子は、

「あなたの会いたい人や食べたいものに出会えるお店だよ。わたしは、オーナーのひよこです」と言ってぺこりと頭を下げた。

「あ、わたしは南佐波みなみさなみです」

  なんて思わずぺこりと頭を下げて挨拶をしてしまったではないか。

「佐波ちゃんって可愛らしい名前だね」

  女の子改めひよこちゃんはわたしの顔を見上げて言った。

「あ、ありがとう。ひよこちゃんも可愛らしい名前だね。って言うかひよこちゃんがお店のオーナーなの?」

  だって、ひよこちゃんはツインテールが可愛らしいどこからどう見ても十歳くらいの女の子なのだから……。

「うん、だって、お店の名前もひよこでしょ」

  ひよこちゃんは立て看板を指差しにっこり笑い胸を張った。

「本当にひよこちゃんはオーナーなの?」

   もし本当だったらびっくりなんだけど。

「うふふ、そうだよ」

   そう言って得意げに胸を張るひよこちゃんのその姿は可愛らしくて自信に満ち溢れていた。


  その時、お店のドアがカチャリと開き、「ひよこ、何を言っているんだ」と言いながら男性が顔を出した。

  その男性は目がぱっちりしていてくっきり二重の目は縦に大きいだけではなく横方向にも大きいアーモンドアイでとても綺麗だった。

「あ、オーナー見つけてきたよ。南佐波ちゃんだって」

  とひよこちゃんがその男性にわたしを紹介した。

  うん?  ってちょっと待ってよ。

「オーナーって……ひよこちゃんがオーナーだったんじゃないの?」

  わたしは、ひよこちゃんの顔をちらりと見た。

「まさか~わたしがオーナー違うよ。そんなこと言ったかな~」

  なんてけろっと言うのだから信じられない。

「また、ひよこは人をからかって楽しんでいるんだね」

  オーナーらしい男性は溜め息をつき、それからわたしに視線を向け、「オーナーの神本かみもとです」と挨拶をした。

  オーナーの神本さんは色白で毛穴がないのではと思えるほど美肌だった。あまりにも美しいのでわたしは思わず見惚れてしまった。
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