久しぶりにおばあちゃんのお好み焼きが食べたいな

なかじまあゆこ

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会いたかったおばあちゃん

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「はい、佐波さんの会いたい人ですよ」


「……わたしの会いたい人ってまさか?」

  わたしが聞くと、神本さんがにやりとアーモンドアイの目をキラリと輝かせ妖しげに笑った。


  そんなことってあるのだろうか?  だって、わたしの会いたい人は数年前に亡くなったおばあちゃんなのだから。

「佐波ちゃんの会いたい人はおばあちゃんだよね。だって、『おばあちゃんのご飯が食べたいよ~お好み焼きも食べたいしぜんざいにちらし寿司も食べたいよ~』って道の真ん中で叫んでいたもんね」

  ひよこちゃんは楽しそうに笑った。

「あ、そんなに大きな声だった?」

「うん、だからわたしのこの可愛らしい耳に届いたんだよ」

 にょきにょきと生えている丸くて可愛らしい耳をひよこちゃんは触りながら言った。

「うふふ、やっぱり耳も可愛らしいね」

  わたしが笑うと、

「あ、そういえばまたまた耳も出してしまったよ~」

  ひよこちゃんは舌を出して頭をぽりぽり掻いた。

「ひよこはすぐに耳を出すのだから。さあ、佐波さんいってらっしゃい!」

「いってらっしゃいってどこにですか?」


  わたしの体はそう言ったのとほぼ同時にふわふわと浮いた。そして、目も開けていられないような強い風が吹き目をぎゅっと閉じると意識が遠のいた。


  気がつくとわたしは優しい温もりに包まれていた。ここはどこだろうか?

「佐波ちゃん、おはぎだよ。食べるかい?」
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