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みんなで食べるちらし寿司は最高
しおりを挟むちらし寿司はそれはもう美味しかった。酢飯に高野豆腐、にんじん、椎茸、ちくわなどの具をを混ぜ込み絹さや、海老、錦糸卵や桜でんぷんを散らしてある。
「とても美味しいです」
わたしは言いながらおばあちゃんと一緒に食べたちらし寿司を思い出した。
そう言えばおばあちゃんと酢飯をうちわで扇いだな。おばあちゃんが「べたつかないようにしているんだよ』と言ってにっこり笑った。
『そうなんだね~だったら佐波はしっかりうちわで扇ぐよ』
そう言ったわたしはうちわをぶんぶん振り回した。
『うふふ、ありがとう。でも、佐波ちゃんってば、そんなに激しく振り回さなくても大丈夫よ』
おばあちゃんはそう言って口元に手を当てて笑った。その声はとても優しかった。
『えへへ、振り回しちゃった』
ちらし寿司を食べながらそんな過去の出来事を思い出し微笑みを浮かべていると、わたしの目の前に優しい笑顔のおばあちゃんが居た。
「えっ! おばあちゃん!」
「うふふ、また来てしまったわ」
おばあちゃんは、わたしの目をじっと見て言った。
「お、おばあちゃん、また会えて嬉しいよ」
おばあちゃんの優しいまなざしがわたしを包み込んでくれているようで涙が出そうになった。
「さあ、佐波さんのおばあさんもちらし寿司を一緒に食べましょう」
神本さんはそう言って平たいお皿に盛ったちらし寿司をおばあちゃんの目の前に置いた。
「ありがとう、神本さん」
おばあちゃんは幸せそうな笑みを浮かべた。
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