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わたしの中の英美利
さあ、お仕事ですよ。そして達成感も
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「おっと、英美利。早くしないとまた遅刻だ行くぞ」
浜本さんは腕時計に目をやり時間を確認した。
「チークの話で盛り上がっていたのに残念だよ」
英美利ちゃんは唇を尖らせた。
「今はチークの話より仕事だ。早くしろよ」
「分かったわよ」
英美利ちゃんは鞄を掴み「浜本行くわよ。あ、葉月ちゃんと雪本さん部屋の掃除をお願いね」
そう言って部屋をバタバタと出ていった。
そんな英美利ちゃんの後ろ姿をわたしと雪本さんは見送った。英美利ちゃんのキラキラ輝くふわふわの長い髪の毛が揺れた。
わたしはそんな英美利ちゃんをぼんやりと見つめ綺麗だなと思った。
「さあ、成田さんお仕事ですよ。今日も一日頑張りましょうね」
「はい、雪本さん、頑張りましょう」
振り返ると雪本さんはいつの間にかメイド服に着替えていた。
わたしも猫柄のエプロンの紐をぎゅっと結んだ。
「あら、成田さん今日もメイド服じゃないのね」
そう言った雪本さんのふっくらしたそのほっぺたにピンク色のチーク、肌もツヤツヤしていて綺麗だ。英美利ちゃんとお揃いのチークがメイド服によく似合っている。
「あら、成田さんどうしたの?」
「いえ、雪本さんのほっぺた可愛らしいなと思って」
「うふふ、ありがとう。英美利様と一緒に綺麗な時間を楽しんでいるんですもん。成田さんこそ、猫ちゃん柄のエプロンとピンク色のほっぺたがよく似合っていますよ」
雪本さんは頬を緩めて笑った。その表情は本当に嬉しそうでキラキラと輝いている。
「本当ですか? ありがとうございます」
わたしも頬に手を当てて照れ笑いを浮かべた。
「うふふ、さあさあ綺麗な時間を楽しみながら英美利様のお部屋をピカピカに磨き上げましょうね」
「はい、頑張りましょう」
わたしと雪本さんは顔を見合わせて笑った。お互いのほっぺたがピンク色に染まっていてなんだか不思議な気持ちになる。
やっぱり中川英美利は不在でも存在感がある。英美利ちゃんが近くにいるように感じられテキパキと掃除をした。
今日は完璧な掃除ができたと自画自賛したけれど、
「成田さん、ぼーっとしてないでもっとテキパキと掃除をしてくださいよ」と雪本さんの声が飛んでくる。
やっぱり雪本さんはどんな時でもスパルタだ。英美利ちゃんと楽しい時間を過ごしていようが関係ないらしいのだ。
「はい、分かりました」
わたしは元気よく答えた。
この日は英美利ちゃんのチーク効果があったからなのか雪本さんに叱られてもニコニコ元気よく掃除をすることができた。
鏡を見るたびに自然と笑顔になれる。ピンク色のチークとそれから元気に笑うわたしが輝いて見えた。
「成田さん、今日はなんだかお掃除に気合いが入っていますね。それに笑顔も素敵ですよ」
そう言って笑う雪本さんの表情もキラキラと輝きふっくらとしたほっぺたもピンク色に染まりいつもより可愛らしく見える。
「はい、英美利ちゃん効果かもしれませんね」
「うふふ、英美利様効果は最高ですね。その調子で頑張ってくださいね」
わたし達は、英美利ちゃんの物で散乱した汚部屋を綺麗に掃除した。
部屋も綺麗に片付き晴れ晴れとした気持ちになった。
この仕事は疲れるけれどやりがいがあるのかもしれないなと思えてきた。部屋が片付くとスッキリとするし、それに雪本さんに掃除のやり方を教えてもらい自宅の掃除にも活かせるではないか。
「今日もお疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
雪本さんにお疲れ様の挨拶をする頃には頑張ったなと達成感でいっぱいになった。
さあ、家に帰って美味しいものでも食べよう。今日は家に帰る足取りも軽い。
浜本さんは腕時計に目をやり時間を確認した。
「チークの話で盛り上がっていたのに残念だよ」
英美利ちゃんは唇を尖らせた。
「今はチークの話より仕事だ。早くしろよ」
「分かったわよ」
英美利ちゃんは鞄を掴み「浜本行くわよ。あ、葉月ちゃんと雪本さん部屋の掃除をお願いね」
そう言って部屋をバタバタと出ていった。
そんな英美利ちゃんの後ろ姿をわたしと雪本さんは見送った。英美利ちゃんのキラキラ輝くふわふわの長い髪の毛が揺れた。
わたしはそんな英美利ちゃんをぼんやりと見つめ綺麗だなと思った。
「さあ、成田さんお仕事ですよ。今日も一日頑張りましょうね」
「はい、雪本さん、頑張りましょう」
振り返ると雪本さんはいつの間にかメイド服に着替えていた。
わたしも猫柄のエプロンの紐をぎゅっと結んだ。
「あら、成田さん今日もメイド服じゃないのね」
そう言った雪本さんのふっくらしたそのほっぺたにピンク色のチーク、肌もツヤツヤしていて綺麗だ。英美利ちゃんとお揃いのチークがメイド服によく似合っている。
「あら、成田さんどうしたの?」
「いえ、雪本さんのほっぺた可愛らしいなと思って」
「うふふ、ありがとう。英美利様と一緒に綺麗な時間を楽しんでいるんですもん。成田さんこそ、猫ちゃん柄のエプロンとピンク色のほっぺたがよく似合っていますよ」
雪本さんは頬を緩めて笑った。その表情は本当に嬉しそうでキラキラと輝いている。
「本当ですか? ありがとうございます」
わたしも頬に手を当てて照れ笑いを浮かべた。
「うふふ、さあさあ綺麗な時間を楽しみながら英美利様のお部屋をピカピカに磨き上げましょうね」
「はい、頑張りましょう」
わたしと雪本さんは顔を見合わせて笑った。お互いのほっぺたがピンク色に染まっていてなんだか不思議な気持ちになる。
やっぱり中川英美利は不在でも存在感がある。英美利ちゃんが近くにいるように感じられテキパキと掃除をした。
今日は完璧な掃除ができたと自画自賛したけれど、
「成田さん、ぼーっとしてないでもっとテキパキと掃除をしてくださいよ」と雪本さんの声が飛んでくる。
やっぱり雪本さんはどんな時でもスパルタだ。英美利ちゃんと楽しい時間を過ごしていようが関係ないらしいのだ。
「はい、分かりました」
わたしは元気よく答えた。
この日は英美利ちゃんのチーク効果があったからなのか雪本さんに叱られてもニコニコ元気よく掃除をすることができた。
鏡を見るたびに自然と笑顔になれる。ピンク色のチークとそれから元気に笑うわたしが輝いて見えた。
「成田さん、今日はなんだかお掃除に気合いが入っていますね。それに笑顔も素敵ですよ」
そう言って笑う雪本さんの表情もキラキラと輝きふっくらとしたほっぺたもピンク色に染まりいつもより可愛らしく見える。
「はい、英美利ちゃん効果かもしれませんね」
「うふふ、英美利様効果は最高ですね。その調子で頑張ってくださいね」
わたし達は、英美利ちゃんの物で散乱した汚部屋を綺麗に掃除した。
部屋も綺麗に片付き晴れ晴れとした気持ちになった。
この仕事は疲れるけれどやりがいがあるのかもしれないなと思えてきた。部屋が片付くとスッキリとするし、それに雪本さんに掃除のやり方を教えてもらい自宅の掃除にも活かせるではないか。
「今日もお疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
雪本さんにお疲れ様の挨拶をする頃には頑張ったなと達成感でいっぱいになった。
さあ、家に帰って美味しいものでも食べよう。今日は家に帰る足取りも軽い。
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