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孤独だったわたし達が今は幸せ
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「う~ん、やっぱり魚の丸呑みは最高だぜ」
「う~ん、美味しいぞ。丸呑みバンザイだ」
ギャップと日焼けは満面の笑みを浮かべた。その表情はそっくりだった。そして、そんな二匹の魔獣はお互いの顔を見て大きく頷き合う。
「丸呑みは魚の新鮮さを感じるな」
「だよな。これこそ正に魚だぜ」
やっぱりギャップと日焼けは気が合うらしい。でも、焼き魚なんだけど……。
「ねえ、ギャップちゃんに日焼けちゃん、焼き魚の鮮度の良さってわかるの」
わたしは疑問に思い尋ねる。
「ああ、わかるぞ。この魚は身がしまっているからな。丸呑みするとより最高なんだよ」
「そうだぞ。それにこの魚は濁りのないお味でピチピチだったよ」
ギャップと日焼けは舌舐めずりをしながら答えた。
「そうなんだね。野生の感覚は凄いね」
わたしは魚をお箸でほぐし口に運ぶ。言われてみれば何となく身がしまっていてピチピチかなと感じご飯が進む。
「う~ん、美味しいよ」
わたしも満面の笑みを浮かべた。
「わたしも次回はお魚を丸呑みしようかにゃん」
魚を骨まで綺麗に食べ終えたモフにゃーか言った。
「モフにゃー!! 真似しちゃダメだよ~」
「うにゃん、ギャップちゃんと日焼けちゃんが美味しいって言ってるにゃん」
モフにゃーは可愛らしいお手々で口の周りや顔を洗いながら言った。
「モフにゃー主よ、是非丸呑みをおすすめするぞ」
「モフにゃー主、俺もおすすめするぞ。久しぶりに丸呑みしたら最高だぜ。アリナもどうだ、丸呑みをおすすめするよ」
なんて、ギャップと日焼けはとんでもないことを言う。
「こらこら、アリナやモフにゃーに魔獣流を勧めちゃいかんぞ」
「こらこらやめなさい」
お父さんとお母さんは苦笑いをした。
「丸呑みして食べるとより美味しいのにな」
「猫のモフにゃー主や人間のアリナには難しいのかな。丸呑みの良さを味わえないなんて残念さんだな」
ギャップと日焼けはそう言って顔を見合わせ頷き合った。
モフにゃーは、「猫じゃない。聖獣猫だにゃん」といつものように膨れた。
うふふ、モフにゃーってば相変わらず可愛いよ。お願いだからその可愛らしいお顔で魚の丸呑みはしないでね。なんて、思いながらじっと見ていると、モフにゃーはわたしの視線に気づき「うにゃん?」と首を横に傾げた。
「モフにゃー魚の丸呑み禁止だからね」
「うにゃん? それは困ったにゃん」
「困らなくていいよ」
「う~ん、困ったにゃん」
なんてやり取りをしているわたし達をお父さんとお母さんがクスクスと笑いながら見ている。
ギャップと日焼けは魚の丸呑みについて語り合っていた。
「う~ん、美味しいぞ。丸呑みバンザイだ」
ギャップと日焼けは満面の笑みを浮かべた。その表情はそっくりだった。そして、そんな二匹の魔獣はお互いの顔を見て大きく頷き合う。
「丸呑みは魚の新鮮さを感じるな」
「だよな。これこそ正に魚だぜ」
やっぱりギャップと日焼けは気が合うらしい。でも、焼き魚なんだけど……。
「ねえ、ギャップちゃんに日焼けちゃん、焼き魚の鮮度の良さってわかるの」
わたしは疑問に思い尋ねる。
「ああ、わかるぞ。この魚は身がしまっているからな。丸呑みするとより最高なんだよ」
「そうだぞ。それにこの魚は濁りのないお味でピチピチだったよ」
ギャップと日焼けは舌舐めずりをしながら答えた。
「そうなんだね。野生の感覚は凄いね」
わたしは魚をお箸でほぐし口に運ぶ。言われてみれば何となく身がしまっていてピチピチかなと感じご飯が進む。
「う~ん、美味しいよ」
わたしも満面の笑みを浮かべた。
「わたしも次回はお魚を丸呑みしようかにゃん」
魚を骨まで綺麗に食べ終えたモフにゃーか言った。
「モフにゃー!! 真似しちゃダメだよ~」
「うにゃん、ギャップちゃんと日焼けちゃんが美味しいって言ってるにゃん」
モフにゃーは可愛らしいお手々で口の周りや顔を洗いながら言った。
「モフにゃー主よ、是非丸呑みをおすすめするぞ」
「モフにゃー主、俺もおすすめするぞ。久しぶりに丸呑みしたら最高だぜ。アリナもどうだ、丸呑みをおすすめするよ」
なんて、ギャップと日焼けはとんでもないことを言う。
「こらこら、アリナやモフにゃーに魔獣流を勧めちゃいかんぞ」
「こらこらやめなさい」
お父さんとお母さんは苦笑いをした。
「丸呑みして食べるとより美味しいのにな」
「猫のモフにゃー主や人間のアリナには難しいのかな。丸呑みの良さを味わえないなんて残念さんだな」
ギャップと日焼けはそう言って顔を見合わせ頷き合った。
モフにゃーは、「猫じゃない。聖獣猫だにゃん」といつものように膨れた。
うふふ、モフにゃーってば相変わらず可愛いよ。お願いだからその可愛らしいお顔で魚の丸呑みはしないでね。なんて、思いながらじっと見ていると、モフにゃーはわたしの視線に気づき「うにゃん?」と首を横に傾げた。
「モフにゃー魚の丸呑み禁止だからね」
「うにゃん? それは困ったにゃん」
「困らなくていいよ」
「う~ん、困ったにゃん」
なんてやり取りをしているわたし達をお父さんとお母さんがクスクスと笑いながら見ている。
ギャップと日焼けは魚の丸呑みについて語り合っていた。
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