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みんなで食べるご飯は美味しい
二橋さん
しおりを挟む教室に戻り五時間で使う教科書の用意をしていると、華夜ちゃんの席の前にさらさらツヤツヤのストレートヘアが美しい二橋さんがやって来た。
二橋さんは華夜ちゃんの友達でいつも華夜ちゃんとお弁当を食べているクラスメイトの一人だ。
どうしたのかなと何気なく見ていると二橋さんは、「ねえ、華夜ちゃん明日の放課後買い物に行こうよ。わたし本とぬいぐるみを買いたいんだ」と元気よく言った。
わたしは、明日と言う言葉を耳にしてドキッとした。だって、明日は華夜ちゃんがわたしの家に夕飯を食べに来ると約束してるのだから。
ああ、せっかく約束していたのになと思いわたしはしょんぼりする。
仕方がないよね、二橋さんは華夜ちゃんの友達だもんね。
わたしは肩を落としお気に入りの猫柄のペンケースをイジイジしながら触る。神様と狛犬達が居るからいいもんね。
と、考えたところでわたしはいつの間にか神様や狛子に狛助が大切な存在になっていることに気がついた。
わたしにとってお金が大好きで食いしん坊な神様や食い意地張っているあの子達がかけがえのない存在になっているんだ!
それはびっくりしてしまったのと同時に神様と狛犬達の存在が有り難く思えた。
でも、だけど、華夜ちゃんも……。
そう華夜ちゃんもわたしの友達になったのかなと思ってはいたのだけど、やっぱり元々からの友達には敵わないのかなと思った。
それに夕飯は明日じゃなくてもいいじゃないとわたしは自分に言い聞かせる。
うん、また誘おう。そうしようと思ったその時、華夜ちゃんの、
「風子ちゃん明日は奈夜ちゃんと約束があるからごめんね」と言う声が聞こえてきた。
今聞こえてきた『明日は奈夜ちゃんと約束があるから』と言うその言葉は空耳じゃないよね? わたしがそう願っているから聞こえてきたなんてことはないよね。
だけど、空耳でないのであればそれはもう嬉しすぎるよ。
「ふ~ん、そうなんだ。華夜ちゃんってば最近付き合いが悪いね。わかったよ、町屋さんと楽しんできてね」
二橋さんはちょっとつまらなさそうな声で言った。
「風子ちゃん、ごめんね。今度遊ぼうね」
「うん、仕方がないよ。町屋さんと先に約束しているんだもんね。じゃあまた今度ね~」
そう言った二橋さんはさらさらツヤツヤのストレートヘアを揺らし自分の席に戻った。
華夜ちゃんはわたしとの約束を優先してくれたんだ。嬉しくてたまらないよ。
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