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そして日曜日がやって来ました
しおりを挟む俺達の住んでいる猫の町から電車に一時間乗りそれからバスに乗り換え『緑町』のバス停で降りた。
鬱蒼と生い茂る草木の間の道を俺達は歩いている。小鳥がチュンチュン鳴き自然がいっぱいだ。
俺達は黙々と歩き続けた。太陽の光を浴びた木々達がキラキラと輝き川の川面は反射する太陽の光でまるで宝石のようにキラキラと輝いている。
「この前来た時と同じだね」
「うん、そうだね」
「俺、お腹が空いたよ」
猫助がポテトチップスをバリバリ食べながら言った。
「……あのな、お腹が空いたってポテトチップスを食べているように見えるのは気のせいなのかな?」
俺はポテトチップスをパリパリ食べている猫助をちらりと見て溜め息をついた。
「うん? ポテトチップスは食べているけどさお腹が空くんだよね」
猫助はお決まりのようにポテトチップスをこぼしながら言った。
「まったく呆れた奴だよな」
「これが猫助君だよね!」
俺とにゃんぴはポテトチップスをパリパリ食べる猫助を笑いながら指差した。
そして、どんどん歩き続けているとあの『不思議な家へようこそ』に近づいた。
一歩一歩近づくにつれて胸がドキドキしてきた。果たしてこの緑町で前世のお母さんに会えるのだろうか?
俺達は『不思議な家へようこそ』にまた一歩近づいた。
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