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わたしも仲間
しおりを挟むみんながえへへと笑うわたしを見ている。もう恥ずかしくてこれは本当に恥ずかしくて穴ぼこを掘り隠れたい。
「わ~い! 満里奈ちゃんと仲間になれて嬉しいにゃん!」
ミケッコちゃんがにっこりと笑いわたしの顔じっと見る。
「あはは、わたしもえっと、嬉しくないけど嬉しいよ」
わたしはちょっと困りつつも頬が緩みにっこりと笑い返す。
「うふふにゃん満里奈ちゃんもミケにゃんやミケッコちゃんの仲間なのもなんだか楽しくて良いにゃん」
シロッコが肉球のある可愛らしい手を口に当ててくふふにゃんと肩を揺らして笑う。
「もう、シロッコちゃんまでそんなことを言うんだから~」
わたしはやけくそになり頭をぽりぽり掻き「わたしってばミケにゃんちゃんやミケッコちゃんとカレールーくっつけ仲間だもんね」と言って照れ笑いをしてみせた。
「満里奈ちゃんそうこなくっちゃ」
シロッコはにゃぱーと笑った。
そして、ミケにゃんが「満里奈ちゃんミケにゃんの照れ照れ仲間にようこそにゃ~ん!」と言いながら肉球のある両手を広げた。
「よ、よろしくね……」
わたしは頭をぽりぽり掻きながら笑った。
どうやらわたしもミケにゃんと同じく恥ずかしい仲間なってしまったようだ。う、嬉しいよ……。ミケにゃんやミケッコちゃんと仲間だから良いことにしよう。
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