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これは大変
しおりを挟むわたしはとても幸せな気持ちでカレーライスに舌鼓を打ちながらミケにゃんとミケッコちゃんの可愛らしい姿を眺め続けた。
うふふ、と微笑みを浮かべていたその時、
「満里奈ちゃん」とシロッコがわたしの名前を呼んだ。
「あ、シロッコちゃんこのカレーライスとっても美味しいよ」とわたしはにこやかに笑った。
「満里奈ちゃんありがとうにゃん」
「朝カレーも最高だね」
「でしょう。あのね満里奈ちゃん」と言ってシロッコはわたしの顔をじっと見る。わたしそんなに嬉しそうな顔で食べているのかな? と思ったのだけど……。
「言いにくいんだけどにゃん、満里奈ちゃんのお口の周りにカレールーがべったりくっついてるしそれからほっぺたにご飯粒もにゃん」
「えっ!! えっ? わっ! わたしの口の周りとほっぺたに」
わたしは慌ててほっぺたに手を触れるとご飯粒がくっついていた。それから紙ナプキンで口の周りを拭くとカレールー色に染まったではないか。これはもう恥ずかしすぎるよ。
「満里奈ちゃん面白い顔だな」
ケンが意地悪そうにあははと笑う。
「ひ、酷い……」
恥ずかしさと怒りでどうにかなりそうだ。
「あ、満里奈ちゃんもミケにゃんの仲間にゃんだね」
ミケにゃんはにゃぱにゃぱ笑った。
カレールーべったりくっつけ仲間になりたくないよ。わたしは照れ笑いなんてできない。と言いつつ「えへへ」と照れ笑いを浮かべてしまった。
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