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トマトガールです

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 二人の人間女子と猫の女の子がトマト柄のワンピースに身を包み鏡の前に立っている。

「みんな可愛らしいね」
「うん、甲乙つけ難いね」
「ミケにゃんが一番可愛いにゃんって言いたいところだけどみんな可愛いにゃん」
「あはは、ミケにゃんってばにゃん。みんな可愛いトマトガールだにゃん」

 なんてわたし達は自身も含め可愛いと言い合った。

 そして、やっぱり鏡の前でトマトソングが始まってしまった。

「トマトにゃんガールトマトにゃん♪  みんなで着ると可愛さ倍増にゃんにゃんにゃん♪」

 なんてへんてこりんな歌を熱唱したのだった。

「倍増にゃんガールにゃん♪ トマトガールだにゃんにゃん♪」

 でもだけど、どうしてにゃん語のトマトソングなんだろう? 気がつくと可愛らしい猫二匹につられて猫語になっているわたしと椿ちゃんだったのだ。

 熱唱した後はもう一度鏡を覗くするといつもより可愛らしく見えるわたし達がそこにいた。

「あ、トマトガールの記念写真をうさぴーに撮ってもらおうにゃん」

 ミケにゃんが提案した。

 わたし達は「賛成~」、「賛成だよ~」、「賛成にゃん」と行った。

 さあ、うさぴーの出番だよ。
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