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これから皆で

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「愛可ちゃんに里可、わたしも謝るわごめんなさいね」

  おばぁがわたしとお母さんの顔を交互に見て言った。

「えっ?」びっくりしてわたしは、おばぁの顔を見た。

  それからわたしとお母さんはどちらからともなく顔を見合わせた。お母さんもどうやら驚いているようだ。

「わたしが、もっと里可や愛可ちゃんに積極的に接して一緒に過ごす時間を作る努力をすると良かったのよね……」

「……それはわたしが愛可もいるのにふらふらしていたし、それに学生時代からお母さんに冷たくしてたもんね」

  お母さんはぽつりと呟いた。

「これからじゃないですか。今こうしてここで会えたのですから」

  おばさんがわたし達の目の前にさんぴん茶の入ったグラスを置きながら言った。

「そうですね。これからですね。あ、さんぴん茶ありがとうございます」

  おばぁは、さんぴん茶のグラスに手を伸ばしゴクリと飲んだ。

 わたしもさんぴん茶のグラスに手を伸ばし飲むとさんぴん茶が爽やかでひんやりとして美味しかった。

「そうだよ、愛可もこれからだよ。歩み寄りの先輩のわたしだって今、お母さんと仲良くなったもん!」

  きらりちゃんがわたしの顔を見て言った。

「あはは、そうだね。きらり先輩」

  わたしは、生意気だけど可愛らしいきらりちゃんに笑い返した。
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