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つくも神のぬいぐるみミケ
カレーライスと海鮮巻き寿司をどうぞ
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「うわぁ~美味しそう」
「美味しそうだ~にゃん」
ムササビの声に振り向き海鮮巻き寿司に目を向けたわたしとミケは思わず声を上げてしまった。
すると、ムササビもこちらを見たかと思うと「カレーライス美味しそう食べたいな~」と言って目をキラキラ輝かせている。
「おいおい君達、これはおばあちゃんのお客さんのカレーライスと海鮮巻き寿司だからな」
高男さんはわたし達の顔を順番に見て苦笑する。
わたし達三人は顔を見合わせえへへと笑う。ミケとムササビの顔は食べたいよと言っているように見えた。きっと、わたしも似たような表情をしているのだろう。
そんなわたし達をじっと見ていた高男さんが「後で賄いで食べさせてあげるからね」と言った。
「やった~」
「嬉しい~」
「早く食べたいにゃん」
わたし達はバンザイをした。
「まったく食い意地の張った人達だね……」
高男さんは呆れ顔で笑った。そして。
「さあ、お客さんに料理を運ぶよ」と言いながらカレーライスと海鮮巻き寿司、お味噌汁をお盆に載せおばあちゃんのテーブルに向かう。
一度こちらに振り返り「あ、真歌さんは緑茶とサラダを運んでくださいね」と言った。
トマトとキャベツのサラダと湯気の立っている緑茶があらかじめ載せられているお盆をわたしは手に持ち高男さんの後に続く。
「あ、わたしも様子を見に行こう」
「わたしも気になるにゃん」
ムササビとミケもそう言ってわたしの後についてくる。
「お待たせしました。『君に会えたら嬉しいなセット』です」
高男さんがおばあちゃんの目の前に美味しそうなカレーライスと海鮮巻き寿司を置いた。
「あらあら、美味しそうなカレーライスと海鮮巻き寿司ね。ありがとう」
おばあちゃんは顔を上げ微笑みを浮かべた。その笑顔はほわほわとしていてほっこりと安らげる。
「ゆっくりお召し上がりくださいね」
高男さんはそう言って右手を大きく横に広げた。すると、とてとてとムササビが高男さんの元へ向かい左手を大きく横に広げ「ごゆっくりお召し上がりくださ~い」と言った。
「うふふ、ありがとう。いただきます」
おばあちゃんはニコニコと笑みを浮かべ海鮮巻き寿司をお箸で口に運んだ。
「マグロとサーモンの海鮮巻き寿司ね。美味しいわ。懐かしい味ね」
おばあちゃんはとても美味しそうに海鮮巻き寿司を食べている。
「ありがとうございます。サバの巻き寿司もありますよ」
「そうなのね。サバの巻き寿司も美味しそうね」
おばあちゃんはサバの巻き寿司に箸を伸ばした。
「わ、わたしヨダレが垂れそうだよ」
ミケがサバの巻き寿司を口に運んだおばあちゃんをじっと見ている。
「ちょっとミケちゃんダメだよ」
「美味しそうだ~にゃん」
ムササビの声に振り向き海鮮巻き寿司に目を向けたわたしとミケは思わず声を上げてしまった。
すると、ムササビもこちらを見たかと思うと「カレーライス美味しそう食べたいな~」と言って目をキラキラ輝かせている。
「おいおい君達、これはおばあちゃんのお客さんのカレーライスと海鮮巻き寿司だからな」
高男さんはわたし達の顔を順番に見て苦笑する。
わたし達三人は顔を見合わせえへへと笑う。ミケとムササビの顔は食べたいよと言っているように見えた。きっと、わたしも似たような表情をしているのだろう。
そんなわたし達をじっと見ていた高男さんが「後で賄いで食べさせてあげるからね」と言った。
「やった~」
「嬉しい~」
「早く食べたいにゃん」
わたし達はバンザイをした。
「まったく食い意地の張った人達だね……」
高男さんは呆れ顔で笑った。そして。
「さあ、お客さんに料理を運ぶよ」と言いながらカレーライスと海鮮巻き寿司、お味噌汁をお盆に載せおばあちゃんのテーブルに向かう。
一度こちらに振り返り「あ、真歌さんは緑茶とサラダを運んでくださいね」と言った。
トマトとキャベツのサラダと湯気の立っている緑茶があらかじめ載せられているお盆をわたしは手に持ち高男さんの後に続く。
「あ、わたしも様子を見に行こう」
「わたしも気になるにゃん」
ムササビとミケもそう言ってわたしの後についてくる。
「お待たせしました。『君に会えたら嬉しいなセット』です」
高男さんがおばあちゃんの目の前に美味しそうなカレーライスと海鮮巻き寿司を置いた。
「あらあら、美味しそうなカレーライスと海鮮巻き寿司ね。ありがとう」
おばあちゃんは顔を上げ微笑みを浮かべた。その笑顔はほわほわとしていてほっこりと安らげる。
「ゆっくりお召し上がりくださいね」
高男さんはそう言って右手を大きく横に広げた。すると、とてとてとムササビが高男さんの元へ向かい左手を大きく横に広げ「ごゆっくりお召し上がりくださ~い」と言った。
「うふふ、ありがとう。いただきます」
おばあちゃんはニコニコと笑みを浮かべ海鮮巻き寿司をお箸で口に運んだ。
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おばあちゃんはとても美味しそうに海鮮巻き寿司を食べている。
「ありがとうございます。サバの巻き寿司もありますよ」
「そうなのね。サバの巻き寿司も美味しそうね」
おばあちゃんはサバの巻き寿司に箸を伸ばした。
「わ、わたしヨダレが垂れそうだよ」
ミケがサバの巻き寿司を口に運んだおばあちゃんをじっと見ている。
「ちょっとミケちゃんダメだよ」
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