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吸って〜…吐いて〜…吸って〜…吸って〜…吸って〜…ゲホッゲホッゲホッ!
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やっと受付で報告をし終わると外は暗くなっていた。
ギルドの外へと出ると目の前の酒場街で飲んでいる冒険者たちが騒いでいるのが目に入る。
ユウキはその光景を見て少し微笑むと冒険者ギルド本部の前にある石でできた段差に腰を落とす。日本から持ってきた煙草を口に咥えると生活魔法の灯火で煙草に火をつける。仕事を終えたあとの束の間の休息と言うやつだ。日本で生活をしている時は、魔法系統のスキルは全て使用が出来なかったが…唯一、インベントリだけは使用することが出来た。インベントリは特殊スキルのようなものなので使えたのかもしれない。おかげでバイトの運搬業で大いに稼ぐことが出来たし、また、実体験の1部を小説化したら売れに売れてある程度の財を築くことが出来た。そのお金で色々なものを買ってインベントリにぶち込んでいたのだが…その1つが煙草である。1日に数本しか吸ってはいないが、これ以上値段が上がってもいいように…1日1箱換算で100年分である36500箱を購入してある。まぁ、これから異世界に住んだとしても問題ないほどの煙草の数だ。吸い終わるとユウキは携帯灰皿の中にタバコの吸殻を入れて宿へと帰る…ことは出来なかった。
「ユウ!」
「あれ?ブルドさん。どうされたんですか?」
「それって葉巻…か?」
「いえ、煙草です。葉巻もありますが…」
「買わせてくれ!」
「えっと…煙草なら別にタダでもいいんですけど?」
「よっしゃ!」
ブルドに煙草を1本渡すとブルドは口に咥えて火をつけて欲しいかのようにじっとユウキを見た。
「はぁ…」
「悪ぃな…魔法が使えねぇんだ」
ユウキはブルドの咥えてる煙草に火をつけると自分もタバコを吸うことにする。
白い煙が中に浮かぶとブルドに気がついた女性が1人近づいてくる。
テシアだ。
彼女は先程までパーティメンバーと食事をしていたはずだが…
「ブルド兄!」
「お、ユウ。あいつはテシア。俺の妹だ。覚えといてやってくれ。一応Cランクでそれなりの戦力にはなる」
「ねぇ…ブルド兄?もうちょっと説明してくれてもいいんじゃない?」
「初めまして。テシアさん。ユウキです。よろしくお願いします」
「あ、ご丁寧にどうも。テシアよ。よろしくね」
「…確か、先程ギルドの中でメンバーを叱っていた冒険者の方ですね?」
「あら、見てたの…あれは、勝手に陣形を崩したから危ないわよって怒ってたのよ」
「あぁ、なるほど…指揮のスキル持ちですもんね…あっ…」
「…なんであたしが指揮スキルを持っていることを知ってるの?」
「い、いやぁ…鑑定スキルで見ちゃいました…」
「あなた…相当強いのね」
「ま、まぁまぁ…煙草でも吸われて落ち着いてください…」
火をつけてあげるとブルドが吸い方を教えているようだった。
「吸って~…吐いて~…吸って~…吸って~…吸って~…吸っ…」
「うゲホッゲホッゲホッ!」
「…ブルドさん?」
「わりぃわりぃ…初めてこういうのをやるときにはお決まりの弄りなんだよ。許してくれ」
「…ブルド兄さん?後で姉さんに報告させてもらうわね?」
「おっと、そりゃまずい…勘弁してくれ」
「そう?私たちの飲み代を出してくれるのなら許してあげるわ」
「わかったわかった。ユウ。またな」
「おぅ、程々にな?」
「残念だが酒に関してはテシアの方が強い。宿にいるリエーナさんに今日は帰れないかもと伝えてくれ」
「わかった」
宿へと戻ったユウキはミーナの母であるリエーナにブルドが今日は帰れないということを知らせた。
すると、いつもの事だから気にしないよと言って受付へと戻った。
ユウキも2階に上がろうとするとリエーナに止められる。
「…そういえば、明日で契約期間はすぎるけど泊まるとこは決まってるんだろうね?」
「あ…延泊を…」
「決まってなかったのかぃ!?申し訳ないねぇ…ミーナが帰りがけにお客さんを連れてきてくれてねぇ?明日からの部屋売れちゃったんだよ…」
「てことは…」
「野宿かねぇ…」
「…他の宿屋は?」
「どうだろうねぇ…安宿はほとんど空いてないだろうね…明日からは近隣の村村からも人がやってきて市が始まるんだよ。そのために前入りした旅人や商人と前々から予約していた者で宿は一杯一杯だろうねぇ…冒険者ギルドの宿舎はもしかしたら空いてるかも知れないが…どうなんだろうねぇ…」
「ふぅ…明日、朝イチで確認しに行きます」
「それがいいよ…ご飯はどうするんだい?」
さっき豚串食べたしな…特に食べる必要は無いか…などと考えているとリエーナがユウキに「あんたの部屋に持って行かせるから後で食べな」と言ってくれたのでその言葉に甘えて後で食べることにした。
…ちなみに、夕食は野菜の入ったポトフだった。
ギルドの外へと出ると目の前の酒場街で飲んでいる冒険者たちが騒いでいるのが目に入る。
ユウキはその光景を見て少し微笑むと冒険者ギルド本部の前にある石でできた段差に腰を落とす。日本から持ってきた煙草を口に咥えると生活魔法の灯火で煙草に火をつける。仕事を終えたあとの束の間の休息と言うやつだ。日本で生活をしている時は、魔法系統のスキルは全て使用が出来なかったが…唯一、インベントリだけは使用することが出来た。インベントリは特殊スキルのようなものなので使えたのかもしれない。おかげでバイトの運搬業で大いに稼ぐことが出来たし、また、実体験の1部を小説化したら売れに売れてある程度の財を築くことが出来た。そのお金で色々なものを買ってインベントリにぶち込んでいたのだが…その1つが煙草である。1日に数本しか吸ってはいないが、これ以上値段が上がってもいいように…1日1箱換算で100年分である36500箱を購入してある。まぁ、これから異世界に住んだとしても問題ないほどの煙草の数だ。吸い終わるとユウキは携帯灰皿の中にタバコの吸殻を入れて宿へと帰る…ことは出来なかった。
「ユウ!」
「あれ?ブルドさん。どうされたんですか?」
「それって葉巻…か?」
「いえ、煙草です。葉巻もありますが…」
「買わせてくれ!」
「えっと…煙草なら別にタダでもいいんですけど?」
「よっしゃ!」
ブルドに煙草を1本渡すとブルドは口に咥えて火をつけて欲しいかのようにじっとユウキを見た。
「はぁ…」
「悪ぃな…魔法が使えねぇんだ」
ユウキはブルドの咥えてる煙草に火をつけると自分もタバコを吸うことにする。
白い煙が中に浮かぶとブルドに気がついた女性が1人近づいてくる。
テシアだ。
彼女は先程までパーティメンバーと食事をしていたはずだが…
「ブルド兄!」
「お、ユウ。あいつはテシア。俺の妹だ。覚えといてやってくれ。一応Cランクでそれなりの戦力にはなる」
「ねぇ…ブルド兄?もうちょっと説明してくれてもいいんじゃない?」
「初めまして。テシアさん。ユウキです。よろしくお願いします」
「あ、ご丁寧にどうも。テシアよ。よろしくね」
「…確か、先程ギルドの中でメンバーを叱っていた冒険者の方ですね?」
「あら、見てたの…あれは、勝手に陣形を崩したから危ないわよって怒ってたのよ」
「あぁ、なるほど…指揮のスキル持ちですもんね…あっ…」
「…なんであたしが指揮スキルを持っていることを知ってるの?」
「い、いやぁ…鑑定スキルで見ちゃいました…」
「あなた…相当強いのね」
「ま、まぁまぁ…煙草でも吸われて落ち着いてください…」
火をつけてあげるとブルドが吸い方を教えているようだった。
「吸って~…吐いて~…吸って~…吸って~…吸って~…吸っ…」
「うゲホッゲホッゲホッ!」
「…ブルドさん?」
「わりぃわりぃ…初めてこういうのをやるときにはお決まりの弄りなんだよ。許してくれ」
「…ブルド兄さん?後で姉さんに報告させてもらうわね?」
「おっと、そりゃまずい…勘弁してくれ」
「そう?私たちの飲み代を出してくれるのなら許してあげるわ」
「わかったわかった。ユウ。またな」
「おぅ、程々にな?」
「残念だが酒に関してはテシアの方が強い。宿にいるリエーナさんに今日は帰れないかもと伝えてくれ」
「わかった」
宿へと戻ったユウキはミーナの母であるリエーナにブルドが今日は帰れないということを知らせた。
すると、いつもの事だから気にしないよと言って受付へと戻った。
ユウキも2階に上がろうとするとリエーナに止められる。
「…そういえば、明日で契約期間はすぎるけど泊まるとこは決まってるんだろうね?」
「あ…延泊を…」
「決まってなかったのかぃ!?申し訳ないねぇ…ミーナが帰りがけにお客さんを連れてきてくれてねぇ?明日からの部屋売れちゃったんだよ…」
「てことは…」
「野宿かねぇ…」
「…他の宿屋は?」
「どうだろうねぇ…安宿はほとんど空いてないだろうね…明日からは近隣の村村からも人がやってきて市が始まるんだよ。そのために前入りした旅人や商人と前々から予約していた者で宿は一杯一杯だろうねぇ…冒険者ギルドの宿舎はもしかしたら空いてるかも知れないが…どうなんだろうねぇ…」
「ふぅ…明日、朝イチで確認しに行きます」
「それがいいよ…ご飯はどうするんだい?」
さっき豚串食べたしな…特に食べる必要は無いか…などと考えているとリエーナがユウキに「あんたの部屋に持って行かせるから後で食べな」と言ってくれたのでその言葉に甘えて後で食べることにした。
…ちなみに、夕食は野菜の入ったポトフだった。
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