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神からのお願い
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ピコンッ!
そんな感じの通知音が鳴った。
嫌な音だ…どうせ、ゼウスだと思いメールを無視すると通知音が止むことなく鳴り出す。
ピピピコピコピピピコンッ!
あまりにもうるさいのでメールの中を調べることにした。するとメールを1文字ずつ送ってくる者がいた。
…うん、ゼウスだね。
相手がゼウスだとわかったユウキはとりあえずメールにある添付機能を使い発光と呼ばれる魔法を送った。
どうやら、まともに食らったようでしばらく連絡が来ることは無かった。しかし、最初の方に送られたメールを確認すると…そこには勇者がレベル上げを始めたこととクエストが書かれていた。
クエストの内容はこうだ。
~クエスト~
添付メールで私にも甘味を!
添付メールでゼウスに菓子パンを送る。(0/1)
~報酬~
金貨1枚
…ほーぅ。
よく見とるやんけ…。
新しく送られたメールには神とは思えないほどにすごく汚い言葉が書かれていた。
ユウキはゼウスにメールをする。
内容はこうだ…。
ケチるな
…以上。
しばらくするとゼウスからメールが送られてくる。
~クエスト~
添付メールで私にも甘味を!
添付メールでゼウスに菓子パンを送る。(0/1)
~報酬~
大金貨1枚
大金貨1枚…いきなり大きくあげてきた。
別に金貨2枚でも良かったんだがな…と思いつつ菓子パンを添付して送る。
すると、クエスト達成のマークが現れて大金貨がユウキのインベントリに入った。
煙草を吸い終わると携帯灰皿の中に吸い殻を入れて家の中に入ろうとした。しかし、連続して鳴る通知音がユウキの足を止める。
~クエスト~
添付メールで甘味を!
添付メールでゼウスに菓子パンを送る。(0/100)
~報酬~
大金貨100枚
風精霊の短剣
…と書かれていた。
ユウキはゼウスにメールを送る。
これは添付メールではなく確認メールだ。何故、風精霊の短剣なのか…風精霊の短剣はエルフ族でも限られたものしか持つことは許されなかったはずだ。
確認メールを送るとすぐに返信が帰ってきた。ゼウスは驚く程にタイピング能力が早いらしい。
風精霊の短剣は元々ラウラの装備だったようだ。ラウラは親から風精霊の短剣を譲り受けて装備をしていたようだが、奴隷になったことでエルフの姫が所有していたため神託を与え、風精霊の短剣と自らの10年間同種間での妊娠確率のアップを秤にかけてゼウスに寄付させたようだった。
ユウキはラウラの短剣を手に入れるために菓子パンをゼウスに送る。
少々多いような気もするが…わざわざ調べて送ってくれたようなので無下にするのも悪いだろう。
送り終えると直ぐにクエスト達成のマークが現れた。
ユウキは家の中に入り、皿などを洗っているラウラを呼ぶ。
椅子に座るとラウラの前に短剣を置く。
「これは…!」
「親から譲り受けた短剣だと聞いている…これは身につけておくといい」
「もう、二度と会うことは無いと…これを、どうして?」
「…秘密だ。一応、盗んだ訳では無い。ただ、それと交換できるような価値を提示し、すぐに送れるような存在と知り合いなだけだ。ま、安心して使え…この国では奴隷は民よりも地位は低いが奴隷に管理者以外が手を出すことを禁じられている。つまり、問題なく正当防衛ができるということだ。しかし、証拠が無くてはならない…なので、このペンダントをつけているといい。これは映像を記録してくれる魔道具だ。ステータス補正はそこまでないが耐久力が高く、時間停止への完全耐性を装備しているものに与える」
「ありがとうございます」
「てなわけで、契約内容にはないが…その短剣で家を守ってはもらえないか?」
そう言うと、ユウキの前で片膝をつき鞘から抜いた短剣を両手で持ち上げながら深々とお辞儀をした。
「勿論です。この身この剣をユウキ様の為に使います。奴隷の身分ではありますが使い潰してください」
ユウキは短剣の先端をラウラの肩にそっと置くと剣をラウラの顔の前に持っていく。
すると、ラウラは短剣に口づけをした。
短剣はすぐにラウラへと返した。
…ラウラがこの風精霊の短剣を親から受け取ったのだとしたら、ラウラの父親はウルなのだろう。500年という年月が経ったのならばウルはもう亡くなっているはずだ。
ウルの最後を聞きたいが…聞いても良いのだろうか?
いや、聞くのは無粋だな…ネットで調べることにしよう。
ユウキは自分の仕事部屋に戻るとネットでウルの最後について調べた。
ネットにはこう書かれていた。
勇者ユウキのパーティに所属していたエルフ族のウルはいつかの再会を信じて生きていたがそこに来たのは魔族の群れであった。ウルは楽々と屠っていくが娘を狙われ傷を負ってしまう。魔族の群れを倒し尽くしたウルだったが…傷が深く、自慢の弓が引けなくなってしまったのだそうだ。そのため、弓を使うのを諦めて短剣や魔法で戦うようにしたのだが…そこに目をつけたのは元エルフ王だった。戦力が低下したウルを殺したのだった。理由は、民の心がウルに傾きかけているという理不尽極まりないものだった。しかし、元エルフ王もウルに抵抗されて深手を負ってしまう。その元エルフ王を倒したのがウルの親友であり、第一王子でもあった現エルフ王だった。
「ふぅ…エルフの国に行く機会があればあいつの墓にでも行くか…」
ユウキは寝室へと向かいベットにダイブする。
そして上向きに横になると目をつぶった。
そんな感じの通知音が鳴った。
嫌な音だ…どうせ、ゼウスだと思いメールを無視すると通知音が止むことなく鳴り出す。
ピピピコピコピピピコンッ!
あまりにもうるさいのでメールの中を調べることにした。するとメールを1文字ずつ送ってくる者がいた。
…うん、ゼウスだね。
相手がゼウスだとわかったユウキはとりあえずメールにある添付機能を使い発光と呼ばれる魔法を送った。
どうやら、まともに食らったようでしばらく連絡が来ることは無かった。しかし、最初の方に送られたメールを確認すると…そこには勇者がレベル上げを始めたこととクエストが書かれていた。
クエストの内容はこうだ。
~クエスト~
添付メールで私にも甘味を!
添付メールでゼウスに菓子パンを送る。(0/1)
~報酬~
金貨1枚
…ほーぅ。
よく見とるやんけ…。
新しく送られたメールには神とは思えないほどにすごく汚い言葉が書かれていた。
ユウキはゼウスにメールをする。
内容はこうだ…。
ケチるな
…以上。
しばらくするとゼウスからメールが送られてくる。
~クエスト~
添付メールで私にも甘味を!
添付メールでゼウスに菓子パンを送る。(0/1)
~報酬~
大金貨1枚
大金貨1枚…いきなり大きくあげてきた。
別に金貨2枚でも良かったんだがな…と思いつつ菓子パンを添付して送る。
すると、クエスト達成のマークが現れて大金貨がユウキのインベントリに入った。
煙草を吸い終わると携帯灰皿の中に吸い殻を入れて家の中に入ろうとした。しかし、連続して鳴る通知音がユウキの足を止める。
~クエスト~
添付メールで甘味を!
添付メールでゼウスに菓子パンを送る。(0/100)
~報酬~
大金貨100枚
風精霊の短剣
…と書かれていた。
ユウキはゼウスにメールを送る。
これは添付メールではなく確認メールだ。何故、風精霊の短剣なのか…風精霊の短剣はエルフ族でも限られたものしか持つことは許されなかったはずだ。
確認メールを送るとすぐに返信が帰ってきた。ゼウスは驚く程にタイピング能力が早いらしい。
風精霊の短剣は元々ラウラの装備だったようだ。ラウラは親から風精霊の短剣を譲り受けて装備をしていたようだが、奴隷になったことでエルフの姫が所有していたため神託を与え、風精霊の短剣と自らの10年間同種間での妊娠確率のアップを秤にかけてゼウスに寄付させたようだった。
ユウキはラウラの短剣を手に入れるために菓子パンをゼウスに送る。
少々多いような気もするが…わざわざ調べて送ってくれたようなので無下にするのも悪いだろう。
送り終えると直ぐにクエスト達成のマークが現れた。
ユウキは家の中に入り、皿などを洗っているラウラを呼ぶ。
椅子に座るとラウラの前に短剣を置く。
「これは…!」
「親から譲り受けた短剣だと聞いている…これは身につけておくといい」
「もう、二度と会うことは無いと…これを、どうして?」
「…秘密だ。一応、盗んだ訳では無い。ただ、それと交換できるような価値を提示し、すぐに送れるような存在と知り合いなだけだ。ま、安心して使え…この国では奴隷は民よりも地位は低いが奴隷に管理者以外が手を出すことを禁じられている。つまり、問題なく正当防衛ができるということだ。しかし、証拠が無くてはならない…なので、このペンダントをつけているといい。これは映像を記録してくれる魔道具だ。ステータス補正はそこまでないが耐久力が高く、時間停止への完全耐性を装備しているものに与える」
「ありがとうございます」
「てなわけで、契約内容にはないが…その短剣で家を守ってはもらえないか?」
そう言うと、ユウキの前で片膝をつき鞘から抜いた短剣を両手で持ち上げながら深々とお辞儀をした。
「勿論です。この身この剣をユウキ様の為に使います。奴隷の身分ではありますが使い潰してください」
ユウキは短剣の先端をラウラの肩にそっと置くと剣をラウラの顔の前に持っていく。
すると、ラウラは短剣に口づけをした。
短剣はすぐにラウラへと返した。
…ラウラがこの風精霊の短剣を親から受け取ったのだとしたら、ラウラの父親はウルなのだろう。500年という年月が経ったのならばウルはもう亡くなっているはずだ。
ウルの最後を聞きたいが…聞いても良いのだろうか?
いや、聞くのは無粋だな…ネットで調べることにしよう。
ユウキは自分の仕事部屋に戻るとネットでウルの最後について調べた。
ネットにはこう書かれていた。
勇者ユウキのパーティに所属していたエルフ族のウルはいつかの再会を信じて生きていたがそこに来たのは魔族の群れであった。ウルは楽々と屠っていくが娘を狙われ傷を負ってしまう。魔族の群れを倒し尽くしたウルだったが…傷が深く、自慢の弓が引けなくなってしまったのだそうだ。そのため、弓を使うのを諦めて短剣や魔法で戦うようにしたのだが…そこに目をつけたのは元エルフ王だった。戦力が低下したウルを殺したのだった。理由は、民の心がウルに傾きかけているという理不尽極まりないものだった。しかし、元エルフ王もウルに抵抗されて深手を負ってしまう。その元エルフ王を倒したのがウルの親友であり、第一王子でもあった現エルフ王だった。
「ふぅ…エルフの国に行く機会があればあいつの墓にでも行くか…」
ユウキは寝室へと向かいベットにダイブする。
そして上向きに横になると目をつぶった。
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