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死者からの手紙
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「ふぅっ。寒くなったなぁ」12月になり、真っ平らだったお腹も段々と膨らみ、妊娠六ヶ月になった。今日は、その検診の帰りに少し買い物をして、玄関を開けようとしたら、
ブロロロロッ···
「土屋さーん! 郵便でーす」顔見知りの郵便配達員さんが、赤いバイクから声を掛けてくれた。
「今日も、寒いんでお腹大事にね!」優しい言葉を掛け、また他の家へと配達に急ぐ。
「なんだろうね?」リビングに入り、エアコンのスイッチを入れながら、渡された郵便物をチェックしていった。
「これは、啓一さん。こっちは、私か」啓一さんのは、リビングボードに置き重しを乗せ、私のは···
「誰?」宛先は私なのに、裏には差出人の住所も何も書かれておらず、中を開くと···
「なんだろー? 気味悪い」一枚の真っ白な紙だけが入っていた。
「捨てちゃお。ポイッ」とそれをゴミ箱に棄て、買った物を棚にしまいながら、お茶の用意をした。
「ほんとは、珈琲飲み体んだけどね。止められちゃって」とお腹の赤ちゃんに話しかける。五ヶ月になる少し前から胎動があり、夫は泣いて喜んだ。
カチッと電気ポットの合図があり、コップに入れたココアをゆっくり溶かしていく。
「んぅ! いい香り」カップから漂うココアの甘い香りを嗅ぎながら、一口飲むと気分が落ち着いてくるのがわかる。
それを、ゆっくり時間を掛けて飲む干す頃には、室内も身体も温まっていた。
夫が、帰る頃にはもう届いた白紙の手紙の事など忘れていたが···
次の日もまた次の日も同じ手紙が届き、夫に見せた。
「イタズラかなー? それとも、究極のあわてん坊か?」啓一は、棄てるように私に言ってきたが、なんとなく棄てるのが怖くて、箪笥の奥にしまった。
手紙は、ほぼ毎日のように届き、とうとう私は夫と一緒に警察に相談したが、特定は出来なかった。
「大丈夫か? お義母さん、呼ぶ?」明日から1週間啓一は、出張で居ない。
「大丈夫だよ。それに、この子がいるから」とお腹を擦る。
「ふふっ、また動いた。きみは、男の子なのかなー?」
「俺、女の子だと思う。顔つき凄く優しくなったし···」啓一もお腹を摩り、胎動をまた感じたと騒ぐ。
「それに、あれがあるから!」と実家の父が心配だからと、勝手につけてくれたホームセキュリティを指さした。
「まぁ、アッチも近いからな···。なんかあったら連絡しろよ?」
「うん···。じゃ、ご飯食べいこっ!」
「え? そうだった?」不思議がる啓一に、ニッコリ笑って、
「赤ちゃん産まれたら、なかなかデート出来ないもん」と言い、その日の夕飯は外食となった。
「ちゃっかりしてるなぁ。ほら、ちゃんと食えよ」そう言い苦手なピーマンをコッソリ入れたら、バレた。
ちょっとした外食がてら、ドライブを楽しみ、帰宅。
「大丈夫?」と美月の膨らんだ腹を気にしつつも、背後から乳房を揉んでいった。
「ごめんね。なんか、誘っちゃって···」五ヶ月の安定期も過ぎ、医師からの許可も得てから、検診前以外は恐る恐るSEXをしている。
「んっ···もっと···」
「もうグチョグチョ···」そんな卑猥な言葉を囁きながら、挿入していった。
はぁ! んっ!
「啓ちゃんの···いつもより···はっ···熱い···はぁ」
「そう? 俺にはお前の狭さしかわからん」
パンッ······パンッ······パンッ······といつもより感覚を置いたら、何故か遅いと言われ、仕方なく···
パンッパンッパンッ···
あぁっ! んっ! あっ!
いつものように腰を動かしていった。
「可愛いよ、美月。もっと啼いて」囁き、腰を打ち付ける。
んあっ! あっ! あっ! あっ!
小刻み喘ぐ美月は、顔を振り俺の腕を掴んでくる。
パンッパンッパンッ···
「いいっ! あっ! あっ! もっと」感じまくる美月に、少しビビりながらも、美月がイッた後、中に出していった。
(検診無くて良かった···)
「凄いね。いつもより可愛いっ!った···」余計な事を言ったらしく、脇腹を抓られ動きが取れず。
「じゃ、行ってくるよ」と美月と腹の赤ん坊に見送られ、出張先へ···。
夫を見送り、駅から歩いて自宅まで帰る。
「来年になったら、会えるねぇ。早く出ておいで···」時々立ち止まっては、見た花の名前や鳥の様子をお腹にいる赤ちゃんを話しかけた。お腹にいても、ちゃんと聞こえてるってお母さん達が言ってたから。
そんなことをしていたら、いつの間にか家を通り過ぎてて、慌てて戻る。
「今日は、お洗濯して、お掃除で終わりかな?」
(買い物は、昨日お願いして付き合ってもらったし、行動に制限をされてるから)
「あとで考えよ」そう言い、とりあえずココアを飲む事にした。
ポットのお湯が湧くまで、メールチェック···
ガタンッ···
「ひっ!」メールの画面でスマホを落とした。
(こんなことって···。そんなことある訳ない)
だって、メールの差出人が···
「お義母さん···」
─あんな状態にしたのに! なんで? なんで、死んでまで私を苦しめるの?
≫美月さん。啓一と仲良くしてる?
たった一行のその文が、私を恐怖の谷底へとつき落とす。
一旦、気持ちを落ち着かせようとお湯を入れる手が震え、足に熱湯が少し掛かった。
(怖い···どうしよう? 助けて!)
助けを呼びたいが、本当の事を言う訳にもいかない。
ゴクンッ···
まだ熱いココアを飲んで、考えた。
─死んだ人間が、生き返る筈がない。まして、自分達がその肉を···
「大丈夫! 大丈夫だからね! ママがあなたを守るから」必死にお腹を摩り、なんとか落ち着いてはきた。
「イタズラ? でも···」
私のメルアドは、限られた人しか知らない。たま友もいるけど、ラインしか教えてない。だとしたら···
「わからない···」
─暫く様子を見る事にして、メールは保存しておこう。
次の日、いつものように散歩から帰ると偶然いつもの郵便配達員さんが家から出る所で、軽く挨拶。
電気料金と携帯電話の払込書が他の郵便物と一緒に届けられた。
パサッ···手にしていた郵便物が、一通を残して全て床に落ち広まった。
「まただ···」前に届いたのと同じ封筒だし、同じ宛名シールが貼られていた。
シャキッシャキッとハサミを動かし、中身を出すと···
ゴクッ···
「······。」パラリと中に入っていた紙が手から滑り落ちた。
【死】と大きく書かれた紙···
丁度、それを拾おうとした瞬間、メールの着信音が鳴った。
立ち止まり、テーブルに置いたスマホをジッと見る。
見ようか? 見まいか? 迷っていると急に電話が鳴った。
「ひっ! いやっ! いやっ! いやぁぁぁぁっ!!」全てをそのままにし、寝室へと駆け昇り、部屋に閉じこもった。
どれ位そうしてたのかわからないが、下の方でチャイムが鳴り、タオルケットを抱えて出て見たら···
「なんだ、いるんじゃん! 何度も電話したんだよ?」
夫だった···。
「な···んで? 東京···」急に力が抜けて、その場にしゃがむ。
「どうした? あーあ···」玄関のたたきに広がる水たまり···
「怖かった···」
「ちょっと待ってろ。バスタオル持って···」
「行かないで! お願い!」泣き叫び抱き着く。
結局、その場で着ていた物を脱ぎ、シャワーを浴びてる間に、啓一が着替えを持ってきてくれた。
「ほら、これ飲んで」差し出された温かなココア。それを飲んで一息つくも···
(なんだろう? 何かがおかしい)
「啓ちゃん? 掃除した? ここ」
「ここ?」と眉をひそめ、私を見る。
「いや、俺お前の着替え探して、玄関に水巻いてたから···なんで?」
「ううん。 ね、手紙そこになかった?」
「手紙? またおかしなこというなぁ。なかったよ。どうした、さっきから」啓一は、不思議がり、心配そうに私を見る。
「あ! スマホ! 私の」
「あー、はい」と啓一が、テーブルから持ってくる。
スマホに届いたあのメール! 保存して···
「あれ! え? なんで!」保存してた筈のあのメールは、何も残っていなかった。
「どうしたんだ? いったい。俺、これからお通夜だから。喪服は?」
「寝室···」
「そこにいなさい。着替えてくるから」そう言い啓一は、二階へと消えた。
「そんな···」
メールも郵便物も全て消える事なんてあるんだろうか?私のスマホは新しくしたばかりで、パスワードすら啓一は、知らない。
─じゃ、いったい誰が?
ブロロロロッ···
「土屋さーん! 郵便でーす」顔見知りの郵便配達員さんが、赤いバイクから声を掛けてくれた。
「今日も、寒いんでお腹大事にね!」優しい言葉を掛け、また他の家へと配達に急ぐ。
「なんだろうね?」リビングに入り、エアコンのスイッチを入れながら、渡された郵便物をチェックしていった。
「これは、啓一さん。こっちは、私か」啓一さんのは、リビングボードに置き重しを乗せ、私のは···
「誰?」宛先は私なのに、裏には差出人の住所も何も書かれておらず、中を開くと···
「なんだろー? 気味悪い」一枚の真っ白な紙だけが入っていた。
「捨てちゃお。ポイッ」とそれをゴミ箱に棄て、買った物を棚にしまいながら、お茶の用意をした。
「ほんとは、珈琲飲み体んだけどね。止められちゃって」とお腹の赤ちゃんに話しかける。五ヶ月になる少し前から胎動があり、夫は泣いて喜んだ。
カチッと電気ポットの合図があり、コップに入れたココアをゆっくり溶かしていく。
「んぅ! いい香り」カップから漂うココアの甘い香りを嗅ぎながら、一口飲むと気分が落ち着いてくるのがわかる。
それを、ゆっくり時間を掛けて飲む干す頃には、室内も身体も温まっていた。
夫が、帰る頃にはもう届いた白紙の手紙の事など忘れていたが···
次の日もまた次の日も同じ手紙が届き、夫に見せた。
「イタズラかなー? それとも、究極のあわてん坊か?」啓一は、棄てるように私に言ってきたが、なんとなく棄てるのが怖くて、箪笥の奥にしまった。
手紙は、ほぼ毎日のように届き、とうとう私は夫と一緒に警察に相談したが、特定は出来なかった。
「大丈夫か? お義母さん、呼ぶ?」明日から1週間啓一は、出張で居ない。
「大丈夫だよ。それに、この子がいるから」とお腹を擦る。
「ふふっ、また動いた。きみは、男の子なのかなー?」
「俺、女の子だと思う。顔つき凄く優しくなったし···」啓一もお腹を摩り、胎動をまた感じたと騒ぐ。
「それに、あれがあるから!」と実家の父が心配だからと、勝手につけてくれたホームセキュリティを指さした。
「まぁ、アッチも近いからな···。なんかあったら連絡しろよ?」
「うん···。じゃ、ご飯食べいこっ!」
「え? そうだった?」不思議がる啓一に、ニッコリ笑って、
「赤ちゃん産まれたら、なかなかデート出来ないもん」と言い、その日の夕飯は外食となった。
「ちゃっかりしてるなぁ。ほら、ちゃんと食えよ」そう言い苦手なピーマンをコッソリ入れたら、バレた。
ちょっとした外食がてら、ドライブを楽しみ、帰宅。
「大丈夫?」と美月の膨らんだ腹を気にしつつも、背後から乳房を揉んでいった。
「ごめんね。なんか、誘っちゃって···」五ヶ月の安定期も過ぎ、医師からの許可も得てから、検診前以外は恐る恐るSEXをしている。
「んっ···もっと···」
「もうグチョグチョ···」そんな卑猥な言葉を囁きながら、挿入していった。
はぁ! んっ!
「啓ちゃんの···いつもより···はっ···熱い···はぁ」
「そう? 俺にはお前の狭さしかわからん」
パンッ······パンッ······パンッ······といつもより感覚を置いたら、何故か遅いと言われ、仕方なく···
パンッパンッパンッ···
あぁっ! んっ! あっ!
いつものように腰を動かしていった。
「可愛いよ、美月。もっと啼いて」囁き、腰を打ち付ける。
んあっ! あっ! あっ! あっ!
小刻み喘ぐ美月は、顔を振り俺の腕を掴んでくる。
パンッパンッパンッ···
「いいっ! あっ! あっ! もっと」感じまくる美月に、少しビビりながらも、美月がイッた後、中に出していった。
(検診無くて良かった···)
「凄いね。いつもより可愛いっ!った···」余計な事を言ったらしく、脇腹を抓られ動きが取れず。
「じゃ、行ってくるよ」と美月と腹の赤ん坊に見送られ、出張先へ···。
夫を見送り、駅から歩いて自宅まで帰る。
「来年になったら、会えるねぇ。早く出ておいで···」時々立ち止まっては、見た花の名前や鳥の様子をお腹にいる赤ちゃんを話しかけた。お腹にいても、ちゃんと聞こえてるってお母さん達が言ってたから。
そんなことをしていたら、いつの間にか家を通り過ぎてて、慌てて戻る。
「今日は、お洗濯して、お掃除で終わりかな?」
(買い物は、昨日お願いして付き合ってもらったし、行動に制限をされてるから)
「あとで考えよ」そう言い、とりあえずココアを飲む事にした。
ポットのお湯が湧くまで、メールチェック···
ガタンッ···
「ひっ!」メールの画面でスマホを落とした。
(こんなことって···。そんなことある訳ない)
だって、メールの差出人が···
「お義母さん···」
─あんな状態にしたのに! なんで? なんで、死んでまで私を苦しめるの?
≫美月さん。啓一と仲良くしてる?
たった一行のその文が、私を恐怖の谷底へとつき落とす。
一旦、気持ちを落ち着かせようとお湯を入れる手が震え、足に熱湯が少し掛かった。
(怖い···どうしよう? 助けて!)
助けを呼びたいが、本当の事を言う訳にもいかない。
ゴクンッ···
まだ熱いココアを飲んで、考えた。
─死んだ人間が、生き返る筈がない。まして、自分達がその肉を···
「大丈夫! 大丈夫だからね! ママがあなたを守るから」必死にお腹を摩り、なんとか落ち着いてはきた。
「イタズラ? でも···」
私のメルアドは、限られた人しか知らない。たま友もいるけど、ラインしか教えてない。だとしたら···
「わからない···」
─暫く様子を見る事にして、メールは保存しておこう。
次の日、いつものように散歩から帰ると偶然いつもの郵便配達員さんが家から出る所で、軽く挨拶。
電気料金と携帯電話の払込書が他の郵便物と一緒に届けられた。
パサッ···手にしていた郵便物が、一通を残して全て床に落ち広まった。
「まただ···」前に届いたのと同じ封筒だし、同じ宛名シールが貼られていた。
シャキッシャキッとハサミを動かし、中身を出すと···
ゴクッ···
「······。」パラリと中に入っていた紙が手から滑り落ちた。
【死】と大きく書かれた紙···
丁度、それを拾おうとした瞬間、メールの着信音が鳴った。
立ち止まり、テーブルに置いたスマホをジッと見る。
見ようか? 見まいか? 迷っていると急に電話が鳴った。
「ひっ! いやっ! いやっ! いやぁぁぁぁっ!!」全てをそのままにし、寝室へと駆け昇り、部屋に閉じこもった。
どれ位そうしてたのかわからないが、下の方でチャイムが鳴り、タオルケットを抱えて出て見たら···
「なんだ、いるんじゃん! 何度も電話したんだよ?」
夫だった···。
「な···んで? 東京···」急に力が抜けて、その場にしゃがむ。
「どうした? あーあ···」玄関のたたきに広がる水たまり···
「怖かった···」
「ちょっと待ってろ。バスタオル持って···」
「行かないで! お願い!」泣き叫び抱き着く。
結局、その場で着ていた物を脱ぎ、シャワーを浴びてる間に、啓一が着替えを持ってきてくれた。
「ほら、これ飲んで」差し出された温かなココア。それを飲んで一息つくも···
(なんだろう? 何かがおかしい)
「啓ちゃん? 掃除した? ここ」
「ここ?」と眉をひそめ、私を見る。
「いや、俺お前の着替え探して、玄関に水巻いてたから···なんで?」
「ううん。 ね、手紙そこになかった?」
「手紙? またおかしなこというなぁ。なかったよ。どうした、さっきから」啓一は、不思議がり、心配そうに私を見る。
「あ! スマホ! 私の」
「あー、はい」と啓一が、テーブルから持ってくる。
スマホに届いたあのメール! 保存して···
「あれ! え? なんで!」保存してた筈のあのメールは、何も残っていなかった。
「どうしたんだ? いったい。俺、これからお通夜だから。喪服は?」
「寝室···」
「そこにいなさい。着替えてくるから」そう言い啓一は、二階へと消えた。
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