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23. 恋人宣言と誠
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(恋人宣言と誠)
レストランの席は窓際で、緑に覆われたゲレンデと、遠くには尖った山々が一望できた。
誠は、初めて加代とあらたまった席で、それもホテルの高級レストランで食事ができたことが嬉しかった。
加代は、良く喋っていた。
明るい笑顔が、彼女の魅力だ。
それにもまして、深い紺色のカクテルドレスと同じ色のふわふわしたボレロが大人の女性を感じさせる。
誠は、少し緊張していた。
出される料理のことも、ワインのことも加代は良く知っていて、真理子たちに説明していた。
「このボルドーのワインは誠さんのチョイスね。軽くて飲みやすいわ……、さすがホテルマンね」
「そう、気に入ってくれた……、海外にいた時でも、ホテルやレストランで勉強していたからね」
加代のそう言った、満足げな笑顔が、誠にはたまらなく嬉しかった。
フルコースの食事が終わり、加代は恥ずかしそうに話を始めた。
「実は、真理には黙っていったんだけど、誠さんと本当は、付き合っていたのよー」
「え、いつからよー?」
真理子は、一瞬、驚いたが、二人の顔を見ると、冷静さを取り戻した。
「誠さんが、帰って来た日からよ、一番に逢いに来てくれたのよ……」
加代は、誠の顔を見ながら、仲良さそうに微笑んだ。
「えー、私、ぜんぜん知らなかった!」
「真理は、学校に行っていたでしょう。それにお父さんと別れたばかりで、もう別の男の人って、思われるのが嫌だったのよ。わかるでしょうー」
加代は、俯いてテーブルのデザートのアイスクリームを見ていた。
「そうかもしれないけど……?」
真理子は、その話の間も、じっと加代を見ていた。
「でも、よかったわー、真理に感謝するわ。こうして話せる機会を作ってくれて、ねーえ、誠さん……」
「ほんと、よかったよ……」
二人の仲の良さそうな、しぐさを、真理子は、じ―っと、見てから……
「怪しい……? 前にテレビドラマで、そんな話、あったよね。娘が結婚している振りをして、親をだます、お話……」
「……、私たちは、違うわよ!」
「そうね、恋人同士の振りをして、娘をだまそうとしているからね……」
「……、だから、そんなんじゃないから、本当よ!」
加代は、少し慌てた様子で、真実を主張した。
「そう、わかったわ! じゃー私からお祝いに、あの部屋を二人にプレゼントするわ、二人で泊って行ってねー!」
「貴方たちは、どうするのよ?」
「大丈夫、誠さんにもらった宿泊券があるから、隣の部屋で泊っていくわ!」
「でも、そんなこと娘の前で出来ないわよー」
加代は、恥ずかしそうに俯いて言った。
「いいじゃない、愛し合っているんでしょう、結婚するんでしょう?」
「……、そうよ!」
「ならいいじゃない! 多分、隣の部屋は空いているから、誠さん、隣の部屋、お願い……」
「どうかなー? 空いているかなー?」
「よっぽど、込み合ってない限り、隣の部屋を空けるのがホテルの常識だから……、でも、離れていた方が良ければ、どこでも構わないけど……」
「……、詳しいねー」
レストランの席は窓際で、緑に覆われたゲレンデと、遠くには尖った山々が一望できた。
誠は、初めて加代とあらたまった席で、それもホテルの高級レストランで食事ができたことが嬉しかった。
加代は、良く喋っていた。
明るい笑顔が、彼女の魅力だ。
それにもまして、深い紺色のカクテルドレスと同じ色のふわふわしたボレロが大人の女性を感じさせる。
誠は、少し緊張していた。
出される料理のことも、ワインのことも加代は良く知っていて、真理子たちに説明していた。
「このボルドーのワインは誠さんのチョイスね。軽くて飲みやすいわ……、さすがホテルマンね」
「そう、気に入ってくれた……、海外にいた時でも、ホテルやレストランで勉強していたからね」
加代のそう言った、満足げな笑顔が、誠にはたまらなく嬉しかった。
フルコースの食事が終わり、加代は恥ずかしそうに話を始めた。
「実は、真理には黙っていったんだけど、誠さんと本当は、付き合っていたのよー」
「え、いつからよー?」
真理子は、一瞬、驚いたが、二人の顔を見ると、冷静さを取り戻した。
「誠さんが、帰って来た日からよ、一番に逢いに来てくれたのよ……」
加代は、誠の顔を見ながら、仲良さそうに微笑んだ。
「えー、私、ぜんぜん知らなかった!」
「真理は、学校に行っていたでしょう。それにお父さんと別れたばかりで、もう別の男の人って、思われるのが嫌だったのよ。わかるでしょうー」
加代は、俯いてテーブルのデザートのアイスクリームを見ていた。
「そうかもしれないけど……?」
真理子は、その話の間も、じっと加代を見ていた。
「でも、よかったわー、真理に感謝するわ。こうして話せる機会を作ってくれて、ねーえ、誠さん……」
「ほんと、よかったよ……」
二人の仲の良さそうな、しぐさを、真理子は、じ―っと、見てから……
「怪しい……? 前にテレビドラマで、そんな話、あったよね。娘が結婚している振りをして、親をだます、お話……」
「……、私たちは、違うわよ!」
「そうね、恋人同士の振りをして、娘をだまそうとしているからね……」
「……、だから、そんなんじゃないから、本当よ!」
加代は、少し慌てた様子で、真実を主張した。
「そう、わかったわ! じゃー私からお祝いに、あの部屋を二人にプレゼントするわ、二人で泊って行ってねー!」
「貴方たちは、どうするのよ?」
「大丈夫、誠さんにもらった宿泊券があるから、隣の部屋で泊っていくわ!」
「でも、そんなこと娘の前で出来ないわよー」
加代は、恥ずかしそうに俯いて言った。
「いいじゃない、愛し合っているんでしょう、結婚するんでしょう?」
「……、そうよ!」
「ならいいじゃない! 多分、隣の部屋は空いているから、誠さん、隣の部屋、お願い……」
「どうかなー? 空いているかなー?」
「よっぽど、込み合ってない限り、隣の部屋を空けるのがホテルの常識だから……、でも、離れていた方が良ければ、どこでも構わないけど……」
「……、詳しいねー」
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