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「うぇーい! クマ次郎、最強じゃね? マジ卍(まんじ)!」
「頼むから黙ってくれ、ユーミア……」
戦いが終わった砦の城壁の上。
夕焼けに染まる空の下で、アレクセイ様は深く項垂れていた。
敵の魔法部隊は、巨大化したクマ次郎の「ハグ(物理)」によって戦意喪失し、全員捕獲された。
砦の防衛は完璧に成功したと言っていい。
ただ一つの誤算を除けば。
「ねえねえ団長ー! アタシの活躍見た? 超エモかったっしょ?」
私が――いや、薬でギャル化した私が、アレクセイ様の背中をバンバン叩きながら絡んでいた。
「なんでアタシがこんな僻地にいんの? 王都でパフェとか食べたくなーい?」
「……薬の効果はいつ切れるんだ」
「知らなーい。てか、このドレスださくない? もっとデコろーよ!」
私はドレスの裾を短く結び上げ、なぜかヤンキー座りをしていた。
騎士たちが遠巻きに「あれがユーミア様……?」「ある意味、敵より怖い」と囁き合っている。
「はぁ……。とりあえず医務室へ行くぞ。そのテンションは見ているだけで疲れる」
アレクセイ様が私の腕を掴もうとした、その時だった。
ドクンッ。
急激な脱力感が襲ってきた。
「あ……れ?」
視界がぐらりと歪む。
高揚していた気分が、潮が引くように急速に冷めていく。
「おい、どうした?」
「……あ、薬切れ……です……。反動が……き、きま……」
ガクッ。
私は糸が切れた人形のように崩れ落ちた。
全身の筋肉が悲鳴を上げ、頭が割れるように痛い。
これが『オーバードライブ』の代償。魔力枯渇による強制シャットダウンだ。
「ユーミア!」
アレクセイ様が慌てて私を抱き留める。
その腕の中は温かくて、安心する匂いがした。
「……すみません、アレクセイ様。……ちょっと、寝ます……」
「ああ、よくやった。あとは任せて眠れ」
彼の優しい声を聞きながら、私は意識を手放そうとした。
だが。
その安らぎは、一瞬の殺気によって引き裂かれた。
「――隙あり」
風の音に紛れて、背後から無機質な声が響いた。
「っ!?」
アレクセイ様が反応するより早く、私の背後の瓦礫の山から、黒い影が飛び出した。
手には毒々しい紫色の光を放つ短剣。
狙いは、アレクセイ様ではない。
無防備な私の心臓だ。
(あ、死ぬ――)
スローモーションのように迫る刃。
私は指一本動かせない。
ガキンッ!!
硬質な金属音が響き、火花が散った。
「……させん」
アレクセイ様が、私を抱えたまま半回転し、剣の鞘で短剣を受け止めていた。
「ほう……。この体勢で防ぐとは」
影――全身黒ずくめの暗殺者が、音もなくバックステップで距離を取る。
その目は感情がなく、ただ標的(私)だけを見据えていた。
「王家直属の暗殺部隊『影(シャドウ)』か」
アレクセイ様の声が、氷点下まで冷え込む。
「ギルバート殿下も地に落ちたな。正規軍が敗れた腹いせに、暗殺者を送るとは」
「任務だ。……その女は危険すぎる。生かしておけば国の災いとなる」
暗殺者は淡々と言った。
「ユーミア・ベルンシュタイン。彼女の知識と技術は、一個人にあっていいレベルを超えている。殿下の命令により、ここで処分する」
「……処分、だと?」
ゴゴゴゴゴ……。
アレクセイ様の体から、凄まじい魔力が立ち上った。
「氷の魔術師」の本領発揮だ。
周囲の空気が凍りつき、地面に霜が降りる。
「……私の大事な客人(・・・・)を、処分などと言ったな」
「邪魔をするなら、貴公も排除する」
暗殺者が再び姿を消した。
速い。
視認できない速度での高速移動。
前後左右、あらゆる方向から殺気が飛んでくる。
「アレクセイ様……逃げて……」
私が掠れた声で呟く。
私を抱えたままでは、彼は戦えない。
「黙っていろ」
彼は短く言った。
「離すつもりはない」
シュッ!
左からの一撃。
アレクセイ様は最小限の動きでそれを弾く。
右、後ろ、上。
暗殺者の連撃を、彼は私を左腕で抱きかかえたまま、右手の剣だけで全て捌いていく。
まるで舞踏のように優雅で、そして鉄壁だった。
「なぜだ」
暗殺者が足を止め、焦りの色を見せた。
「なぜそこまで守る? その女は厄介者だ。王家を敵に回してまで守る価値など……」
「価値だと?」
アレクセイ様は鼻で笑った。
「貴様らにはわからんだろうな。……彼女の価値は、その発明品なんかじゃない」
彼は私を強く抱き寄せた。
「常識に囚われず、失敗を恐れず、何度でも立ち上がるその魂だ。……俺は、彼女のその『強さ』に惹かれているんだ!」
「……!」
私は朦朧とする意識の中で、目を見開いた。
(えっ……それって……告白?)
「だから、指一本触れさせん。彼女は俺の――」
アレクセイ様が剣を上段に構える。
「俺の、婚約者だ!!」
ズドンッ!!
宣言と共に、アレクセイ様が剣を振り下ろした。
剣閃から放たれたのは、巨大な氷の斬撃。
『氷狼牙(アイス・ウルフ)』。
「ぐあああああ!?」
衝撃波が暗殺者を直撃する。
黒装束が切り裂かれ、男は吹き飛ばされて城壁の壁に叩きつけられた。
「がハッ……!?」
男は血を吐き、動かなくなった。
一撃。
騎士団長の本気の一撃だった。
「……終わったか」
アレクセイ様は残心を取り、ゆっくりと剣を納めた。
静寂が戻る。
駆けつけた騎士たちが、呆然とその光景を見ていた。
「……アレクセイ、さま」
「ユーミア、無事か?」
彼は私を覗き込んだ。
その顔は、先ほどの修羅のような表情とは打って変わり、いつもの心配性な幼馴染の顔だった。
「はい……。でも、あの……」
「ん?」
「さっきの……『婚約者』って……」
私が指摘すると、アレクセイ様はハッとして、一気に顔を赤らめた。
「あ、あれは! その場の勢いというか、お前を守るための口実で……!」
「……口実、ですか?」
「いや、その……本心ではないとは言わないが……!」
しどろもどろになる「氷の魔術師」。
さっきの格好良さはどこへやら。
私はクスリと笑った。
体の痛みも、少し和らいだ気がした。
「じゃあ、責任取ってくださいね?」
「……う」
「私、高いですよ? 研究費もかかりますし、時々爆発しますし」
「……知っている」
アレクセイ様は諦めたようにため息をつき、そして優しく微笑んだ。
「それでも、お前がいいと言っているんだ」
彼は私の額に、そっと口づけを落とした。
「っ!?」
今度こそ、私は湯沸かし器のように沸騰した。
ギャル化薬の副作用なんて目じゃないくらいの、極上の熱が体を駆け巡る。
「ヒューヒュー! 団長やりおる!」
「おめでとうございます! 結婚式はいつですか!」
「ブーケトスは俺に投げてください!」
周りの騎士たちが一斉に囃し立てる。
砦の上は、戦いの後の緊張感から一転、祝祭のようなムードに包まれた。
だが。
そんな幸せな空気の中、壁際で伸びていた暗殺者が、最後の力を振り絞って顔を上げた。
「……ま、まだだ……」
彼は懐から、赤い魔石を取り出した。
「任務……遂行……。自爆してでも……!」
「あ」
私が気づいた時には遅かった。
魔石が不気味に脈動を始める。
高密度の魔力が暴走しようとしていた。
「アレクセイ様! 自爆です!」
「ちっ、間に合わんか……!」
アレクセイ様が私を庇おうとする。
だが、距離が近すぎる。
爆発まであと三秒。
二秒。
一秒。
(……仕方ないわね)
私は懐(ドレスの隠しポケット)から、あるものを取り出し、暗殺者に向かって投げつけた。
「食らえ! 『強制賢者モード化ガス(失敗作)』!」
パリーン!
小瓶が割れ、無色のガスが暗殺者を包み込んだ。
「……うおおおおお!! 死んでやるぅぅぅ……ぅ……?」
爆発寸前だった暗殺者の動きが、ピタリと止まった。
魔石の光が消える。
そして、暗殺者は虚空を見つめ、悟りを開いたような穏やかな顔になった。
「……いや、争いとは虚しいものだ」
「は?」
「なぜ私は命を捨てようとしていたのだろう。宇宙の悠久の歴史に比べれば、王家の命令など塵のようなものではないか……」
暗殺者は涙を流し、空を仰いだ。
「帰ろう。田舎に帰って、野菜を育てよう……」
彼はフラフラと立ち上がり、出口へと歩き出した。
誰も止めなかった。あまりにも毒気が抜かれていたからだ。
「……ユーミア」
「はい」
「あれは何だ」
「興奮剤を作ろうとして失敗した薬です。どんなに荒ぶる精神状態でも、一瞬で『日曜日の夕方』のようなアンニュイな気分にさせます」
「……ある意味、最強の兵器だな」
こうして、暗殺者の襲撃すらも(主に私の変な薬で)撃退し、私たちは勝利した。
そして、アレクセイ様の「婚約者宣言」は、騎士たちの口から瞬く間に領内へ、そして国中へと広まっていくことになる。
『氷の魔術師アレクセイ、悪役令嬢ユーミアを溺愛! 王家に対し「彼女は俺の女だ」と宣言!』
そのニュースは、王城でトイレ掃除に追われるギルバート殿下のもとにも届くこととなる。
「頼むから黙ってくれ、ユーミア……」
戦いが終わった砦の城壁の上。
夕焼けに染まる空の下で、アレクセイ様は深く項垂れていた。
敵の魔法部隊は、巨大化したクマ次郎の「ハグ(物理)」によって戦意喪失し、全員捕獲された。
砦の防衛は完璧に成功したと言っていい。
ただ一つの誤算を除けば。
「ねえねえ団長ー! アタシの活躍見た? 超エモかったっしょ?」
私が――いや、薬でギャル化した私が、アレクセイ様の背中をバンバン叩きながら絡んでいた。
「なんでアタシがこんな僻地にいんの? 王都でパフェとか食べたくなーい?」
「……薬の効果はいつ切れるんだ」
「知らなーい。てか、このドレスださくない? もっとデコろーよ!」
私はドレスの裾を短く結び上げ、なぜかヤンキー座りをしていた。
騎士たちが遠巻きに「あれがユーミア様……?」「ある意味、敵より怖い」と囁き合っている。
「はぁ……。とりあえず医務室へ行くぞ。そのテンションは見ているだけで疲れる」
アレクセイ様が私の腕を掴もうとした、その時だった。
ドクンッ。
急激な脱力感が襲ってきた。
「あ……れ?」
視界がぐらりと歪む。
高揚していた気分が、潮が引くように急速に冷めていく。
「おい、どうした?」
「……あ、薬切れ……です……。反動が……き、きま……」
ガクッ。
私は糸が切れた人形のように崩れ落ちた。
全身の筋肉が悲鳴を上げ、頭が割れるように痛い。
これが『オーバードライブ』の代償。魔力枯渇による強制シャットダウンだ。
「ユーミア!」
アレクセイ様が慌てて私を抱き留める。
その腕の中は温かくて、安心する匂いがした。
「……すみません、アレクセイ様。……ちょっと、寝ます……」
「ああ、よくやった。あとは任せて眠れ」
彼の優しい声を聞きながら、私は意識を手放そうとした。
だが。
その安らぎは、一瞬の殺気によって引き裂かれた。
「――隙あり」
風の音に紛れて、背後から無機質な声が響いた。
「っ!?」
アレクセイ様が反応するより早く、私の背後の瓦礫の山から、黒い影が飛び出した。
手には毒々しい紫色の光を放つ短剣。
狙いは、アレクセイ様ではない。
無防備な私の心臓だ。
(あ、死ぬ――)
スローモーションのように迫る刃。
私は指一本動かせない。
ガキンッ!!
硬質な金属音が響き、火花が散った。
「……させん」
アレクセイ様が、私を抱えたまま半回転し、剣の鞘で短剣を受け止めていた。
「ほう……。この体勢で防ぐとは」
影――全身黒ずくめの暗殺者が、音もなくバックステップで距離を取る。
その目は感情がなく、ただ標的(私)だけを見据えていた。
「王家直属の暗殺部隊『影(シャドウ)』か」
アレクセイ様の声が、氷点下まで冷え込む。
「ギルバート殿下も地に落ちたな。正規軍が敗れた腹いせに、暗殺者を送るとは」
「任務だ。……その女は危険すぎる。生かしておけば国の災いとなる」
暗殺者は淡々と言った。
「ユーミア・ベルンシュタイン。彼女の知識と技術は、一個人にあっていいレベルを超えている。殿下の命令により、ここで処分する」
「……処分、だと?」
ゴゴゴゴゴ……。
アレクセイ様の体から、凄まじい魔力が立ち上った。
「氷の魔術師」の本領発揮だ。
周囲の空気が凍りつき、地面に霜が降りる。
「……私の大事な客人(・・・・)を、処分などと言ったな」
「邪魔をするなら、貴公も排除する」
暗殺者が再び姿を消した。
速い。
視認できない速度での高速移動。
前後左右、あらゆる方向から殺気が飛んでくる。
「アレクセイ様……逃げて……」
私が掠れた声で呟く。
私を抱えたままでは、彼は戦えない。
「黙っていろ」
彼は短く言った。
「離すつもりはない」
シュッ!
左からの一撃。
アレクセイ様は最小限の動きでそれを弾く。
右、後ろ、上。
暗殺者の連撃を、彼は私を左腕で抱きかかえたまま、右手の剣だけで全て捌いていく。
まるで舞踏のように優雅で、そして鉄壁だった。
「なぜだ」
暗殺者が足を止め、焦りの色を見せた。
「なぜそこまで守る? その女は厄介者だ。王家を敵に回してまで守る価値など……」
「価値だと?」
アレクセイ様は鼻で笑った。
「貴様らにはわからんだろうな。……彼女の価値は、その発明品なんかじゃない」
彼は私を強く抱き寄せた。
「常識に囚われず、失敗を恐れず、何度でも立ち上がるその魂だ。……俺は、彼女のその『強さ』に惹かれているんだ!」
「……!」
私は朦朧とする意識の中で、目を見開いた。
(えっ……それって……告白?)
「だから、指一本触れさせん。彼女は俺の――」
アレクセイ様が剣を上段に構える。
「俺の、婚約者だ!!」
ズドンッ!!
宣言と共に、アレクセイ様が剣を振り下ろした。
剣閃から放たれたのは、巨大な氷の斬撃。
『氷狼牙(アイス・ウルフ)』。
「ぐあああああ!?」
衝撃波が暗殺者を直撃する。
黒装束が切り裂かれ、男は吹き飛ばされて城壁の壁に叩きつけられた。
「がハッ……!?」
男は血を吐き、動かなくなった。
一撃。
騎士団長の本気の一撃だった。
「……終わったか」
アレクセイ様は残心を取り、ゆっくりと剣を納めた。
静寂が戻る。
駆けつけた騎士たちが、呆然とその光景を見ていた。
「……アレクセイ、さま」
「ユーミア、無事か?」
彼は私を覗き込んだ。
その顔は、先ほどの修羅のような表情とは打って変わり、いつもの心配性な幼馴染の顔だった。
「はい……。でも、あの……」
「ん?」
「さっきの……『婚約者』って……」
私が指摘すると、アレクセイ様はハッとして、一気に顔を赤らめた。
「あ、あれは! その場の勢いというか、お前を守るための口実で……!」
「……口実、ですか?」
「いや、その……本心ではないとは言わないが……!」
しどろもどろになる「氷の魔術師」。
さっきの格好良さはどこへやら。
私はクスリと笑った。
体の痛みも、少し和らいだ気がした。
「じゃあ、責任取ってくださいね?」
「……う」
「私、高いですよ? 研究費もかかりますし、時々爆発しますし」
「……知っている」
アレクセイ様は諦めたようにため息をつき、そして優しく微笑んだ。
「それでも、お前がいいと言っているんだ」
彼は私の額に、そっと口づけを落とした。
「っ!?」
今度こそ、私は湯沸かし器のように沸騰した。
ギャル化薬の副作用なんて目じゃないくらいの、極上の熱が体を駆け巡る。
「ヒューヒュー! 団長やりおる!」
「おめでとうございます! 結婚式はいつですか!」
「ブーケトスは俺に投げてください!」
周りの騎士たちが一斉に囃し立てる。
砦の上は、戦いの後の緊張感から一転、祝祭のようなムードに包まれた。
だが。
そんな幸せな空気の中、壁際で伸びていた暗殺者が、最後の力を振り絞って顔を上げた。
「……ま、まだだ……」
彼は懐から、赤い魔石を取り出した。
「任務……遂行……。自爆してでも……!」
「あ」
私が気づいた時には遅かった。
魔石が不気味に脈動を始める。
高密度の魔力が暴走しようとしていた。
「アレクセイ様! 自爆です!」
「ちっ、間に合わんか……!」
アレクセイ様が私を庇おうとする。
だが、距離が近すぎる。
爆発まであと三秒。
二秒。
一秒。
(……仕方ないわね)
私は懐(ドレスの隠しポケット)から、あるものを取り出し、暗殺者に向かって投げつけた。
「食らえ! 『強制賢者モード化ガス(失敗作)』!」
パリーン!
小瓶が割れ、無色のガスが暗殺者を包み込んだ。
「……うおおおおお!! 死んでやるぅぅぅ……ぅ……?」
爆発寸前だった暗殺者の動きが、ピタリと止まった。
魔石の光が消える。
そして、暗殺者は虚空を見つめ、悟りを開いたような穏やかな顔になった。
「……いや、争いとは虚しいものだ」
「は?」
「なぜ私は命を捨てようとしていたのだろう。宇宙の悠久の歴史に比べれば、王家の命令など塵のようなものではないか……」
暗殺者は涙を流し、空を仰いだ。
「帰ろう。田舎に帰って、野菜を育てよう……」
彼はフラフラと立ち上がり、出口へと歩き出した。
誰も止めなかった。あまりにも毒気が抜かれていたからだ。
「……ユーミア」
「はい」
「あれは何だ」
「興奮剤を作ろうとして失敗した薬です。どんなに荒ぶる精神状態でも、一瞬で『日曜日の夕方』のようなアンニュイな気分にさせます」
「……ある意味、最強の兵器だな」
こうして、暗殺者の襲撃すらも(主に私の変な薬で)撃退し、私たちは勝利した。
そして、アレクセイ様の「婚約者宣言」は、騎士たちの口から瞬く間に領内へ、そして国中へと広まっていくことになる。
『氷の魔術師アレクセイ、悪役令嬢ユーミアを溺愛! 王家に対し「彼女は俺の女だ」と宣言!』
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