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「……星が、綺麗だな」
夜も更けた頃。
私たちは屋敷のテラスに出て、夜風に当たっていた。
家事労働(という名のクラウス介護)を終えた後のワインは、体に染み渡るように美味い。
頭上には、王都では見ることのできない満天の星空が広がっている。
まるで宝石箱をひっくり返したような輝きだ。
「ええ。この星空も、辺境の『資産価値』の一つですわね」
私はグラスを揺らしながら答えた。
「君は本当に、何でも資産として評価するんだな」
「職業病です。……それに、感情的に『綺麗』と言うよりも、客観的な価値を認める方が、そのものの存在意義を保証できる気がして」
「……なるほど。君らしい」
クラウスは静かに笑い、手すりに肘をついた。
夜風が彼の銀髪を揺らす。
月明かりに照らされたその横顔は、悔しいけれど絵画のように美しかった。
黙っていれば、深窓の令嬢たちが悲鳴を上げて卒倒するレベルの美貌だ。
(中身は生活能力ゼロのポンコツだけど)
私は心の中で悪態をつき、視線を星空に戻した。
沈黙が流れる。
けれど、それは王宮での会議前のような重苦しい沈黙ではなく、不思議と心地よい、穏やかな沈黙だった。
「マグナ」
不意に、クラウスが私を呼んだ。
「一つ、訂正させてくれ」
「訂正? 先ほどの洗濯物の畳み方についてですか? あれは袖を内側に……」
「違う。……私がここに来た理由だ」
彼は私の方を向き、真っ直ぐに私の目を見た。
その瞳は、夜空の星よりも深く、吸い込まれそうな青色をしていた。
「最初は確かに、君を連れ戻すつもりだった。君の『事務処理能力』がなければ、国が立ち行かないと思ったからだ」
「でしょうね。貴方はそういう男です」
「だが……今は違う」
クラウスが一歩、私に近づく。
「君と一緒に土を耕し、不味い串焼きを食べ、泥だらけになって笑い合い……そして今日、君の作ったオムレツを食べて確信した」
「……何をです?」
「私が欲していたのは、君の『能力』ではない。マグナ・ヴァイオレットという『人間』そのものだ」
ドキン。
心臓が、嫌な音を立てた。
私は眉をひそめた。
(……なんだ? 今の動悸は。カフェインの摂りすぎ? いや、今はワインしか飲んでいない)
私は冷静さを保とうと、言葉を返した。
「……何を非論理的なことを。私の価値は能力にあります。能力のない私など、ただの生意気な女ですわ」
「その生意気さがいいんだ」
クラウスは楽しそうに目を細めた。
「王宮での君は、完璧な『能面』だった。感情を殺し、効率だけを追求するマシーン。……だが、ここでは違う」
彼の手が伸びてきて、私の頬にかかった髪をそっと耳にかけた。
その指先が、熱いくらいに温かい。
「怒ったり、呆れたり、大笑いしたり。……君はこんなにも表情豊かで、面白い女性だったんだな」
「……面白がらないでください。私は見世物じゃありません」
「ああ、見世物じゃない。私の人生における『最大の発見(特異点)』だ」
クラウスの顔が近づく。
吐息がかかる距離。
彼の瞳に、動揺する私の顔が映っている。
「マグナ。君がいないと、私の世界は色を失う。……仕事が回らないからじゃない。君がいないと、私が『私』でいられなくなるんだ」
それは、遠回しだけれど、どんな愛の言葉よりも重く、そして私の胸に突き刺さる告白だった。
「……っ」
私は言葉を失った。
脳内で警報が鳴り響く。
『警告(アラート):論理回路に応答なし。感情制御システム、エラー発生』
『原因:特定不能。心拍数上昇。体温上昇。ドーパミン分泌量、基準値を超過』
(何これ……。計算できない。予測できない)
今まで、どんな難解な外交問題も、複雑な予算案も、すべて理屈で解決してきた。
けれど、目の前の男が向けてくるこの感情だけは、どの方程式にも当てはまらない。
「……クラウス、貴方」
「なんだ?」
「……酔っていますか?」
私が絞り出した言葉は、あまりにもムードのないものだった。
クラウスはきょとんとして、それから噴き出した。
「ははっ! 君は……本当に最高だ」
彼は腹を抱えて笑った。
「ここで『酔ってますか』と聞く女は、世界中で君くらいだ」
「だって……こんなの、貴方らしくないもの」
「そうだな。自分でも驚いている。……だが、シラフだ。これ以上ないくらいにな」
笑い収めたクラウスは、再び優しい目で私を見た。
「マグナ。王宮に戻れとは言わない。君がここで農業をしたいなら、私もここに住もう。宰相の仕事なんて、ここからリモート(遠隔魔法)でやればいい」
「え……」
「君の隣にいられるなら、私は地位も名誉も捨ててもいいと思っている。……それくらい、今の私は君に夢中らしい」
彼の言葉に、嘘は感じられなかった。
あの仕事人間が。
国家の心臓と呼ばれる男が。
すべてを投げ出してもいいと言う。
私の胸の奥が、じんわりと熱くなる。
それは「不整脈」でも「病気」でもなく……認めたくないけれど、「ときめき」というやつなのだろうか。
私は視線を逸らし、グラスに残ったワインを一気に飲み干した。
「……バカなこと言わないでください」
顔が熱い。
耳まで赤くなっているのが自分でもわかる。
「宰相がそんな無責任なことでどうするんです。……でも」
「でも?」
「……たまに週末に来るくらいなら、許可します。オムレツくらいなら、また作ってあげてもいいです」
それが、今の私にできる精一杯の譲歩(デレ)だった。
クラウスは目を輝かせた。
「本当か!?」
「条件付きです! 食器洗いは貴方がやること! あと、爆発魔法禁止!」
「善処する!」
「約束守れなかったら出禁ですからね!」
「契約書を作ろう! 今すぐに!」
「ムードがないわね、貴方も!」
私たちは顔を見合わせて、また笑った。
星空の下。
二人の距離は、確かに近づいていた。
もしかしたら、このままここで、二人でおかしな農業ライフを送るのも悪くないかもしれない。
そんな甘い考えが、私の頭をよぎった。
だが。
そんな私たちのささやかな幸せ(?)を打ち砕くように、夜空の彼方から「それ」はやってきた。
ヒュゴォォォォォ……!!
風切り音と共に、巨大な影が月を隠す。
「……え?」
「……なんだ、あれは」
私とクラウスが見上げた先。
そこには、王家の紋章が入った巨大な飛空艇(王族専用)が、威圧的な音を立てて降下してくるところだった。
そして、甲板には拡声器を持った、見覚えのある初老の男性が立っていた。
『――マグナ・ヴァイオレット! ならびにクラウス・ノワール! 直ちに遊びをやめて出頭せよ!!』
スピーカーから響き渡る怒号。
「……げっ」
私は顔を引きつらせた。
「……陛下?」
クラウスも目を見開く。
そこにいたのは、この国の最高権力者。
国王陛下その人だった。
「うそでしょ……。国王自ら来るなんて、暇なの!?」
「いや、それほどまでに切羽詰まっているということか……」
私の「有給休暇」は、ここに来て「国家権力」という最大の壁にぶち当たったのである。
夜も更けた頃。
私たちは屋敷のテラスに出て、夜風に当たっていた。
家事労働(という名のクラウス介護)を終えた後のワインは、体に染み渡るように美味い。
頭上には、王都では見ることのできない満天の星空が広がっている。
まるで宝石箱をひっくり返したような輝きだ。
「ええ。この星空も、辺境の『資産価値』の一つですわね」
私はグラスを揺らしながら答えた。
「君は本当に、何でも資産として評価するんだな」
「職業病です。……それに、感情的に『綺麗』と言うよりも、客観的な価値を認める方が、そのものの存在意義を保証できる気がして」
「……なるほど。君らしい」
クラウスは静かに笑い、手すりに肘をついた。
夜風が彼の銀髪を揺らす。
月明かりに照らされたその横顔は、悔しいけれど絵画のように美しかった。
黙っていれば、深窓の令嬢たちが悲鳴を上げて卒倒するレベルの美貌だ。
(中身は生活能力ゼロのポンコツだけど)
私は心の中で悪態をつき、視線を星空に戻した。
沈黙が流れる。
けれど、それは王宮での会議前のような重苦しい沈黙ではなく、不思議と心地よい、穏やかな沈黙だった。
「マグナ」
不意に、クラウスが私を呼んだ。
「一つ、訂正させてくれ」
「訂正? 先ほどの洗濯物の畳み方についてですか? あれは袖を内側に……」
「違う。……私がここに来た理由だ」
彼は私の方を向き、真っ直ぐに私の目を見た。
その瞳は、夜空の星よりも深く、吸い込まれそうな青色をしていた。
「最初は確かに、君を連れ戻すつもりだった。君の『事務処理能力』がなければ、国が立ち行かないと思ったからだ」
「でしょうね。貴方はそういう男です」
「だが……今は違う」
クラウスが一歩、私に近づく。
「君と一緒に土を耕し、不味い串焼きを食べ、泥だらけになって笑い合い……そして今日、君の作ったオムレツを食べて確信した」
「……何をです?」
「私が欲していたのは、君の『能力』ではない。マグナ・ヴァイオレットという『人間』そのものだ」
ドキン。
心臓が、嫌な音を立てた。
私は眉をひそめた。
(……なんだ? 今の動悸は。カフェインの摂りすぎ? いや、今はワインしか飲んでいない)
私は冷静さを保とうと、言葉を返した。
「……何を非論理的なことを。私の価値は能力にあります。能力のない私など、ただの生意気な女ですわ」
「その生意気さがいいんだ」
クラウスは楽しそうに目を細めた。
「王宮での君は、完璧な『能面』だった。感情を殺し、効率だけを追求するマシーン。……だが、ここでは違う」
彼の手が伸びてきて、私の頬にかかった髪をそっと耳にかけた。
その指先が、熱いくらいに温かい。
「怒ったり、呆れたり、大笑いしたり。……君はこんなにも表情豊かで、面白い女性だったんだな」
「……面白がらないでください。私は見世物じゃありません」
「ああ、見世物じゃない。私の人生における『最大の発見(特異点)』だ」
クラウスの顔が近づく。
吐息がかかる距離。
彼の瞳に、動揺する私の顔が映っている。
「マグナ。君がいないと、私の世界は色を失う。……仕事が回らないからじゃない。君がいないと、私が『私』でいられなくなるんだ」
それは、遠回しだけれど、どんな愛の言葉よりも重く、そして私の胸に突き刺さる告白だった。
「……っ」
私は言葉を失った。
脳内で警報が鳴り響く。
『警告(アラート):論理回路に応答なし。感情制御システム、エラー発生』
『原因:特定不能。心拍数上昇。体温上昇。ドーパミン分泌量、基準値を超過』
(何これ……。計算できない。予測できない)
今まで、どんな難解な外交問題も、複雑な予算案も、すべて理屈で解決してきた。
けれど、目の前の男が向けてくるこの感情だけは、どの方程式にも当てはまらない。
「……クラウス、貴方」
「なんだ?」
「……酔っていますか?」
私が絞り出した言葉は、あまりにもムードのないものだった。
クラウスはきょとんとして、それから噴き出した。
「ははっ! 君は……本当に最高だ」
彼は腹を抱えて笑った。
「ここで『酔ってますか』と聞く女は、世界中で君くらいだ」
「だって……こんなの、貴方らしくないもの」
「そうだな。自分でも驚いている。……だが、シラフだ。これ以上ないくらいにな」
笑い収めたクラウスは、再び優しい目で私を見た。
「マグナ。王宮に戻れとは言わない。君がここで農業をしたいなら、私もここに住もう。宰相の仕事なんて、ここからリモート(遠隔魔法)でやればいい」
「え……」
「君の隣にいられるなら、私は地位も名誉も捨ててもいいと思っている。……それくらい、今の私は君に夢中らしい」
彼の言葉に、嘘は感じられなかった。
あの仕事人間が。
国家の心臓と呼ばれる男が。
すべてを投げ出してもいいと言う。
私の胸の奥が、じんわりと熱くなる。
それは「不整脈」でも「病気」でもなく……認めたくないけれど、「ときめき」というやつなのだろうか。
私は視線を逸らし、グラスに残ったワインを一気に飲み干した。
「……バカなこと言わないでください」
顔が熱い。
耳まで赤くなっているのが自分でもわかる。
「宰相がそんな無責任なことでどうするんです。……でも」
「でも?」
「……たまに週末に来るくらいなら、許可します。オムレツくらいなら、また作ってあげてもいいです」
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クラウスは目を輝かせた。
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私たちは顔を見合わせて、また笑った。
星空の下。
二人の距離は、確かに近づいていた。
もしかしたら、このままここで、二人でおかしな農業ライフを送るのも悪くないかもしれない。
そんな甘い考えが、私の頭をよぎった。
だが。
そんな私たちのささやかな幸せ(?)を打ち砕くように、夜空の彼方から「それ」はやってきた。
ヒュゴォォォォォ……!!
風切り音と共に、巨大な影が月を隠す。
「……え?」
「……なんだ、あれは」
私とクラウスが見上げた先。
そこには、王家の紋章が入った巨大な飛空艇(王族専用)が、威圧的な音を立てて降下してくるところだった。
そして、甲板には拡声器を持った、見覚えのある初老の男性が立っていた。
『――マグナ・ヴァイオレット! ならびにクラウス・ノワール! 直ちに遊びをやめて出頭せよ!!』
スピーカーから響き渡る怒号。
「……げっ」
私は顔を引きつらせた。
「……陛下?」
クラウスも目を見開く。
そこにいたのは、この国の最高権力者。
国王陛下その人だった。
「うそでしょ……。国王自ら来るなんて、暇なの!?」
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