61 / 63
第五十九話 全滅…?
しおりを挟む
誰かが私の張った結界に無理矢理強い衝撃を当てている音がうるさくて目を覚ますと…?
そこには魔王が何かの魔法を放って結界を破壊しようとしていた。
『何故だ! 何故壊れん⁉︎』
魔王…そう言えば、名前なんだっけ?…は、私の結界を壊す事が出来なくて苛立っている様だった。
私の結界は物理攻撃で壊せられる様な代物では無いので、魔王の攻撃も徒労に終わるだろう。
…っていうか、何で魔王なのに物理攻撃なの?
「そういえば…何で私を攻撃してくるんだろう?」
この地には、五万人の騎士や冒険者達がいる。
私は周囲に目をやると、騎士達や冒険者達は地面に伏している様な感じで、ほぼ全滅している感じだった。
全滅と言っても…全員が死んでいるというわけではなく、行動不能という感じだった。
そして聖女達もみてみると、一部の者達はかろうじて立っているという感じで、その他は…?
「あれ? 大聖女クライネート様や戦えなさそうな聖女達は何処に行ったの?」
倒れた騎士達の救護をしている…という感じではなく、一切の姿が見えなかった。
「まさか…バックれたの?」
過去に数度に渡る星の涙を生き抜いた大聖女って…戦線離脱をしていて功績だけ掻っ攫っていたのかな。
まぁ、いない人の事はどうでも良いでしょう。
「それよりも、問題はこっちね…」
先程周りを見た時に、魔法が使われていた形跡がないところを見ると…?
この魔王って脳筋なのかな?
私の結界を物理攻撃のみで破壊しようとしているし、まぁ…腕が6本あって筋肉質ならねぇ?
私は結界を解いた瞬間、ホーリーチェーンバインドで縛り上げた。
『な、何だこれは! 全く解けんぞ⁉︎』
「そりゃあ…拘束しているんだから、簡単に解けたら拘束の意味がないでしょ!」
この魔王は、筋肉を盛り上げて必死に拘束を解こうとしているんだけど、私は魔力を流してより巨大な鎖に変化させている為に簡単には解けない様にしていた。
「仮にも魔王というからには、生半可な魔法じゃ効果がないかな?」
私はそう言った後に、ライトニングの魔法を鎖に流してみた。
『ギャアァァァァァァァァァ!!!』
あれ?
意外に効いている⁉︎
魔王っていうからには、魔力耐性が強いと思っていたんだけど…。
私は次に、空中に1m位のファイアボールを100個出現させてから魔王に浴びせまくった。
これに対しても…魔王は悲鳴を上げていた。
「もしかして…この魔王って、魔法攻撃に対してメチャクチャ弱いのかな?」
魔王自身は魔法が使えないみたいだし、その可能性が高そうね?
私は魔王に尋ねてみたい事があり、聞いてみた。
「貴方以外の魔王が来る予定ってあるの?」
『地上の雑兵など、我さえいれば充分だ‼︎』
「まぁ、私以外は…そうだったかもしれないけど、私に歯が立たない時点で、貴方には勝ち目はないわよ?」
『そんな事よりも、この拘束を解け‼︎』
「解くわけないでしょ! この状態で貴方が死ぬ迄の間を攻撃して行くんだから…」
『な、何だと⁉︎』
「雷と炎をしたから、次は……次は土魔法ね! ストーンブラスト!」
元々魔力の多い魔力でストーンブラストを使うと、ファイアボールと同様に石の大きさも1m位に巨大化する。
私はストーンブラストを魔王に放つと…?
『ギャアァァァァァァァァァ!!!』
別に狙った訳じゃないんだけどね。
どういう訳か…全て急所に目掛けて飛んで行った。
『貴様は正々堂々と戦う意志はないのか⁉︎』
「正々堂々と戦っておりますよ、私は魔法が得意ですので…」
『我の言う正々堂々とは…って、さっさと拘束を解かんか‼︎』
「解くわけなんかないでしょ! 頭沸いているの?」
威力が低い魔法を使っているとはいえ、さすが魔王と呼ぶべきかしら?
ダメージは負っているとは思うんだけど、弱っている素振りが見えないんだけど?
私は残りの全属性の初級魔法を次々と浴びせて行った。
だけど、それが不味かったみたいね。
魔王は…進化をし始めたのだから。
そこには魔王が何かの魔法を放って結界を破壊しようとしていた。
『何故だ! 何故壊れん⁉︎』
魔王…そう言えば、名前なんだっけ?…は、私の結界を壊す事が出来なくて苛立っている様だった。
私の結界は物理攻撃で壊せられる様な代物では無いので、魔王の攻撃も徒労に終わるだろう。
…っていうか、何で魔王なのに物理攻撃なの?
「そういえば…何で私を攻撃してくるんだろう?」
この地には、五万人の騎士や冒険者達がいる。
私は周囲に目をやると、騎士達や冒険者達は地面に伏している様な感じで、ほぼ全滅している感じだった。
全滅と言っても…全員が死んでいるというわけではなく、行動不能という感じだった。
そして聖女達もみてみると、一部の者達はかろうじて立っているという感じで、その他は…?
「あれ? 大聖女クライネート様や戦えなさそうな聖女達は何処に行ったの?」
倒れた騎士達の救護をしている…という感じではなく、一切の姿が見えなかった。
「まさか…バックれたの?」
過去に数度に渡る星の涙を生き抜いた大聖女って…戦線離脱をしていて功績だけ掻っ攫っていたのかな。
まぁ、いない人の事はどうでも良いでしょう。
「それよりも、問題はこっちね…」
先程周りを見た時に、魔法が使われていた形跡がないところを見ると…?
この魔王って脳筋なのかな?
私の結界を物理攻撃のみで破壊しようとしているし、まぁ…腕が6本あって筋肉質ならねぇ?
私は結界を解いた瞬間、ホーリーチェーンバインドで縛り上げた。
『な、何だこれは! 全く解けんぞ⁉︎』
「そりゃあ…拘束しているんだから、簡単に解けたら拘束の意味がないでしょ!」
この魔王は、筋肉を盛り上げて必死に拘束を解こうとしているんだけど、私は魔力を流してより巨大な鎖に変化させている為に簡単には解けない様にしていた。
「仮にも魔王というからには、生半可な魔法じゃ効果がないかな?」
私はそう言った後に、ライトニングの魔法を鎖に流してみた。
『ギャアァァァァァァァァァ!!!』
あれ?
意外に効いている⁉︎
魔王っていうからには、魔力耐性が強いと思っていたんだけど…。
私は次に、空中に1m位のファイアボールを100個出現させてから魔王に浴びせまくった。
これに対しても…魔王は悲鳴を上げていた。
「もしかして…この魔王って、魔法攻撃に対してメチャクチャ弱いのかな?」
魔王自身は魔法が使えないみたいだし、その可能性が高そうね?
私は魔王に尋ねてみたい事があり、聞いてみた。
「貴方以外の魔王が来る予定ってあるの?」
『地上の雑兵など、我さえいれば充分だ‼︎』
「まぁ、私以外は…そうだったかもしれないけど、私に歯が立たない時点で、貴方には勝ち目はないわよ?」
『そんな事よりも、この拘束を解け‼︎』
「解くわけないでしょ! この状態で貴方が死ぬ迄の間を攻撃して行くんだから…」
『な、何だと⁉︎』
「雷と炎をしたから、次は……次は土魔法ね! ストーンブラスト!」
元々魔力の多い魔力でストーンブラストを使うと、ファイアボールと同様に石の大きさも1m位に巨大化する。
私はストーンブラストを魔王に放つと…?
『ギャアァァァァァァァァァ!!!』
別に狙った訳じゃないんだけどね。
どういう訳か…全て急所に目掛けて飛んで行った。
『貴様は正々堂々と戦う意志はないのか⁉︎』
「正々堂々と戦っておりますよ、私は魔法が得意ですので…」
『我の言う正々堂々とは…って、さっさと拘束を解かんか‼︎』
「解くわけなんかないでしょ! 頭沸いているの?」
威力が低い魔法を使っているとはいえ、さすが魔王と呼ぶべきかしら?
ダメージは負っているとは思うんだけど、弱っている素振りが見えないんだけど?
私は残りの全属性の初級魔法を次々と浴びせて行った。
だけど、それが不味かったみたいね。
魔王は…進化をし始めたのだから。
47
あなたにおすすめの小説
婚約破棄を求められました。私は嬉しいですが、貴方はそれでいいのですね?
ゆるり
恋愛
アリシエラは聖女であり、婚約者と結婚して王太子妃になる筈だった。しかし、ある少女の登場により、未来が狂いだす。婚約破棄を求める彼にアリシエラは答えた。「はい、喜んで」と。
出来損ないと言われて、国を追い出されました。魔物避けの効果も失われるので、魔物が押し寄せてきますが、頑張って倒してくださいね
猿喰 森繁
恋愛
「婚約破棄だ!」
広間に高らかに響く声。
私の婚約者であり、この国の王子である。
「そうですか」
「貴様は、魔法の一つもろくに使えないと聞く。そんな出来損ないは、俺にふさわしくない」
「… … …」
「よって、婚約は破棄だ!」
私は、周りを見渡す。
私を見下し、気持ち悪そうに見ているもの、冷ややかな笑いを浮かべているもの、私を守ってくれそうな人は、いないようだ。
「王様も同じ意見ということで、よろしいでしょうか?」
私のその言葉に王は言葉を返すでもなく、ただ一つ頷いた。それを確認して、私はため息をついた。たしかに私は魔法を使えない。魔力というものを持っていないからだ。
なにやら勘違いしているようだが、聖女は魔法なんて使えませんよ。
婚約破棄に全力感謝
あーもんど
恋愛
主人公の公爵家長女のルーナ・マルティネスはあるパーティーで婚約者の王太子殿下に婚約破棄と国外追放を言い渡されてしまう。でも、ルーナ自身は全く気にしてない様子....いや、むしろ大喜び!
婚約破棄?国外追放?喜んでお受けします。だって、もうこれで国のために“力”を使わなくて済むもの。
実はルーナは世界最強の魔導師で!?
ルーナが居なくなったことにより、国は滅びの一途を辿る!
「滅び行く国を遠目から眺めるのは大変面白いですね」
※色々な人達の目線から話は進んでいきます。
※HOT&恋愛&人気ランキング一位ありがとうございます(2019 9/18)
二周目聖女は恋愛小説家! ~探されてますが、前世で断罪されたのでもう名乗り出ません~
今川幸乃
恋愛
下級貴族令嬢のイリスは聖女として国のために祈りを捧げていたが、陰謀により婚約者でもあった王子アレクセイに偽聖女であると断罪されて死んだ。
こんなことなら聖女に名乗り出なければ良かった、と思ったイリスは突如、聖女に名乗り出る直前に巻き戻ってしまう。
「絶対に名乗り出ない」と思うイリスは部屋に籠り、怪しまれないよう恋愛小説を書いているという嘘をついてしまう。
が、嘘をごまかすために仕方なく書き始めた恋愛小説はなぜかどんどん人気になっていく。
「恥ずかしいからむしろ誰にも読まれないで欲しいんだけど……」
一方そのころ、本物の聖女が現れないため王子アレクセイらは必死で聖女を探していた。
※序盤の断罪以外はギャグ寄り。だいぶ前に書いたもののリメイク版です
婚約破棄されたので、聖女になりました。けど、こんな国の為には働けません。自分の王国を建設します。
ぽっちゃりおっさん
恋愛
公爵であるアルフォンス家一人息子ボクリアと婚約していた貴族の娘サラ。
しかし公爵から一方的に婚約破棄を告げられる。
屈辱の日々を送っていたサラは、15歳の洗礼を受ける日に【聖女】としての啓示を受けた。
【聖女】としてのスタートを切るが、幸運を祈る相手が、あの憎っくきアルフォンス家であった。
差別主義者のアルフォンス家の為には、祈る気にはなれず、サラは国を飛び出してしまう。
そこでサラが取った決断は?
婚約者に「愛することはない」と言われたその日にたまたま出会った隣国の皇帝から溺愛されることになります。~捨てる王あれば拾う王ありですわ。
松ノ木るな
恋愛
純真無垢な侯爵令嬢レヴィーナは、国の次期王であるフィリベールと固い絆で結ばれる未来を夢みていた。しかし王太子はそのような意思を持つ彼女を生意気だと疎み、気まぐれに婚約破棄を言い渡す。
伴侶と寄り添う幸せな未来を諦めた彼女は悲観し、井戸に身を投げたのだった。
あの世だと思って辿りついた先は、小さな貴族の家の、こじんまりとした食堂。そこには呑めもしないのに酒を舐め、身分社会に恨み節を唱える美しい青年がいた。
どこの家の出の、どの立場とも知らぬふたりが、一目で恋に落ちたなら。
たまたま出会って離れていてもその存在を支えとする、そんなふたりが再会して結ばれる初恋ストーリーです。
婚約破棄で見限られたもの
志位斗 茂家波
恋愛
‥‥‥ミアス・フォン・レーラ侯爵令嬢は、パスタリアン王国の王子から婚約破棄を言い渡され、ありもしない冤罪を言われ、彼女は国外へ追放されてしまう。
すでにその国を見限っていた彼女は、これ幸いとばかりに別の国でやりたかったことを始めるのだが‥‥‥
よくある婚約破棄ざまぁもの?思い付きと勢いだけでなぜか出来上がってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる