幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!

アノマロカリス

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第二章

第三話 オーバーロード(と、止められるかな?)

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 「実は、俺の娘のレイリアは生まれつき魔力が高く、その魔力の高さに封印を施しているのだが、それもいつまで持つかという状態でな…」
 「魔力が高くて…封印?」

 これだけだと訳が分からなかった。
 バルバトスの息子のガイウスが事情を説明してくれた。
 ガイウスの妹のレイリアは、生まれつき魔力が高く、発散をさせる事により安定していたのだが…?
 12歳を越えた辺りから、魔力を発散させようとすると威力が高すぎて手に負えなくなり、テルシア王国の宮廷魔術師のテルセラに相談して、魔力封じの封印石というのを貰ってレイリアを封印したという。
 だがその封印も、年月が経つ事により維持が出来なくなっていき…現在はかろうじて保っている状態だという。

 「そこで、鑑定が出来るダン殿にレイリアを見て欲しいのだ。 可能なら助けて欲しい…」
 「事情は分かりました。 出来得る限り力になりたいと思いますが…」
 
 魔力が高すぎて暴走する…か。
 魔力が高すぎて、魔法が暴走するという話は聞いた事はあるけど…?
 勿論、ラノベでね。

 「とりあえず、そのレイリアさんに会わせて下さい。 話はそれから…で」
 「こちらです、着いて来て下さい。」

 僕はガイウスさんの案内で巨大な木の根から続く道を降りて行った。
 かなり地下に潜った場所に、巨大な水晶の中に裸の少女が封印されていた。
 見た目は13歳弱で、エルヴ族にしては背が低いが発育の良い感じの女の子だった。
 魔力が高い…というのは本当らしく、水晶も所々にヒビが入っており、今にも砕けそうな勢いでカタカタと揺れていた。
 僕は鑑定を使って、レイリアさんを見た。

 【レイリア・エルヴ】12歳 エルヴ族
 エルヴ族には珍しく、桁違いの魔力を体に宿した子。
 普通の魔力持ちは、上限に達すると勝手に霧散していくものだが、彼女の場合は蓄積していく。
 現在のMPは、【1.340.000/220.000】
 彼女が助かる方法は3つ…
 1.彼女に魔道具で魔力を吸いだし、一定のMPに保つ。
 2.魔法を発散させてMPの量を減らす…だが、初級魔法が最上級魔法の威力に匹敵する為に注意が必要。
 3.彼女の命を奪えば、この暴走は起きない。
 
 「なんだ、この桁違いの魔力は…だが、対処法は分かった!」
 「本当か、ダン殿⁉ それで対処法というのは?」

 いつの間にか、バルバトスとレイヴンも来ていた。
 僕は対処法を説明した。

 「1.魔力を吸い出せる魔道具で一定の状態を保つのと、2.魔法を発散させて魔力を減らすという物だけど、レイリアさんの現在の魔力だと…地形が変わり兼ねない威力になります。 そして3つめは…」
 
 僕は口を噤んだ。
 バルバトスもレイヴンも今の僕の行動で察した。
 僕だって3番なんて選びたくはない!
 だが、最悪な場合は…?

 「魔力を吸い出せる魔道具か…ない事もないだろうけど、探している時間は無いぞ?」
 「魔法で魔力を発散させるという手は良いのだが、地形を変えるというのは感化出来ない。」
 「…となると、最後の手だけですが…?」
 「最悪な状況の場合は頼む…」

 バルバトスは頭を下げて、レイヴンは口から血を流すほど唇を噛んだ。
 ガイウスは地面を殴って怒りを鎮めていた。
 どれを選べば正解なのか…考えている暇が無くなった。
 レイリアの封印の水晶が、勢い良く亀裂が広がって砕けた。
 そして宙に浮いたレイリアが、地上に向かって飛び出して行った。
 僕は風魔法で彼女を追い掛けて地上に出ると、レイリアは上空に静止していた。
 レイリアの体から光の柱が天に昇って行くと、遥か上空から火の玉らしき物が降って来た。

 「何だ…あの巨大な炎の塊は⁉」
 「巨大?」

 僕の目からは小さな火の玉にしか見えなかったが、エルヴ族には巨大な炎の塊に見えていた。
 それ位に視力が違っていた。
 だが、こんな時に冗談を言う筈が無いと思い…合成術でマジックシールドと守護結界の組み合わせ技のマテリアルフィールドを集落全体に展開した。
 さすがに間近に接近してくると、炎の塊といった意味が分かったが。

 「あれは隕石だ! えぇと、こちらの世界で言うなら…多分星の雨だ!」

 僕は空に手を掲げて衝撃に備えた。
 1個や2個なら耐えれるが、数十の数がだと防ぎきれる物ではない。
 それに1個1個の衝撃が馬鹿にならない位に重い。
 とりあえず耐えきったが、また光の柱が上空に昇って行った。

 「バルバトスさん、レイヴンさん、結論は出ましたか?」
 「すまない…」
 
 クソォ…このフィールドは何度も展開出来るものではないんだぞ!
 上空のレイリアを見ると、魔力の所為で正気を失っていた。
 まぁ、自分の娘を手に掛けろなんて言いたくは無いよな…?
 そして、第二陣がやって来た。
 今度も耐えて見せるつもりだったが、所々が貫通して地面に落ちると、衝撃と共に周囲が吹き飛んだ。
 それにしても、3を選ぶ以外だと魔力を吸い出せる魔道具だが、収納魔法で…は無理か。
 収納魔法は、固形物じゃないと収納は出来ない事になっている。
 炎や風といった固定物では無い物は、球体魔法の球に封じ込めてから…。
 
 「あった⁉ 魔道具ではないが魔力を吸い出せて収納出来るスキルが!」
 「本当か⁉ だが…」
 「そうなんですよね…来ましたね、第三陣…」
 「集落の戦士は盾を持て! ダン殿の結界を通り抜けた塊から集落を守り抜け!」
 「「「おぉ‼」」」

 集落に住むエルヴ族の戦士達は、巨大な銀色に輝く盾を構えた。
 僕はマテリアルフィールドに魔力を注ぎ込んだ。
 そして第三陣が降り注士で来た。
 何とか被害を出さずに守り切りたいと思うのだが、こちらも魔力の消費が激しくて8個を貫通された。
 その8つは、エルヴの戦士が素早く移動して盾で防いでくれた。
 それにしてもあの盾…かなりの強度だな?
 あの衝撃に歪みもしていなかった。
 僕は降り止んだ瞬間に上空に飛び、レイリアの前に来た。
 そして、球体魔法の空の球体を10個用意したのだが……?

 「目のやり場に困るな…」

 全裸で発育の良い少女が目の前にいる。
 鑑定をしたら、MPが先程より半分下がっていた。
 あれだけ大魔法を連発していれば消費も激しいのだろうが…?
 僕はレイリアの体に球体を接触させてから、マナドレインで球体に魔力を吸収していった…が?
 ヒビが入りそうになったので、急いで取り外して別の球体を接触させた。
 鑑定を使っていると、徐々にMPが下がって行き…10万を切ったので、魔力を入れた球体を収納魔法で収納した。
 だが、レイリアはまだ空中で留まっていた。

 「どうやったら…目を覚ますのだろうか?」

 女の子の目を覚まさせる方法としては、いくつかある。
 1.キスをする…レイリアの両親に殺される可能性がある。
 2.胸を揉む…これも両親に殺される。
 3.長い耳を舐める…でもこれ、種族間に対する辱めと取られたら確実に同じ轍を踏む可能性がある…
 そういえば、睡眠の魔法ってあるけど…目を覚ます魔法ってあるのかな?
 とりあえず、僕はマントを外してレイリアを包む様に巻くと、そのままお姫様抱っこをして地上に降ろした。
 そしてバルバトスとレイヴンに渡すと、とりあえずは落着した。
 
 「ダン殿、本当にありがとうございました!」
 「娘が助かったのだ、ダン殿…お礼はどうしたら良い?」
 「残念ですが、助かったのは一時的です。 僕の球体魔法で魔力を吸収出来たので、今の所問題はありませんが…」
 「また魔力が蓄積していくと…という事だな?」
 「そうです。 僕も旅を続けたいと思うので、いつまでもここにいる訳にはいかないのです。」

 可哀想だけど、それが現実なんだよね。
 決して当てはない旅ではあるけど、この場に留まりたくはない。
 もっと広い世界を見て回りたいのだ!

 「ダン殿、今日はこの集落で泊って下さい。 そして、明日に…」

 バルバトスはそういうと、レイリアを抱きかかえて族長室に戻って行った。
 その後をレイヴンとガイウスもついて行った。
 3人の背中が少し寂しそうに感じた。

 僕は集落にある宿泊施設に泊まった。
 そして翌日…僕に待っていたのは?
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