幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!

アノマロカリス

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第二章

第二話 エルヴの集落(異世界初の他種族交流です。)

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 僕は、ロンバークとサシャと共に馬車でエルヴ大森林のとある場所に来ていた。
 目の前には、木々が生い茂っている場所なのだが、何故この場所にいるのか解らなかった。
 目の前に立っているエルヴ族は、木々にまじないの言葉を唱えると…?
 次元が歪み、街の様な景色が広がって来た。

 「これは結界魔法の一種かな?」
 「そうです! この扉は結界魔法を施されているのです。 合言葉を唱えないと入れない仕組みになって要ります。」
 
 さすがファンタジー世界だけある。
 こんな形の入り口があるとは思わなかった。
 
 「先程の言葉は、悠久なる叡智の都、その扉を開かん…という意味ですよね?」
 「なんと! エルヴ語が解るのですか⁉」
 「さすがはダン殿ですなぁ…」
 「お兄ちゃん、凄い‼」

 僕達は、エルヴ族の案内で集落の中に入って行った。
 集落の中は、作りこそ木がメインの家ばかりだったが、作業は鍛冶や細工などを行なっていた。
 エルヴ族の歴史は、人間から見ればかなり長いのだが、エルヴ族から見れば歴史が浅いと言われているらしい。
 元はエルフだったのだが、強靭な肉体を得る為に肉を喰う事で今の体格になったらしいが、その所為で永遠の加護を失ったという。
 それでも、200年~300年は生きるらしい…が。

 僕等は、エルヴ族の案内により…族長の部屋に案内された。
 族長の椅子には、褐色の肌で片目に眼帯をした逞しい女性が腰掛けており、その脇には長身の少し若いエルヴ族の男が立っていた。

 「久しいな、ロンバーク! それとサシャ嬢も…大きくなられて。」
 「レイヴン様、ご機嫌麗しゅうございます。 此度も良い取引を願います。」
 「おばさま、お久しぶりです!」

 話では、エルヴ族という種族は…閉鎖的で気難しい種族だという話だけど、そんな感じは無かった。
 族長レイヴンは、僕と目があってロンバーグに聞いてきた。

 「ロンバークよ、そこの御仁は誰だ?」
 「冒険者のダン殿です! ロンベルタイガーに追われていた所をダン殿が一撃で首を刎ねて倒してくれたのです。」
 「何⁉ ロンベルタイガーを1撃か…この集落でも1撃で倒せる者はいないというのに…」
 「あのネコって、そんなに強かったのですか?」
 「ロンベルタイガーは、Aランクの冒険者がアライアンス集団戦闘で倒すような天災級の魔獣ですよ…ダン殿が強過ぎるのです!」

 そうだったのか…?
 それほど強敵には感じなかったが。

 「ところでロンバーグよ、例の物は持ってきてくれたか?」
 「一応、用意はしましたが…前の物より効果が高いというのは期待出来そうもありません。」
 「そうか…」

 ロンバークがカバンから、いくつかの薬品を取り出した。
 青・赤・紫・緑の液体が入っていた薬品だった。
 僕は鑑定で見ると、初級から中級までのポーションだった。

 「ポーションですか…どなたか御病気なのですか?」
 「病気ではないのだが、大怪我を追って意識不明でな。 身体の怪我も治りつつはあるのだが、薬品の効果がいまいち薄くて改善しないのだ。」
 「私どもが用意出来るポーションもこれが最上位でして…」
 「どのような怪我なのか、見せて戴く事は出来ませんか?」
 「もしかして、治せる手立てがあるというのか?」
 「それは解りませんが、僕は治癒魔法も使えるのでもしかしたら…と?」

 女族長のレイヴンは近くに立っている男を見ると、男は頷いた。
 僕等は大怪我をしている人の部屋に行った。
 そこは小さな部屋でベッドが置いてあり、そのベッドに横たわっていた背のかなり高い男だった。
 周りには、お香らしき匂いが漂っていた。

 「何とか出来るのなら、礼はする…」
 「スキル・鑑定! 怪我は治りかけているけど、呪いによる炎症で昏睡していると出ているよ…こんな呪いをどんな物から受けたの?」
 「ブレバストと呼ばれる大型の草食獣なのだが、たまに個体の中で突然変異で異質になるのが居てな…攻撃を続けていたら魔石が暴走して、バルバトスが盾となって…」
 「命を懸けて皆を守る…素晴らしい事だね!」
 「オレの旦那で、本来は族長なんだ。」

 何という立派な方なんだろうか。
 この世界では、薬品やポーションは決して安い金額ではない。
 家族を思ってポーションを購入するレイヴンを助けてあげたくなった。

 「ディスペル! カーズナブレイク! リザレクション!」

 魔法解除と呪い砕きと完全回復の魔法を使った。
 治りかけの体は完治し、呪いも消えさった。
 そして男はゆっくりと瞼を開けると、身体を起こして言った。

 「ここは、エルヴの集落か? 俺は一体…」
 「アンタ!」
 「親父!」

 レイヴンは男に飛び込み、背の高いエルヴ族の男は喜んでいた。
 寝ていた男は、僕と目が合った。
 レイヴンは、今迄の事情を話と…怪我をしていた男は正座をして僕に頭を下げて来た。

 「俺は、このエルヴの集落の長、バルバトス・エルヴだ。 此度の事、誠に感謝する!」
 「いえいえ、治って良かったですねぇ。」
 「ダン殿、この御恩に報いたいのだが…恥ずかしい話、持ち合わせが心もとなくてな。」
 「別に構いませんよ、報酬目当てで治した訳ではありませんから…」
 「だが、それでは我々の気がすまん…」

 あ、この話は永遠と続きそうだ…。
 どこかで話題を変えないと、続くなこの話…。
 だが、バルバトスが丁度良く話題を変えてくれた。

 「感謝もそうだが、レイリアはどうなった?」
 「レイリアは相変わらずで…」
 
 どうやら、バルバトス以外にも厄介な事がありそうだった。
 僕は事情を聞いてみた。
 それは、1人の少女がある問題に関わっていた。
 そしてバルバトスは、僕にお願いを頼んで来た。

 「実は、俺の娘のレイリアが…」
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