【完結】仮面の勇者は1人だけ残って魔王を討伐した…のだが、国に帰還すると手柄は横取りされた上に仲間にも裏切られていたので復讐を決意する!

アノマロカリス

文字の大きさ
11 / 14

第十話 外道行為

しおりを挟む
 「ガイアグリーヴァ様、貴方が魔王軍に入る事になった元凶を捕らえました‼これで、我々は開放され…」
 「お前達は人の話を聞いていたのか?確かに王族と元仲間達も元凶には違いないが…国王に関しては、故郷の村人達を皆殺しにしたのを命令した奴だが、それを実行した兵士を捕らえてはいないではないか‼」
 「う…あ…えぇ⁉」
 「これでは約束は果たされなかった…となれば、どうなるかは分かっているな?」
 「で…ですが、王族と貴方様の元仲間を捕らえたのですから恩情を…」
 「こんな奴等は、いつでも城に乗り込んで始末出来る!無駄な事を御苦労だったな。」

 国民達は絶望的な表情を浮かべていた。
 だが別の国民が申し出た。

 「では…しばしの時間を戴けませんか?国王からその兵士の所在を聞き出しますので‼」
 「お前達が城を攻め行った時に、騎士と兵士を皆殺しにしたのではないか?もしもその中に村の襲撃犯が含まれていたら、お前達はどうするつもりだ?」
 「そ…それは…!」
 「だが安心しろ!俺の予想では、王命で実行をした者達はこの城の兵士ではないと睨んでいる。そうだよな、国王‼」
 「ガイアグリーヴァ様の問いにお答えしろ‼」

 国民達は自国の国王を棒で殴って口を割らそうとしていた。
 だが国王は、一切の口を割ろうとはしなかった。
 それどころか…?

 「悪いが余は覚えていない。」
 「何だと?」
 「数年前に滅ぼした村の事などいちいち覚えていると思うか?お前から話を聞かされた時にそんな事もあった位で、そんな前の事を覚えている訳が無かろう‼」

 国王はどういう訳か、この場で捕まっているにも拘らず強気の態度に出ていた。
 国王としての威厳を保つ為…?
 いや、違うな。
 口を割らなければ生かして貰えるとでも思っているのだろうか?

 「この状況でもまだ自分の方が有利だとでも思っているのか?」
 「余が口を割らなければ…」
 「お前はさっき、数年前の事だから忘れたと言っていなかったか?」
 「村を滅ぼした事は忘れていた…が、それを命令した者達は思い出した。どうする?」
 「お前はこの状況で交渉でも持ち掛けているつもりか?言っておくが、お前の口を割らせる方法は幾らでもあるんだぞ‼」
 「面白い…ではやってみると良い!」

 本当にコイツの態度は太々しいな!
 なら口を割らせるとしようか!
 俺は第二王女のレナの遺体をこの場に召喚した。
 普通の人間の蘇生はあまり得意ではない。
 何故なら代価が少し厄介な代物だったからだ。
 だが、魔族に近い者達の蘇生は魔石を使用すれば簡単に蘇らせる事が出来るからだ。
 そして第二王女のレナをグール化させたのは、後の交渉に使用する為に魔族に近い状態に変化をさせていたのだった。

 「貴様、眠っている娘に何を⁉」
 「こうするんだよ…」

 俺は魔石を使用して、第二王女のレナを蘇らせた。
 刎ねられた首は元に戻り、元の王女の姿に戻った。
 まぁ、グール化は解けてはいないが…。

 「貴様…娘を蘇らせて何をするつもりだ⁉」
 「お前に良い事を教えてやろう。グールはなアンデットだが、心は元の持ち主なんだよ。噂ではレナ王女は心優しい女という話だったが…」
 「まさか、娘で我等を襲わせようとでも言うのか‼」
 「あぁ、その方法もあったな!思い付かなかった…」
 
 しかし相変わらずレナ王女は呻き声しか上げていない。
 この状態で何かしらの事をしても、国王は対してダメージは受けないか?
 なら、アレをやるか!
 グール化した者を元の人間に戻すという事はできない。
 だが、人に近い状態にまで戻すことは可能だった。
 どういう事かと言うと、グールの特性はそのままで…言語や感情を表面に出すという事を行ったのだった。
 そうすれば、グール化した者でも言葉を交わす事が可能になるからだ!

 「お…お父様………」
 「まさかレナ!人間に戻れたのか⁉︎」
 「いいや、感情と言語を戻しただけでグールの特性はそのままだから、近付くと喰われるぞ!」
 「貴様…何がしたいんだ⁉︎」
 「グールの感情とは本来、他者を見れば食糧と思って襲い出す。本人の意思とは関係無しにな、ただ…感情と言語を戻した状態にすると、近付かなければ見た限りグールとは思えなくなる。」
 「一体何をする気なのだ‼︎」
 「俺の恋人にした事を国民達を使って実演するだけだ。その意味は分かるか?」

 俺はレナの口に木の棒を咥えさせた。
 その木の両端を紐で結んでから頭の背後で結んで取れない様にした。
 そして国民達の中で比較的に青年を選出してから、パワーアジテーションの魔法を施した。
 パワーアジテーションは性欲と股間を刺激させるという効果の魔法だ。
 この状態で近くに女がいると襲い出すというものだった。
 俺はレナ王女のドレスを引き裂いてから全裸にした状態で地面に寝かせた。

 「さて国王よ、娘が国民達に陵辱される姿を見たくなければ…さっさと指示した者たちの所在を明かすんだな!」
 「この外道が‼︎貴様はそこまで堕ちたのか⁉︎」
 「なるほど、まだ自分の立場が上だと思っている様だな?なら仕方ない…お前達、やれ!」
 「辞めろぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 レナ王女の周りに青年達が囲むと、青年達はレナ王女の身体に触れ始めた。
 感情が表面にあるレナ王女は、涙を流しながら拒もうと抵抗している感じだった。
 さて…娘が何処まで陵辱される姿を見れば心が折れるかねぇ?

 俺は嘆いている国王を嘲笑いながら事の顛末を見届けようとしていた。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

舌を切られて追放された令嬢が本物の聖女でした。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

愛しい義兄が罠に嵌められ追放されたので、聖女は祈りを止めてついていくことにしました。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。  グレイスは元々孤児だった。孤児院前に捨てられたことで、何とか命を繋ぎ止めることができたが、孤児院の責任者は、領主の補助金を着服していた。人数によって助成金が支払われるため、餓死はさせないが、ギリギリの食糧で、最低限の生活をしていた。だがそこに、正義感に溢れる領主の若様が視察にやってきた。孤児達は救われた。その時からグレイスは若様に恋焦がれていた。だが、幸か不幸か、グレイスには並外れた魔力があった。しかも魔窟を封印する事のできる聖なる魔力だった。グレイスは領主シーモア公爵家に養女に迎えられた。義妹として若様と一緒に暮らせるようになったが、絶対に結ばれることのない義兄妹の関係になってしまった。グレイスは密かに恋する義兄のために厳しい訓練に耐え、封印を護る聖女となった。義兄にためになると言われ、王太子との婚約も泣く泣く受けた。だが、その結果は、公明正大ゆえに疎まれた義兄の追放だった。ブチ切れた聖女グレイスは封印を放り出して義兄についていくことにした。

弟が悪役令嬢に怪我をさせられたのに、こっちが罰金を払うだなんて、そんなおかしな話があるの? このまま泣き寝入りなんてしないから……!

冬吹せいら
恋愛
キリア・モルバレスが、令嬢のセレノー・ブレッザに、顔面をナイフで切り付けられ、傷を負った。 しかし、セレノーは謝るどころか、自分も怪我をしたので、モルバレス家に罰金を科すと言い始める。 話を聞いた、キリアの姉のスズカは、この件を、親友のネイトルに相談した。 スズカとネイトルは、お互いの身分を知らず、会話する仲だったが、この件を聞いたネイトルが、ついに自分の身分を明かすことに。 そこから、話しは急展開を迎える……。

奈落を封印する聖女ですが、可愛い妹が追放されたので、国を見捨てる事にしました。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 ファンケン公爵家の長女クラリスは本来家を継ぐ立場だった。だが奈落の底に住む魔族を封印する奈落の聖女に選ばれてしまった。聖なる役目を果たすため、クラリスは聖女となり、次女のエレノアが後継者となった。それから五年、両親が相次いで亡くなり、エレノアは女性ながら公爵となり莫大な資産を引き継いだ。その財産に目をつけたのが、日頃から素行の悪い王太子アキーレヌだった。愛人のキアナと結託し、罠を仕掛けた。まず国王を動かし、エレノアを王太子の婚約者とした。その上で強引に婚前交渉を迫り、エレノアが王太子を叩くように仕向け、不敬罪でお家断絶・私財没収・国外追放刑とした。それを奈落を封じる神殿で聞いたクラリスは激怒して、国を見捨てエレノアと一緒に隣国に行くことにしたのだった。

処理中です...