【完結】異世界転移特典で創造作製のスキルを手に入れた俺は、好き勝手に生きてやる‼~魔王討伐?そんな物は先に来た転移者達に任せれば良いだろ!~

アノマロカリス

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異世界転移の章

第十四話 異世界の…俺?

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 俺はまたも自警団詰め所に呼び出された。

 ここに呼ばれるのは何度目になるのだろう?

 また何かの詐欺を働いた男の所為で呼び出されたのか?

 なら、次はどうやって始末してやろうか?

 俺は椅子に座ると、奥の部屋から隊長と一緒に出て来た男がいた。

 その男は…髪の長さを抜かせば、俺にそっくりな男だった。

 「お前は…?」

 「君が両親と妹が関わった人なのか?」

 あ…このパターンからすると、こいつも理由を付けて金をせびりに来たのだろうか?

 仕方ない…また理由を付けて外に連れて行って突き落として始末するか!

 俺は適当な理由を付けて男を街の外に連れ出した。

 すると、男は俺に頭を下げて言った。

 「君が両親と妹を始末してくれたんだよね? 本当にありがとう‼」

 …なんか思っていた内容と違うな?

 てっきり、両親や妹を殺した事で俺に慰謝料を求めに来た奴だと思っていたら、全く違っていた。

 「僕の名前はラッキという。 あの両親と妹を始末してくれて本当にありがとう‼」

 「普通…身内を殺されて感謝をする物なのか?」

 「あの両親は本当に仕事をしなくてね…上手い儲け話に乗ってから失敗して大量の借金を作るんだけど、それをいつも僕に押し付けて…そして僕は冒険者になって少しずつ返済していくんだけど、返済している最中なのに新たな儲け話でまた借金を作ってね…」

 「なんか…地球に居た頃の俺と被るな!」

 「そして妹達は…見た目の綺麗さを利用して大量の男を手玉に取って色々貢がせるんだけど、それに飽きたりすると別の男に乗り換えて…その貢がせた分の請求が来ると本人は無視をして僕に回して来るんだ。 その所為で両親以外に妹達の借金まで抱える羽目になって…」

 やばい…なんか他人事だとは思えない!

 これなら確かに、肉親を殺されて感謝を伝えて来る筈だ。

 そして俺は、ラッキに異世界からの転移者という話をして…地球での生活の話をした。

 ラッキは目頭を押さえながら、うんうんと頷いていた。

 「それでラッキ、お前はこれからどうするんだ?」

 「やっとあの両親と妹から開放されたからね! 後はのんびり過ごしたいと思うんだけど、あの街にいると借金の取り立てが来るから…」

 「俺も立て続けにあの街で悲惨な目に遭っていたからな、そろそろ次の街に向かおうと思っているんだが…? もしラッキが良ければ一緒に来るか?」

 「良いのかいラック? 僕は冒険者だけど、君の様な力はないよ?」

 「それは旅をしながら魔物を倒してレベルを上げていけば問題は無いだろう。 俺の手を取るか? それとも街に帰って苦労して暮らしていくか?」

 ラッキは俺の手を取ってから誓った。

 「僕はラックを裏切る様な真似はしない! 君が必要としてくれている限り…僕はいつまでも君の傍で役に立って見せるよ‼」

 「決まりだな! なら街の門で待っていてやるから、荷物を用意するのなら取りに行って来ると良い。」

 「いや、家の中は借金取りに全て家財道具とか持って行かれて、私物と呼べる物は今持っているのだけだからね。」

 「どこまで俺達は似ているんだろうな?」

 俺はこの街で仲間を手に入れた。

 俺と似た様な性格と境遇の持ち主なので、下手に知らない奴よりはずっと信用出来る。

 俺達はこのまま街に帰る事なく、次の街を目指して旅立った。

 ちなみに…雷鳴の魔剣をもう1本作ってから、それに獲得経験値数億倍の付与もしておいた。

 今の俺の強さに追い付くには、これ位しないと足手纏いになるからだ。

 俺達は魔物を倒しながら歩みだしていくのだった。
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