15 / 45
異世界転移の章
第十四話 異世界の…俺?
しおりを挟む
俺はまたも自警団詰め所に呼び出された。
ここに呼ばれるのは何度目になるのだろう?
また何かの詐欺を働いた男の所為で呼び出されたのか?
なら、次はどうやって始末してやろうか?
俺は椅子に座ると、奥の部屋から隊長と一緒に出て来た男がいた。
その男は…髪の長さを抜かせば、俺にそっくりな男だった。
「お前は…?」
「君が両親と妹が関わった人なのか?」
あ…このパターンからすると、こいつも理由を付けて金をせびりに来たのだろうか?
仕方ない…また理由を付けて外に連れて行って突き落として始末するか!
俺は適当な理由を付けて男を街の外に連れ出した。
すると、男は俺に頭を下げて言った。
「君が両親と妹を始末してくれたんだよね? 本当にありがとう‼」
…なんか思っていた内容と違うな?
てっきり、両親や妹を殺した事で俺に慰謝料を求めに来た奴だと思っていたら、全く違っていた。
「僕の名前はラッキという。 あの両親と妹を始末してくれて本当にありがとう‼」
「普通…身内を殺されて感謝をする物なのか?」
「あの両親は本当に仕事をしなくてね…上手い儲け話に乗ってから失敗して大量の借金を作るんだけど、それをいつも僕に押し付けて…そして僕は冒険者になって少しずつ返済していくんだけど、返済している最中なのに新たな儲け話でまた借金を作ってね…」
「なんか…地球に居た頃の俺と被るな!」
「そして妹達は…見た目の綺麗さを利用して大量の男を手玉に取って色々貢がせるんだけど、それに飽きたりすると別の男に乗り換えて…その貢がせた分の請求が来ると本人は無視をして僕に回して来るんだ。 その所為で両親以外に妹達の借金まで抱える羽目になって…」
やばい…なんか他人事だとは思えない!
これなら確かに、肉親を殺されて感謝を伝えて来る筈だ。
そして俺は、ラッキに異世界からの転移者という話をして…地球での生活の話をした。
ラッキは目頭を押さえながら、うんうんと頷いていた。
「それでラッキ、お前はこれからどうするんだ?」
「やっとあの両親と妹から開放されたからね! 後はのんびり過ごしたいと思うんだけど、あの街にいると借金の取り立てが来るから…」
「俺も立て続けにあの街で悲惨な目に遭っていたからな、そろそろ次の街に向かおうと思っているんだが…? もしラッキが良ければ一緒に来るか?」
「良いのかいラック? 僕は冒険者だけど、君の様な力はないよ?」
「それは旅をしながら魔物を倒してレベルを上げていけば問題は無いだろう。 俺の手を取るか? それとも街に帰って苦労して暮らしていくか?」
ラッキは俺の手を取ってから誓った。
「僕はラックを裏切る様な真似はしない! 君が必要としてくれている限り…僕はいつまでも君の傍で役に立って見せるよ‼」
「決まりだな! なら街の門で待っていてやるから、荷物を用意するのなら取りに行って来ると良い。」
「いや、家の中は借金取りに全て家財道具とか持って行かれて、私物と呼べる物は今持っているのだけだからね。」
「どこまで俺達は似ているんだろうな?」
俺はこの街で仲間を手に入れた。
俺と似た様な性格と境遇の持ち主なので、下手に知らない奴よりはずっと信用出来る。
俺達はこのまま街に帰る事なく、次の街を目指して旅立った。
ちなみに…雷鳴の魔剣をもう1本作ってから、それに獲得経験値数億倍の付与もしておいた。
今の俺の強さに追い付くには、これ位しないと足手纏いになるからだ。
俺達は魔物を倒しながら歩みだしていくのだった。
ここに呼ばれるのは何度目になるのだろう?
また何かの詐欺を働いた男の所為で呼び出されたのか?
なら、次はどうやって始末してやろうか?
俺は椅子に座ると、奥の部屋から隊長と一緒に出て来た男がいた。
その男は…髪の長さを抜かせば、俺にそっくりな男だった。
「お前は…?」
「君が両親と妹が関わった人なのか?」
あ…このパターンからすると、こいつも理由を付けて金をせびりに来たのだろうか?
仕方ない…また理由を付けて外に連れて行って突き落として始末するか!
俺は適当な理由を付けて男を街の外に連れ出した。
すると、男は俺に頭を下げて言った。
「君が両親と妹を始末してくれたんだよね? 本当にありがとう‼」
…なんか思っていた内容と違うな?
てっきり、両親や妹を殺した事で俺に慰謝料を求めに来た奴だと思っていたら、全く違っていた。
「僕の名前はラッキという。 あの両親と妹を始末してくれて本当にありがとう‼」
「普通…身内を殺されて感謝をする物なのか?」
「あの両親は本当に仕事をしなくてね…上手い儲け話に乗ってから失敗して大量の借金を作るんだけど、それをいつも僕に押し付けて…そして僕は冒険者になって少しずつ返済していくんだけど、返済している最中なのに新たな儲け話でまた借金を作ってね…」
「なんか…地球に居た頃の俺と被るな!」
「そして妹達は…見た目の綺麗さを利用して大量の男を手玉に取って色々貢がせるんだけど、それに飽きたりすると別の男に乗り換えて…その貢がせた分の請求が来ると本人は無視をして僕に回して来るんだ。 その所為で両親以外に妹達の借金まで抱える羽目になって…」
やばい…なんか他人事だとは思えない!
これなら確かに、肉親を殺されて感謝を伝えて来る筈だ。
そして俺は、ラッキに異世界からの転移者という話をして…地球での生活の話をした。
ラッキは目頭を押さえながら、うんうんと頷いていた。
「それでラッキ、お前はこれからどうするんだ?」
「やっとあの両親と妹から開放されたからね! 後はのんびり過ごしたいと思うんだけど、あの街にいると借金の取り立てが来るから…」
「俺も立て続けにあの街で悲惨な目に遭っていたからな、そろそろ次の街に向かおうと思っているんだが…? もしラッキが良ければ一緒に来るか?」
「良いのかいラック? 僕は冒険者だけど、君の様な力はないよ?」
「それは旅をしながら魔物を倒してレベルを上げていけば問題は無いだろう。 俺の手を取るか? それとも街に帰って苦労して暮らしていくか?」
ラッキは俺の手を取ってから誓った。
「僕はラックを裏切る様な真似はしない! 君が必要としてくれている限り…僕はいつまでも君の傍で役に立って見せるよ‼」
「決まりだな! なら街の門で待っていてやるから、荷物を用意するのなら取りに行って来ると良い。」
「いや、家の中は借金取りに全て家財道具とか持って行かれて、私物と呼べる物は今持っているのだけだからね。」
「どこまで俺達は似ているんだろうな?」
俺はこの街で仲間を手に入れた。
俺と似た様な性格と境遇の持ち主なので、下手に知らない奴よりはずっと信用出来る。
俺達はこのまま街に帰る事なく、次の街を目指して旅立った。
ちなみに…雷鳴の魔剣をもう1本作ってから、それに獲得経験値数億倍の付与もしておいた。
今の俺の強さに追い付くには、これ位しないと足手纏いになるからだ。
俺達は魔物を倒しながら歩みだしていくのだった。
4
あなたにおすすめの小説
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
没落貴族と拾われ娘の成り上がり生活
アイアイ式パイルドライバー
ファンタジー
名家の生まれなうえに将来を有望視され、若くして領主となったカイエン・ガリエンド。彼は飢饉の際に王侯貴族よりも民衆を優先したために田舎の開拓村へ左遷されてしまう。
妻は彼の元を去り、一族からは勘当も同然の扱いを受け、王からは見捨てられ、生きる希望を失ったカイエンはある日、浅黒い肌の赤ん坊を拾った。
貴族の彼は赤子など育てた事などなく、しかも左遷された彼に乳母を雇う余裕もない。
しかし、心優しい村人たちの協力で何とか子育てと領主仕事をこなす事にカイエンは成功し、おまけにカイエンは開拓村にて子育てを手伝ってくれた村娘のリーリルと結婚までしてしまう。
小さな開拓村で幸せな生活を手に入れたカイエンであるが、この幸せはカイエンに迫る困難と成り上がりの始まりに過ぎなかった。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる