【完結】異世界転移特典で創造作製のスキルを手に入れた俺は、好き勝手に生きてやる‼~魔王討伐?そんな物は先に来た転移者達に任せれば良いだろ!~

アノマロカリス

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異世界転移の章

第十九話 初めての挫折…

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 「駄目だ…出来ない‼」

 「そうですね、さっきからこの赤い鉱石以上の物は創り出せていませんからね。」

 俺はレフトエーダの街の宿屋で創造作製を試してみていた。

 鉄から鋼に、鋼からダマスクス鋼に、ダマスクス鋼からミスリル銀に…とここまでは良かった。

 そしてもう1段階の鉱石を作り出そうとして赤い鉱石を作り出す事は出来た!

 …が、それ以上の鉱石には変化しなかった。

 「何がいけないんだ‼」

 「ところでラック、この赤い鉱石は何ていう鉱石なんだい?」

 「ヒヒイロカネだ。 オリハルコンに近い鉱石とも言われているから、これをもう1段階が恐らくオリハルコンになる筈なんだが?」

 「いや…これを創り出せるのですら十分凄いと思いますが?」

 オリハルコンは青い鉱石という話だった。

 オリハルコンに近いヒヒイロカネが出来たのだから、もう少しだと踏んでいるのだが…どうしてもこれ以上の鉱石には変化しなかった。

 「何がいけないんだ! もしかして…まだレベルが低いのか⁉」

 「800近いレベルがまだ低いって…ラックは何処までレベルを上げる気なんだい?」

 ラッキは呆れて物を言った。

 確かに普通に考えて…レベル800近くが低いとは思えない。

 一体何がいけないのかが全く解らなかった。

 「それで大量に作りだした赤い鉱石の…ヒヒイロカネでしたっけ? これをどうするんですか?」

 「あぁ、捨てるのは勿体ないからな…武器や防具に加工しようと思っている。 そうなると、雷鳴の魔剣より遥かに強い金属になるからな。」

 俺はヒヒイロカネを創造作製で武器に変化させた。

 更に属性吸収と獲得経験値1兆倍の付与を施した。

 それを2本作ってラッキに渡した。

 「ある意味、伝説に近い武器ですよ…コレ?」

 「まぁ、オリハルコンに次ぐ金属だからな。 強さも硬さも雷鳴の魔剣に比べたら段違いだろう。」

 「…となると、雷鳴の魔剣はどうするんだい?」

 「こうする!」

 俺はヒヒイロカネの剣で雷鳴の魔剣の刀身を破壊した。

 ありえない付与が施してあるので、店に売ったりは出来ないからだった。

 なら付与を消してしまえば良いと思っているかもしれないが、俺は付与を施す事は出来ても消す事は出来なかった。

 「とんでもない切れ味ですね…鋼の剣が破壊してもヒヒイロカネの剣には傷1つ付いていないとは!」

 ラッキも同じ様に雷鳴の魔剣を破壊した。

 後は残りのヒヒイロカネで鎧…は動き難いので、魔糸とヒヒイロカネを融合させてコートを作った。

 コートには自動回復と属性防御を付与しておいた…のだが、ラッキに渡して着せると…何だかペアルックの様な感じになってしまった。

 意識しているのは俺だけで、ラッキは別に気にしている様子はなかった。

 「それで、この剣の名称はどうしますか?」

 「ん~? エレメンタルイーターとでもしようか。 属性を吸収する剣だからな。」

 「エレメンタルイーターですか…魔剣っぽくて良いですね!」

 ラッキは喜んでいる様だが、俺は異世界に来て初めて挫折を味わったのだった。
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