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異世界転移の章
第二十三話 誤算…
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「さすがに巫女というだけあって、異質な力を持っているんだな?」
「ラック様、どうしてこのような事を⁉」
「俺はな…魔王討伐なんて正直どうでも良いんだよ! 先に行った七人が十分な戦力だから、俺が加わった所で大した役には立たないと思っていてな。 だから奴等に任せると決めていたんだ。」
「迷い人様達の救世主様達が揃わないと、魔王は討伐出来ないんです‼」
「そうなのか? ならこの世界は魔王に滅ぼされるだけだ、お前達も好きな場所に逃げるが良いさ!」
俺は何を言われようと気が変わる事はない。
だがルファリアは、諦めている様子はなかった。
面倒な女だが、あの力を見せられるとこっちも対処が出来んな。
さて…どうしようかねぇ?
こうなったのには…話は少し前に遡る。
~~~~~1時間前~~~~~
小屋からこのルファリアという女が出てきてしまったのは計算外だった。
だが、2人は鋼の球状に閉じ込める事が成功した。
後はこの女を始末すれば良いだけの話だが…鋼の球状を雲海に落とす迄は迂闊な動きをする訳にはいかないな。
俺は適当な場所で武具のメンテナンスをするフリをした。
…とはいえ、オリハルコン手前のヒヒイロカネがそう簡単におかしくなる訳もない。
俺は時間を掛けてゆっくりとメンテナンスをしていたのだが、ルファリアが所々で質問をしてきて鬱陶しく思っていた。
「この剣に使われている鉱石は、他には見ない純度の高い者と推察しますが…どういった物なのですか?」
まぁ、どうせこの後すぐに始末するのだから…適当に答えてやるか。
「迷い人である俺のギフトでな、鋼を錬成してランクアップさせて行って完成した…俺が作り出せる中での最高の金属なんだよ。 本来ならオリハルコンやアダマンタイトといった鉱石を作り出したかったんだけどな。」
「オリハルコンやアダマンタイトですか…? ラック様は触媒は使われなくてもそこまで格上げ出来るのですか?」
「触媒?」
「これは過去に来られた迷い人様が残した物なのですが、一定以上の金属を生み出すには触媒が必要になるそうなのです。 どういった物が触媒になるのかは解りませんが、過去に来られた迷い人様はラック様と同じか似た様なギフトをお持ちでしたら…」
なるほど、だからヒヒイロカネ以上の金属が作り出せなかったのか!
目障りな女だと思っていたが、意外なところで役に立ったな。
その後俺達は、ルファリアから出来得る限りの情報を引き出した。
それらを聞いていた上で俺は思った。
すぐに始末しなくて良かったと…だが、得られる物は聞き出したし、そろそろ始末するか!
俺達は小屋に戻る時にルファリアを始末しようとした…が、ルファリアは小屋の方に走って行った。
全てが思った通りに行かない物だ。
俺は怪しまれない様にゆっくり歩いて行くと…ルファリアが入り口が閉まった小屋を見て固まっていた。
「ラック様、入り口が閉じているんです!」
「恐らくだが…魔物が攻撃をした際に防衛機能が働いたのだろう。 この小屋は魔物からの攻撃に対して扉が閉じる仕掛けになっているからな!」
…当然、そんな機能は無い。
だがルファリアは、俺の言った言葉を信じている様だった。
俺は小屋の壁に手を触れた。
「早く2人を出しては戴けませんか?」
「駄目だ! さっきから何度もやってはいるんだが、入り口が開かないんだ! 恐らくだが…入り口が閉じた事により無理矢理にこじ開けようとして内側から強い衝撃を加えたんだろう。」
それも大嘘である。
俺はただ小屋の壁に手を触れていただけで、入り口を開けようとなんてこれっぽっちも思っていなかった。
「少々強引な手を使うから、ルファリアは少し離れていろ!」
ルファリアとの距離を離れた事を確認すると、俺は剣を取り出した。
そして入り口を切り裂くフリをして、刀身が壁に触れる瞬間に剣を返して峰で壁に衝撃を加えた。
すると…小屋は地面から抜けて崖の方を転がって行き、雲海に落ちて行った。
これで2人は始末出来た…と思っていたら、ルファリアが祈りをささげると首のペンダントが光って…ティスリルとラッキがこの場に現れた。
どうやら…ルファリアの特殊な力が働いた感じだった。
余計な事を…だが、このルファリアさえ始末出来れば今のような特殊な力は使えないだろう。
俺はルファリアに近付いて剣を振り下ろした。
…だが、ルファリアを包んでいた光の繭に武器が跳ね返されてしまった。
「何だ…その力は⁉」
「貴方の事は先程から何か信用出来なかったので、こちらも対策を取らせていただきました!」
そして…冒頭に戻る。
「私の子の守護の力は、かつてこの世界を救った迷い人達様が…次に転移して来た迷い人様達の中に悪い事を企む者が居た場合の対抗策として作られた物です。」
「なるほど…だとすると、俺等の世界の遺伝子か何かを対抗策として使っている訳か!」
「仕組みは不明ですが…」
するとラッキも俺に突っ掛かって来た。
「ラック、君は何て事をしてくれたんだ! 君の事は信じていたのに‼」
「信じるねぇ? それは俺のセリフだよ! 俺もお前の事は信じていたんだぜ…お前がそこの獣女の気を引きたいが為に俺の事を利用する迄はな!」
「利用何て…僕はそんな気は無くて!」
「ラッキ、俺はお前には話したよな? 俺はこの世界で好きに行きたいと…魔王討伐には参加せずにな!」
「確かに言っていたけど…」
「そんなお前が信用出来なくなってな、だから今回の殺害方法を思い付いたんだよ。 だが、それももう終わりだ…なぁ、ルファリア? 迷い人達が全員揃わないと…魔王は討伐出来なかったんだよな?」
「そう…聞いておりますが。」
「なら、他の七人に会ったら伝えておけ! 俺は悪いがここでリタイアするとな! 俺が死ねば…もしかしたら新たな迷い人が召喚されるかもしれないが?」
俺は崖の方に近付いた。
「ラック、何をする気だ⁉」
「ここから飛んでみるだけだよ。 雲海の下がどうなっているのかを確かめる為にな!」
「馬鹿な真似はおやめください‼」
「そうだ、馬鹿な事は辞めるんだ‼」
「じゃあ、飛び込まない代わりに…俺には一切関わるな! それなら飛ぶのは辞めるが…どうする?」
「僕はラックの事を友達だと思っているし、仲間だと思っているよ!」
「俺もお前の事は信じていたよ…お前がその女に俺の事を話す前まではな! だが、こんな事を起こした俺をお前等は信じないだろ?」
「ラック様、雲海に飛び降りれば生きてはいられません‼」
「解らねぇよ? もしかしたら生きているかもしれないしな!」
「僕達がこの場から…ラックの前から去れば考えを改めてくれるのかい?」
「あぁ、ただし…俺の事を見掛けても声を掛けたりしなければな。」
よしよし…良い流れになって来たな!
俺だって…可能性が低い賭けには乗りだしたくはない。
先程の鋼の球状から出ていた糸だが…どうやら雲海の下の地面に到達した感じだった。
糸の長さを考えると、雲海の下から地面まで更に距離が有りそうみたいだから、落ちたらただでは済まないだろう。
さて…ルファリア、さっさと決断しろ‼
ルファリアの出した決断とは…?
「ラック様、どうしてこのような事を⁉」
「俺はな…魔王討伐なんて正直どうでも良いんだよ! 先に行った七人が十分な戦力だから、俺が加わった所で大した役には立たないと思っていてな。 だから奴等に任せると決めていたんだ。」
「迷い人様達の救世主様達が揃わないと、魔王は討伐出来ないんです‼」
「そうなのか? ならこの世界は魔王に滅ぼされるだけだ、お前達も好きな場所に逃げるが良いさ!」
俺は何を言われようと気が変わる事はない。
だがルファリアは、諦めている様子はなかった。
面倒な女だが、あの力を見せられるとこっちも対処が出来んな。
さて…どうしようかねぇ?
こうなったのには…話は少し前に遡る。
~~~~~1時間前~~~~~
小屋からこのルファリアという女が出てきてしまったのは計算外だった。
だが、2人は鋼の球状に閉じ込める事が成功した。
後はこの女を始末すれば良いだけの話だが…鋼の球状を雲海に落とす迄は迂闊な動きをする訳にはいかないな。
俺は適当な場所で武具のメンテナンスをするフリをした。
…とはいえ、オリハルコン手前のヒヒイロカネがそう簡単におかしくなる訳もない。
俺は時間を掛けてゆっくりとメンテナンスをしていたのだが、ルファリアが所々で質問をしてきて鬱陶しく思っていた。
「この剣に使われている鉱石は、他には見ない純度の高い者と推察しますが…どういった物なのですか?」
まぁ、どうせこの後すぐに始末するのだから…適当に答えてやるか。
「迷い人である俺のギフトでな、鋼を錬成してランクアップさせて行って完成した…俺が作り出せる中での最高の金属なんだよ。 本来ならオリハルコンやアダマンタイトといった鉱石を作り出したかったんだけどな。」
「オリハルコンやアダマンタイトですか…? ラック様は触媒は使われなくてもそこまで格上げ出来るのですか?」
「触媒?」
「これは過去に来られた迷い人様が残した物なのですが、一定以上の金属を生み出すには触媒が必要になるそうなのです。 どういった物が触媒になるのかは解りませんが、過去に来られた迷い人様はラック様と同じか似た様なギフトをお持ちでしたら…」
なるほど、だからヒヒイロカネ以上の金属が作り出せなかったのか!
目障りな女だと思っていたが、意外なところで役に立ったな。
その後俺達は、ルファリアから出来得る限りの情報を引き出した。
それらを聞いていた上で俺は思った。
すぐに始末しなくて良かったと…だが、得られる物は聞き出したし、そろそろ始末するか!
俺達は小屋に戻る時にルファリアを始末しようとした…が、ルファリアは小屋の方に走って行った。
全てが思った通りに行かない物だ。
俺は怪しまれない様にゆっくり歩いて行くと…ルファリアが入り口が閉まった小屋を見て固まっていた。
「ラック様、入り口が閉じているんです!」
「恐らくだが…魔物が攻撃をした際に防衛機能が働いたのだろう。 この小屋は魔物からの攻撃に対して扉が閉じる仕掛けになっているからな!」
…当然、そんな機能は無い。
だがルファリアは、俺の言った言葉を信じている様だった。
俺は小屋の壁に手を触れた。
「早く2人を出しては戴けませんか?」
「駄目だ! さっきから何度もやってはいるんだが、入り口が開かないんだ! 恐らくだが…入り口が閉じた事により無理矢理にこじ開けようとして内側から強い衝撃を加えたんだろう。」
それも大嘘である。
俺はただ小屋の壁に手を触れていただけで、入り口を開けようとなんてこれっぽっちも思っていなかった。
「少々強引な手を使うから、ルファリアは少し離れていろ!」
ルファリアとの距離を離れた事を確認すると、俺は剣を取り出した。
そして入り口を切り裂くフリをして、刀身が壁に触れる瞬間に剣を返して峰で壁に衝撃を加えた。
すると…小屋は地面から抜けて崖の方を転がって行き、雲海に落ちて行った。
これで2人は始末出来た…と思っていたら、ルファリアが祈りをささげると首のペンダントが光って…ティスリルとラッキがこの場に現れた。
どうやら…ルファリアの特殊な力が働いた感じだった。
余計な事を…だが、このルファリアさえ始末出来れば今のような特殊な力は使えないだろう。
俺はルファリアに近付いて剣を振り下ろした。
…だが、ルファリアを包んでいた光の繭に武器が跳ね返されてしまった。
「何だ…その力は⁉」
「貴方の事は先程から何か信用出来なかったので、こちらも対策を取らせていただきました!」
そして…冒頭に戻る。
「私の子の守護の力は、かつてこの世界を救った迷い人達様が…次に転移して来た迷い人様達の中に悪い事を企む者が居た場合の対抗策として作られた物です。」
「なるほど…だとすると、俺等の世界の遺伝子か何かを対抗策として使っている訳か!」
「仕組みは不明ですが…」
するとラッキも俺に突っ掛かって来た。
「ラック、君は何て事をしてくれたんだ! 君の事は信じていたのに‼」
「信じるねぇ? それは俺のセリフだよ! 俺もお前の事は信じていたんだぜ…お前がそこの獣女の気を引きたいが為に俺の事を利用する迄はな!」
「利用何て…僕はそんな気は無くて!」
「ラッキ、俺はお前には話したよな? 俺はこの世界で好きに行きたいと…魔王討伐には参加せずにな!」
「確かに言っていたけど…」
「そんなお前が信用出来なくなってな、だから今回の殺害方法を思い付いたんだよ。 だが、それももう終わりだ…なぁ、ルファリア? 迷い人達が全員揃わないと…魔王は討伐出来なかったんだよな?」
「そう…聞いておりますが。」
「なら、他の七人に会ったら伝えておけ! 俺は悪いがここでリタイアするとな! 俺が死ねば…もしかしたら新たな迷い人が召喚されるかもしれないが?」
俺は崖の方に近付いた。
「ラック、何をする気だ⁉」
「ここから飛んでみるだけだよ。 雲海の下がどうなっているのかを確かめる為にな!」
「馬鹿な真似はおやめください‼」
「そうだ、馬鹿な事は辞めるんだ‼」
「じゃあ、飛び込まない代わりに…俺には一切関わるな! それなら飛ぶのは辞めるが…どうする?」
「僕はラックの事を友達だと思っているし、仲間だと思っているよ!」
「俺もお前の事は信じていたよ…お前がその女に俺の事を話す前まではな! だが、こんな事を起こした俺をお前等は信じないだろ?」
「ラック様、雲海に飛び降りれば生きてはいられません‼」
「解らねぇよ? もしかしたら生きているかもしれないしな!」
「僕達がこの場から…ラックの前から去れば考えを改めてくれるのかい?」
「あぁ、ただし…俺の事を見掛けても声を掛けたりしなければな。」
よしよし…良い流れになって来たな!
俺だって…可能性が低い賭けには乗りだしたくはない。
先程の鋼の球状から出ていた糸だが…どうやら雲海の下の地面に到達した感じだった。
糸の長さを考えると、雲海の下から地面まで更に距離が有りそうみたいだから、落ちたらただでは済まないだろう。
さて…ルファリア、さっさと決断しろ‼
ルファリアの出した決断とは…?
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