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魔大陸編の章
第三話 一方、ルファリア達は?
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一方その頃…ルファリア達はというと…?
ラックが落ちて行った雲海とは別な場所で、崖から雲海の方を見ていた。
ルファリアは光を放つと、ラックはこの下の方から反応があった。
「まさか…雲海から落ちて生きていたのも驚きですが、移動しているなんて⁉」
「まぁ、ラックなら在り得るだろうね。 ルファリアさんはラックのレベルが幾つか知ってる?」
「いえ、存じ上げませんわ。」
「ラックはルファリアさんとティスリルさんを助けた時は、レベルが800以上あったんだよ。 そんなラックが魔大陸に落ちて移動をしている際に魔物を倒しているのだとしたら、多分1000越えているんじゃないかな?」
「そういえばラック殿が…ブロードハンターの両手剣を指二本で挟んでいたけど、レベルを聞いて納得したにゃ!」
今迄、寡黙なティスリルが口を挟んだ。
「レベル1000って…前回にいらした迷い人様達ですら、レベルを100まで上げるのが精一杯だったとお聞きしましたのに…」
「ラックの創ったあの剣がね…あの剣に付与された効果で、レベルが馬鹿みたいに上がるんだよ。 僕のレベルも400近くあるからね。」
「えぇ⁉ その話が本当だとしたら…ラック様には是非とも他の迷い人様達と合流して、魔王を…いえ、魔王樹討伐をお願いしないと。」
「魔王樹? 魔王じゃなくて?」
「はい。 魔大陸の魔王様は、大変素晴らしい女性です。 彼女が統治しているお陰で、魔大陸の住人達は争いを起こさずに平和な時を過ごされています。」
「え…? って事は、魔大陸は争いがない平和な場所なの?」
「あくまでも街の中は…という話です。 街の外には魔物や魔獣は普通にいますよ…というか、寧ろ浮遊大陸のどの大陸よりも強い魔物が徘徊しています。」
「その言い方だと、ルファリアは魔大陸に行った事あるんだ?」
「ありますよ。 魔大陸は街の外は危険な場所ですが街の中は安全な場所ですので、多分浮遊大陸のどの街より設備は素晴らしいと思います。」
ラッキは頭を悩ませた。
ラッキが聞いていた話では、魔大陸の魔物や魔獣は浮遊大陸に比べたら遥かに強い…という以外に、魔族達も好戦的で人間を見たらすぐに殺されると聞かされていたからだ。
「あ、そういえば…魔王樹って何?」
「魔王樹とは、前回の迷い人様達が協力して退けたという魔界の植物です。 知能があり、魔物や魔獣を生み出すという厄介な存在で…その当時は魔王樹とは呼ばれずに、厄災の樹海と呼ばれていました。」
「厄災の樹海は知ってるよ! 奴が倒される前に世界に無数の厄災の欠片を飛ばしたんだよね?」
「その欠片の1つが我が国にある厄災の種です。 この時代になって厄災の種が活動を始めました。 この事を予見した迷い人様達は、厄災の種に対抗する手段を残す為に…研究成果を子孫や住人達に伝えました。」
「なら、今は厄災の種は何かで封じているんだね?」
「はい…魔道具で抑えてはいますが、それも時間の問題ですね。 厄災の種はかなり厄介な存在ですから。」
「その本体が復活したから厄災の種が動き出したという事か! となると、個体では無くて複数体になる訳だから…ラックの力も必要という訳か! ルファリアさんが頑なにラックに拘るから、好きになったのかと思ってた。」
「好きになる訳がないでしょう! ティスリルとラッキさんを雲海に突き落としてから呼び寄せたのを快く思ってない人が、私を始末しようと剣で攻撃してきた人の事を…」
「確かに…好きになる要素がどこにもないね。」
「まぁ…性格云々はともかく、貴重な戦力なので私はこれから説得の為に動いて見ます。 ティスリルとラッキさんは大陸経由で魔大陸に目指して貰えますか?」
「ルファリアさんはどうするんですか? まさか…ラックを追い掛ける為に雲海に飛び込むつもりですか?」
「さすがにそんな馬鹿な真似は致しません! この大陸で一番近い転移陣を起動してから魔大陸に降りるつもりです。 私には巫女の加護でどの転移陣からも任意の場所に移動できますので…」
「確かに…ゲルグレイス大陸に移る転移陣より、トーレインの街の付近にある転移陣の方がここからだと近いですね? でも、1人で大丈夫ですか?」
「私には魔物対策の魔道具もありますので、魔物が襲って来る事はありません。」
そういえばここ迄に来るまでに護衛がティスリル1人というのが気になっていたラッキだった。
そういった力があるのなら、下手に多人数で行動するよりも少数の方が移動はし易いだろう。
「分かりました、では魔大陸で合流するという事で!」
「ルファリア、気を付けるにゃ!」
「貴女もねティスリル…ラッキ様、彼女を宜しくお願いします。」
3人は頷くと、その場で分かれて行った。
そしてルファリアは魔大陸に向かう訳なのだが…?
ルファリアは魔大陸で無事にラックに会う事は出来るのだろうか?
ラックが落ちて行った雲海とは別な場所で、崖から雲海の方を見ていた。
ルファリアは光を放つと、ラックはこの下の方から反応があった。
「まさか…雲海から落ちて生きていたのも驚きですが、移動しているなんて⁉」
「まぁ、ラックなら在り得るだろうね。 ルファリアさんはラックのレベルが幾つか知ってる?」
「いえ、存じ上げませんわ。」
「ラックはルファリアさんとティスリルさんを助けた時は、レベルが800以上あったんだよ。 そんなラックが魔大陸に落ちて移動をしている際に魔物を倒しているのだとしたら、多分1000越えているんじゃないかな?」
「そういえばラック殿が…ブロードハンターの両手剣を指二本で挟んでいたけど、レベルを聞いて納得したにゃ!」
今迄、寡黙なティスリルが口を挟んだ。
「レベル1000って…前回にいらした迷い人様達ですら、レベルを100まで上げるのが精一杯だったとお聞きしましたのに…」
「ラックの創ったあの剣がね…あの剣に付与された効果で、レベルが馬鹿みたいに上がるんだよ。 僕のレベルも400近くあるからね。」
「えぇ⁉ その話が本当だとしたら…ラック様には是非とも他の迷い人様達と合流して、魔王を…いえ、魔王樹討伐をお願いしないと。」
「魔王樹? 魔王じゃなくて?」
「はい。 魔大陸の魔王様は、大変素晴らしい女性です。 彼女が統治しているお陰で、魔大陸の住人達は争いを起こさずに平和な時を過ごされています。」
「え…? って事は、魔大陸は争いがない平和な場所なの?」
「あくまでも街の中は…という話です。 街の外には魔物や魔獣は普通にいますよ…というか、寧ろ浮遊大陸のどの大陸よりも強い魔物が徘徊しています。」
「その言い方だと、ルファリアは魔大陸に行った事あるんだ?」
「ありますよ。 魔大陸は街の外は危険な場所ですが街の中は安全な場所ですので、多分浮遊大陸のどの街より設備は素晴らしいと思います。」
ラッキは頭を悩ませた。
ラッキが聞いていた話では、魔大陸の魔物や魔獣は浮遊大陸に比べたら遥かに強い…という以外に、魔族達も好戦的で人間を見たらすぐに殺されると聞かされていたからだ。
「あ、そういえば…魔王樹って何?」
「魔王樹とは、前回の迷い人様達が協力して退けたという魔界の植物です。 知能があり、魔物や魔獣を生み出すという厄介な存在で…その当時は魔王樹とは呼ばれずに、厄災の樹海と呼ばれていました。」
「厄災の樹海は知ってるよ! 奴が倒される前に世界に無数の厄災の欠片を飛ばしたんだよね?」
「その欠片の1つが我が国にある厄災の種です。 この時代になって厄災の種が活動を始めました。 この事を予見した迷い人様達は、厄災の種に対抗する手段を残す為に…研究成果を子孫や住人達に伝えました。」
「なら、今は厄災の種は何かで封じているんだね?」
「はい…魔道具で抑えてはいますが、それも時間の問題ですね。 厄災の種はかなり厄介な存在ですから。」
「その本体が復活したから厄災の種が動き出したという事か! となると、個体では無くて複数体になる訳だから…ラックの力も必要という訳か! ルファリアさんが頑なにラックに拘るから、好きになったのかと思ってた。」
「好きになる訳がないでしょう! ティスリルとラッキさんを雲海に突き落としてから呼び寄せたのを快く思ってない人が、私を始末しようと剣で攻撃してきた人の事を…」
「確かに…好きになる要素がどこにもないね。」
「まぁ…性格云々はともかく、貴重な戦力なので私はこれから説得の為に動いて見ます。 ティスリルとラッキさんは大陸経由で魔大陸に目指して貰えますか?」
「ルファリアさんはどうするんですか? まさか…ラックを追い掛ける為に雲海に飛び込むつもりですか?」
「さすがにそんな馬鹿な真似は致しません! この大陸で一番近い転移陣を起動してから魔大陸に降りるつもりです。 私には巫女の加護でどの転移陣からも任意の場所に移動できますので…」
「確かに…ゲルグレイス大陸に移る転移陣より、トーレインの街の付近にある転移陣の方がここからだと近いですね? でも、1人で大丈夫ですか?」
「私には魔物対策の魔道具もありますので、魔物が襲って来る事はありません。」
そういえばここ迄に来るまでに護衛がティスリル1人というのが気になっていたラッキだった。
そういった力があるのなら、下手に多人数で行動するよりも少数の方が移動はし易いだろう。
「分かりました、では魔大陸で合流するという事で!」
「ルファリア、気を付けるにゃ!」
「貴女もねティスリル…ラッキ様、彼女を宜しくお願いします。」
3人は頷くと、その場で分かれて行った。
そしてルファリアは魔大陸に向かう訳なのだが…?
ルファリアは魔大陸で無事にラックに会う事は出来るのだろうか?
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