【完結】異世界転移特典で創造作製のスキルを手に入れた俺は、好き勝手に生きてやる‼~魔王討伐?そんな物は先に来た転移者達に任せれば良いだろ!~

アノマロカリス

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完結の章

第二話 国王の意図

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 『迷い人様達は5名が元の世界に戻ると申しておったが…考え直してはくれないか?』

 「何が言いたい?」

 『迷い人様達が戦う筈だった魔王樹をラック殿が単独で倒した事は大変見事であった。 だが魔王樹以外にも脅威が全て取り除かれた訳ではないのでな…」

 「そんなのは自分達で何とかしろよ! 元々はお前達の世界での話なんだし…今回神から指名で魔王樹の討伐は、この世界の住人では対処が出来なかった為に俺達が呼ばれたという話であって、それ以外の脅威はお前達が取り払う為に動く物なんじゃないのか?」

 『迷い人様達のギフトがあれば、他の脅威も取り除けると…』

 「お前等は体よく俺達に雑用を押し付けたいだけだろ? 俺達の中で3人はこの世界に残ってやるんだから、もしも脅威を払って欲しければ報酬を出して依頼としてなら請け負ってやるよ。 だから他の者達は黙って見送ってやれ!」

 『何故だ…』

 「セイジュウロウと俺以外の元の世界に戻りたい連中は、もう限界なんだよ。 初めの頃は異世界転移と聞いてこの世界に来て物語の中でしか経験出来ない事を経験出来ると思って張り切っていただろうが…現実を知った後ではやる気も何もかもが削がれて行く。 元の世界には魔物や魔獣なんて全くいないし、生活レベルに至ってはこの世界より遥かに進んでいた技術で過ごしていた者達がそう簡単に慣れる訳がない。」

 「確かにそうだな…俺はアウトドアとかを好きでやっていたから割と問題なく対処が出来ていたが、他の者達の中では旅先で結構不満を漏らしていたな。」

 「俺達の世界では余程辺鄙な場所でもない限り、夜はどこかしらに光がある。 場所によっては暗闇を打ち消せるくらいの眩しい光の場所もあるが…この世界では、街の外ではほぼ真っ暗だ。 そして街に入れれば問題はないが、野営や野宿の時には常に警戒をしないと何かに襲われるという事も元の世界ではない。」

 『そんな世界から来たのなら確かに限界なのかもしれないな。』

 「では話が纏まった所で…ルファリア、頼めるか?」

 『ま…待ってくれ‼』

 ここ迄の話を聞いていてまだ何かあるのか?

 『他の者達が帰るという事は納得はした! だが、勇者のトーヤ殿はこの世界に残ってはくれまいか?』

 「いやいや必要ないだろ? それとも、勇者だと何かあるのか?」

 「僕の力が必要だというのなら…」
 
 「いらんし必要ない!」

 『この世界は勇者様と聖女様を必要としているのだ!』

 「何のために?」

 『脅威からお救いになられる国民達の希望の為に…』

 「魔王樹デヴァルダムツリーを倒したのは俺で、勇者や聖女といった迷い人は付近の魔物や魔獣の討伐はしたが…世界の脅威からは何も役に立っていない上に、これ以上に何の脅威があるんだ?」

 国王の奴は勇者や聖女を必要だと言っていたが、それだけの理由で引き留めているとは考えにくいな。

 何か別の意図があるんじゃないか?

 「勇者は帰るが聖女は残る。 魔王樹デヴァルダムツリーを討伐した俺も残るし、迷い人の中ではもう1人残る…他の者達は別に要らないだろ?」

 「国王陛下が望まれるのならば僕も残るよ。 その方がこの世界の為になるのだからね‼」

 トーヤはセイカの方を見て言った。

 手に入れた物を手放すのが惜しいと思う奴なんだろうか?

 面倒くさいなコイツ…。

 『おぉ! 勇者のトーヤ殿が残って下さるのか!』

 「それで、勇者と聖女を引き留めたい理由は何なんだ? 新たな脅威というのはただの建前に聞こえるんだが?」

 『勇者と聖女には、この国の象徴になって欲しいのだ!』

 「なるほど…だが、象徴になるという理由なら別にこの王国で暮らす必要はないよな? 催事などの場合を除けば別にこの王国に留まる理由はないだろ?」

 『む…うむ…!』

 「…という訳だトーヤ、お前が残りたいというのならこの王国で好きに暮らせ。 俺とセイカはこの王国とは別な場所で暮らすのでな。」

 「何故だ! 勇者と聖女は一緒にいた方が良いとは思わないのか!」

 「さっきのセイカの反応を見ただろ? セイカはお前と暮らしていく事にはあまり気乗りじゃないみたいなんだ。 その辺の気持ち位は汲んでやれよ。」
 
 「なら、君達は何処に行くというんだ?」

 「そんな事、お前に言う必要はないだろ。」

 俺は別にトーヤを警戒しているという訳ではない…が、コイツが近くにいると色々厄介そうだから距離を置くだけだ。

 「これで話は纏まったな…ルファリア、頼んでも良いか?」

 『待たれよ! ルファリアは我が王国の巫女という立場なので、ラック殿がおいそれと命令するのは…』

 「だが、ルファリアの持つ加護ではないとアーダインの転移陣にまで行けないから頼んでいるのだが?」

 『しばし待たれよ! さすれば…我が王国の飛空艇で目的の場所まで案内しよう。』

 「しばしって…どれ位だ?」

 『数週間程度必要になる。』

 数週間…ねぇ?

 …ということは、数週間以内に何かを企画していると踏んだ方が良いだろうな?

 先程から何かしらの意図があると思っていたが、引き留めるのが目的だったのか?

 「そんなに待てるか! ルファリアを貸してくれないのならこちらも考えがある!」

 『何をする気だ?』

 俺は床に手を当てて転移陣を出現した。

 その転移陣を拡大すると、迷い人達を全て転移陣に乗せた。

 「俺の能力で作った転移陣でアーダインの村から神の元に行く…が、こちらの世界に残るとしても王国には戻って来ないかもしれないのでそのつもりでな!」

 『な…何だと⁉』

 「国王が何を考えているかを話さないから強制手段に踏み切っただけだ。 初めから此方の要望に応えてくれていたら、ここ迄の強引な手には出なかったんだがな…じゃあな!」

 俺は転移陣を起動してから転移した。

 すると、アーダインの村の所にある転移陣に転移で来ていた。

 俺達はアーダインの村の村長に話をした後に、降り立った場所の転移陣に乗って神の元に転移した。

 これで…全てが終わる!

 そう思っていたのだが…?
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