聖女になんかなりたくない! 聖女認定される前に…私はバックれたいと思います。

アノマロカリス

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貴族ざまぁの章

第五話

 「ならば…リアラには全てを与えよう。それで考え直してはくれないか?」

 「え~~~どうしようかなぁ?」

 …と言ってみたものの、どうせこの父親は口だけで今迄と何ら変わらない生活を送らせるだけだろう。

 豊穣の恵みは本人が生きていれば豊作が期待される加護という話だから、私を生かす為に食生活の改善は見直されるだろうけど、それ以外は変わらない気がする。

 元に私の今の姿を見て何も行動を起こさないからだ。

 私の格好は奴隷の様な薄い布の服で靴は無い。

 テリガン侯爵が身に纏っている高級そうなコートを私に羽織るという事もない。

 役立たずの姉の服を脱がせて私に着せるという事もない。

 私が本当に大事ならそう言った行動をすぐに実行すると思うのだけど、その様子はいつまで経っても見受けられなかった。

 なのでこの男は口ばっかで、このまま家に居ても生活はあまり変化がないと見受けられた…ので?

 「考えた結果、私は大神殿に行って生活を送りますので…今後一切侯爵家には関わりませんので。」

 「何故だ、全てを与えると言っているのだぞ‼︎」

 「口で言っているだけで何の行動も起こして無いじゃ無いですか!私の痩せた体を見て食べ物を持ってくるということはせず、私の服装を見て羽織る物を渡す訳でもなく、私の足を見て履き物すら用意しない…それで全てを与えるって、何を与えてくれるのですか?」

 するとテリガン侯爵は、姉に与える筈のケーキを私の元に持って来た。

 さらに自分の着ているコートを私に羽織らせて、姉の履いている靴を奪って私に履かせた。

 姉のリアナと私では体格は違うので靴はブカブカだったけど、履き物があると随分違っていた。

 「これでどうだろうか?」

 「言われてから行動を起こすのは愚者のやる事…って言っていませんでしたっけ?」

 「くっ…」

 私は暗い倉庫みたいな部屋の中でただいた訳では無い。

 何かしらの縫い物や小道具作りを命じられていた。

 その時にノルマが達していなかった時に父親に言われた言葉がその言葉だった。
 
 なので私の取った行動は…?
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