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最終章 異世界召喚が8回目って…マジかコレ⁉︎
最終話・完結
俺は、転移魔法を発動した。
本来なら、神々の間には人間が踏み込む事はできない。
だが、俺は万が一の事を考えて、神々の間に転送ポイントを登録していた。
…が、今迄に何度も試したのだが行けなかったのだが、今回のルキルスフェルンを葬った事により、神々の間に行ける許可が降りた。
恐らくだが、それらを招いているのは…星の断罪者側だろう。
俺は、神々の間に到着すると…目の前には、グヴェリオンが星の断罪者達に袋叩きにあ遭っていた。
『貴様は、改心をしたと思っていたのに…』
『よくも…我々を騙くらかしてくれたな‼︎』
『グヴェリオンよ、貴様は我々をおちょくってるのか⁉︎』
「まぁ…そうなるよな?」
こればかりは、グヴェリオンの自業自得だ。
止める気は無いし、助ける気も無い…が、星の断罪者増えてねぇ?
前回に居た3人……三神以外に、二神増えていた。
「あ~~~ちと良いか?」
『おぉ、不知火朔夜君か。』
『あの時以来だな。』
『お主が来る事は分かっていたので、本来なら人間が神域に踏み込む事が許されないのだが、今回だけ…そのコトワリを解除しておいた。』
「…という事は、俺の行動を監視していたんだな?」
『我々がお主…不知火朔夜君に干渉したのは、グヴェリオンによる組み合わさった世界からだったが、前回に居なかった同胞を呼び寄せて、過去に起きた事を全て確認していた。』
『グヴェリオンの全てを元に戻す…という事だったので、それは不知火朔夜君が望んでいた事……だと、最初は思っていた。 だが、不知火朔夜君の行動を見ている限りだと…決して本人が望んでいない事だと思い始めてな。』
「確かに俺は、異世界召喚をする前の時間に戻りたいと思った事はあった。 だが、複数回の異世界召喚により、繋がった人との絆の事を考えると…今回の幻の世界は、俺の求める物とかけ離れているからな。」
『我々の中にも、今回の件に関して疑問を感じてな…それで運命神と時の神を呼び寄せて、過去の出来事を調べた…という事なのだ。』
『まさか…グヴェリオンの奴は、全くといって良いほどに反省はしておらぬ。 しかも…我々を騙し仰るとは、みくびられた物だ‼︎』
グヴェリオンによる、今回の幻の世界の計画は…何処まで綿密に練られた計画だったのかは分からない。
俺でさえ、気付くまでに数年も掛かったというのに、星の断罪者達が全知全能だったとしても…あの姑息なグヴェリオンの策に引っ掛かるのは仕方が無いだろう。
「それよりも…だ、俺のやりたかった事を代わりにやってくれるのは有り難いが…それで、グヴェリオンが死ぬ様な事にでもなれば、俺の願いは叶わなくなってしまうんじゃ無いか?」
『それには問題は無い。 不知火朔夜君の願いを叶える為に、我等の同胞である…運命神と時空神を呼んでおいたのだ。』
運命神と時空神…となると、グヴェリオンよりも遥かに大きな力を持っている事だろう。
だが、何処まで願いを叶えて貰えるかが…?
『不知火朔夜君には、今回と同様に…レベルはそのままで、空間魔法の中身もそのままだ。 他にも、君の中の宇宙も元通りにするし………他に望む事はあるかな?』
「なら、第七世界から帰って来た時と同じ様に…兄妹や友人達、セルリアやルナリアもそのままにしておいてくれ。」
『勿論だが、そうするつもりだ。 それは不知火朔夜君が望んでいた事だったからな、それは叶えるつもりだ。』
『さぁ、君が望む時間軸を指定してくれたまえ。 君の好きな時間軸に送ってあげよう。』
俺の望む時間軸…となると、第七世界からの帰還………いや?
それだと、また妖魔王絡みのイベントが発生するよな。
…そういえば俺は、どうやってグヴェリオンの世界に送り込まれたんだっけか?
「あ、そうだ‼︎」
『決まったかね、不知火朔夜君…』
「俺が望む場所は、グヴェリオンの世界に送り込まれる前の…召喚陣が現れる時に戻してくれ‼︎」
『やはり、その時間軸か……良かろう、ならば早速…』
「いや、その前に待ってくれ! グヴェリオンは、今後は俺に干渉はしてこないんだよなぁ?」
『あぁ、それは約束をしよう。 グヴェリオンは、我々を欺いてくれた罰として…この世からの消滅を…』
グヴェリオンが今後一切、干渉してくることが無いのなら問題は無い…が?
俺は、星の断罪者達に頼む事にした。
「なぁ、グヴェリオンが消滅する前に…最後に言葉を掛けても良いか?」
『恨み言か? まぁ、積もり積もった苦情があるだろうからな…』
俺は、星の断罪者達に感謝を告げてから、グヴェリオンの前に立った。
グヴェリオンは土下座の格好で項垂れていた。
まぁ、一神でも…グヴェリオンにとっては厄介な存在が、五神もいるんだからなぁ。
現在の心情は、計り知れないものになるだろう。
「グヴェリオン…あんたに一言だけ言いたい事がある。」
「今更ワシにか?」
「あんたのお陰で、人生は狂いっぱなしだったが…楽しい時を歩む事が出来たよ。 有り難うな……」
「不知火朔夜君…」
俺は、星の断罪者達を見ると、星の断罪者達一同は首を縦に振った。
そして俺は、再びグヴェリオンの肩に手を置いて……
「これは、俺からの礼だ…受け取れ! 神滅魔法とゴッドキラーの合成術… Destroy God‼︎」
「な、なんだとぉぉぉぉぉぉぉ⁉︎」
グヴェリオンは、叫び声を上げながら消滅して行った。
俺が先程に星の断罪者達を見たのは、俺がグヴェリオンを殺しても良いかの確認だった。
別に…星の断罪者達を疑っているわけではないが、グヴェリオンの始末は俺の手で付けたかった。
『グヴェリオンの事を考えるなら、不知火朔夜君の願いを尊重するのは当然だな。 まぁ、それだけの事を…グヴェリオンはやって来た訳だしな、』
「では、時空神…様、宜しくお願いします‼︎」
『うむ……』
時空神は、右手を掲げると…目の前に青黒い渦巻く空間が現れた。
恐らくだが、この中に入れば…俺が望む時間に辿り着けるだろう………が?
「1つお聞きしたいのですが、運命神様か時空神様…俺がグヴェリオンの世界に送り込まれた後はどうなりましたか?」
『かつての……第七世界に異世界召喚された仲間達が、かなり苦戦を強いられたが…妖魔王とやらの残りの妖魔を始末して平和を手に入れた……が、ミクという娘には左脚切断する怪我を負い、マミという娘は…子を宿す事ができない身体になってしまった。』
「ならば、俺がその場に戻れば…?」
『あぁ、その未来を変える事ができるだろう。』
俺は、時空神の創り出した空間の中に飛び込んだ。
そして、眼を覚ますと…目の前にいる俺が、足元に現れた白い召喚陣に消え去る姿を見た。
…そう、俺はあの時に戻る事が出来たのだった。
「悠斗、真美、セルリア、ルナリア‼︎」
「え…朔夜か?」
「嘘…今、目の前から消えて⁉︎」
「話は後だ、妖魔王は倒したが…配下の妖魔はまだ残っているぞ‼︎」
俺が声を掛けると、校舎の窓から…異形の者達が飛び出して来た。
俺は校舎を見ると、その通路では美紅が剣を構えて妖魔と戦っていた。
美紅は、聖戦士の力を取り戻したかの様に立ち振る舞っていた…が、武具の性能が悪いみたく…剣に亀裂が入っていた。
俺は校舎に向かって叫んだ。
『美紅、今こそお前の武具を返すぞ‼︎』
俺は空間魔法から、かつて第七世界で美紅が装備していた聖剣と聖具をアポートの魔法で送り付けた。
装備を受け取り、身に付けた美紅は…もう、妖魔に遅れをとる事はなかった。
そして俺は、悠斗と真美を見ると…古物商で返還した賢者の杖と聖女の杖で応戦していた。
だが、妖魔達は悠斗や真美に勝てないと察すると、セルリアとルナリアにターゲットを変えた。
俺は、空間魔法から…妖刀・妖娘花を取り出して、セルリアに放り投げた。
「俺の読みが間違えてなければ…?」
セルリアは、妖刀・妖娘花を受け取ると…迫り来る妖魔を斬り捨てた。
俺の考えは、間違ってはいなかった。
自分の愛刀を手にすれば、第七世界の記憶が戻ると確信していたからだった。
「セルリア、ルナリアを守れ‼︎」
「御意!」
セルリアも、第七世界にいる時のセルリアに戻っていた。
今のセルリアなら、俺の背中を任せても問題が無い程だった。
ルナリアにも戦いに参加をして貰おうと思ったが、俺はルナリアとは何も接点も無いし、武器も渡しているわけでは無いので…セルリアに任せる事にしたのだった。
「さて、あとは…」
俺は、妖魔王・井戸野に向かって声を掛けた。
…と言っても、先程に額を聖剣で貫いて光の粒になって消えた妖魔王・井戸野では無い。
光の粒になる前に、付近の岩に意識を憑依した井戸野の事だった。
「何故…私の存在が⁉︎」
「阿呆かお前は、妖魔王が倒されたのなら…妖魔も消えているだろうが。 妖魔がまだ存在している時点で、井戸野がまだ潜んでいると思うのは必然だろ?」
「ふふ……流石、不知火ね。」
俺は、校舎の屋上の高さまで浮き上がり、両手を広げて…破邪の光魔法を放った。
破邪の魔法は、本来なら邪悪な存在を消し去るものなのだが、妖魔も大して違いはないと踏んだのだった。
その光に照らされた…校舎に中にいる妖魔や校庭にいる妖魔達は、その場で消えて行った。
そして井戸野も…再び、光の粒となって消えて行く…所に、俺は井戸野を蘇らせた。
それと同時に、御馬綾香生徒会長も蘇らせた。
今回の記憶と力を奪い取った状態で。
すると、悠斗が近付いてきて俺に聞いてきた。
「どうして、今回の首謀者を生き返らせたりしたんだ?」
「悠斗には話たよな、神々達のくだらないゲームの話を。」
「あぁ、聞いたが。」
「今回の騒動も、もしかしたら…グヴェリオンによる物が関係したのではないかと思ってな。」
「どうしてそう思った?」
「異世界…なら、そう言った力を持っている奴は珍しくはないが、この現代でそんな力を持っている奴はそう居ないだろう? マンガやアニメじゃあるまいし…」
「それで、異世界の神が加担していると思ったのか。」
確証は無いが、あのグヴェリオンならやりかねない。
ゲームを盛り上げる為…と称してな。
俺はセルリアの元に近寄ると、セルリアは妖娘花を鞘に収めると言った。
「朔夜………いえ、朔夜殿…吾は全てを思い出した。」
「やはり、妖娘花がトリガーだったわけか。」
「それと…こうしてルリアにも逢えたしな。」
「あ、そうだ…結局、ルリア…ルナリアは何者なんだ?」
「ギヴェリア……朔夜殿がいう第七世界の、吾の実の双子の妹だよ。 吾は剣士として、妹は魔術師の才があったんだが…実力は同じではなくてな、離れて暮らしていたんだが。」
「それで…どういう訳か、第七世界でセルリアの後に悠斗達と行動を共にしていたのか。」
俺は校舎の中から美紅を呼び出してから、天に向かって手を翳した。
そこから発射される光が、地上のあらゆる場所に降り注ぐと…破損された場所は修復され、生徒達は今回の騒動の記憶が消去されて行った。
「相変わらず、朔夜の力は凄まじいな…」
「異世界に行く前までは、ここまでの力は無かったんだがな。」
「異世界…というと、あの時の白い召喚陣か?」
「その話は、いずれまたな…とりあえず、今はゆっくり休みたい。」
美紅の聖武具とセルリアの妖娘花を収納する方法を教えておいた。
平和な日本では、あまり使い道は無い……が、妖怪や悪霊討伐の手伝いをさせるのも良いだろう。
異世界で魔物を目にしていれば、幽霊や悪霊は大して脅威では無いからな。
俺は、セルリアとルナリアと共に家に帰った。
そして、扉に手をかけた時に…重要な事を思い出した。
「あ、そう言えば…俺は兄妹に散々暴言を吐いてから、家出をしたんだっけ?」
だが、家の中に入った俺は家族から怒られる事はなく、みんなが泣いて謝って来た。
何故に謝られたのかは分からない。
グヴェリオンがいなくなった現在でも、世界のアップデートが行われているのだろうか?
「まぁ、これから考える時間は幾らでも有るさ。 これからの事は、ゆっくりと考える事にしよう。」
とりあえず、最初にやる事と言えば…?
~~~~~fin~~~~~
本来なら、神々の間には人間が踏み込む事はできない。
だが、俺は万が一の事を考えて、神々の間に転送ポイントを登録していた。
…が、今迄に何度も試したのだが行けなかったのだが、今回のルキルスフェルンを葬った事により、神々の間に行ける許可が降りた。
恐らくだが、それらを招いているのは…星の断罪者側だろう。
俺は、神々の間に到着すると…目の前には、グヴェリオンが星の断罪者達に袋叩きにあ遭っていた。
『貴様は、改心をしたと思っていたのに…』
『よくも…我々を騙くらかしてくれたな‼︎』
『グヴェリオンよ、貴様は我々をおちょくってるのか⁉︎』
「まぁ…そうなるよな?」
こればかりは、グヴェリオンの自業自得だ。
止める気は無いし、助ける気も無い…が、星の断罪者増えてねぇ?
前回に居た3人……三神以外に、二神増えていた。
「あ~~~ちと良いか?」
『おぉ、不知火朔夜君か。』
『あの時以来だな。』
『お主が来る事は分かっていたので、本来なら人間が神域に踏み込む事が許されないのだが、今回だけ…そのコトワリを解除しておいた。』
「…という事は、俺の行動を監視していたんだな?」
『我々がお主…不知火朔夜君に干渉したのは、グヴェリオンによる組み合わさった世界からだったが、前回に居なかった同胞を呼び寄せて、過去に起きた事を全て確認していた。』
『グヴェリオンの全てを元に戻す…という事だったので、それは不知火朔夜君が望んでいた事……だと、最初は思っていた。 だが、不知火朔夜君の行動を見ている限りだと…決して本人が望んでいない事だと思い始めてな。』
「確かに俺は、異世界召喚をする前の時間に戻りたいと思った事はあった。 だが、複数回の異世界召喚により、繋がった人との絆の事を考えると…今回の幻の世界は、俺の求める物とかけ離れているからな。」
『我々の中にも、今回の件に関して疑問を感じてな…それで運命神と時の神を呼び寄せて、過去の出来事を調べた…という事なのだ。』
『まさか…グヴェリオンの奴は、全くといって良いほどに反省はしておらぬ。 しかも…我々を騙し仰るとは、みくびられた物だ‼︎』
グヴェリオンによる、今回の幻の世界の計画は…何処まで綿密に練られた計画だったのかは分からない。
俺でさえ、気付くまでに数年も掛かったというのに、星の断罪者達が全知全能だったとしても…あの姑息なグヴェリオンの策に引っ掛かるのは仕方が無いだろう。
「それよりも…だ、俺のやりたかった事を代わりにやってくれるのは有り難いが…それで、グヴェリオンが死ぬ様な事にでもなれば、俺の願いは叶わなくなってしまうんじゃ無いか?」
『それには問題は無い。 不知火朔夜君の願いを叶える為に、我等の同胞である…運命神と時空神を呼んでおいたのだ。』
運命神と時空神…となると、グヴェリオンよりも遥かに大きな力を持っている事だろう。
だが、何処まで願いを叶えて貰えるかが…?
『不知火朔夜君には、今回と同様に…レベルはそのままで、空間魔法の中身もそのままだ。 他にも、君の中の宇宙も元通りにするし………他に望む事はあるかな?』
「なら、第七世界から帰って来た時と同じ様に…兄妹や友人達、セルリアやルナリアもそのままにしておいてくれ。」
『勿論だが、そうするつもりだ。 それは不知火朔夜君が望んでいた事だったからな、それは叶えるつもりだ。』
『さぁ、君が望む時間軸を指定してくれたまえ。 君の好きな時間軸に送ってあげよう。』
俺の望む時間軸…となると、第七世界からの帰還………いや?
それだと、また妖魔王絡みのイベントが発生するよな。
…そういえば俺は、どうやってグヴェリオンの世界に送り込まれたんだっけか?
「あ、そうだ‼︎」
『決まったかね、不知火朔夜君…』
「俺が望む場所は、グヴェリオンの世界に送り込まれる前の…召喚陣が現れる時に戻してくれ‼︎」
『やはり、その時間軸か……良かろう、ならば早速…』
「いや、その前に待ってくれ! グヴェリオンは、今後は俺に干渉はしてこないんだよなぁ?」
『あぁ、それは約束をしよう。 グヴェリオンは、我々を欺いてくれた罰として…この世からの消滅を…』
グヴェリオンが今後一切、干渉してくることが無いのなら問題は無い…が?
俺は、星の断罪者達に頼む事にした。
「なぁ、グヴェリオンが消滅する前に…最後に言葉を掛けても良いか?」
『恨み言か? まぁ、積もり積もった苦情があるだろうからな…』
俺は、星の断罪者達に感謝を告げてから、グヴェリオンの前に立った。
グヴェリオンは土下座の格好で項垂れていた。
まぁ、一神でも…グヴェリオンにとっては厄介な存在が、五神もいるんだからなぁ。
現在の心情は、計り知れないものになるだろう。
「グヴェリオン…あんたに一言だけ言いたい事がある。」
「今更ワシにか?」
「あんたのお陰で、人生は狂いっぱなしだったが…楽しい時を歩む事が出来たよ。 有り難うな……」
「不知火朔夜君…」
俺は、星の断罪者達を見ると、星の断罪者達一同は首を縦に振った。
そして俺は、再びグヴェリオンの肩に手を置いて……
「これは、俺からの礼だ…受け取れ! 神滅魔法とゴッドキラーの合成術… Destroy God‼︎」
「な、なんだとぉぉぉぉぉぉぉ⁉︎」
グヴェリオンは、叫び声を上げながら消滅して行った。
俺が先程に星の断罪者達を見たのは、俺がグヴェリオンを殺しても良いかの確認だった。
別に…星の断罪者達を疑っているわけではないが、グヴェリオンの始末は俺の手で付けたかった。
『グヴェリオンの事を考えるなら、不知火朔夜君の願いを尊重するのは当然だな。 まぁ、それだけの事を…グヴェリオンはやって来た訳だしな、』
「では、時空神…様、宜しくお願いします‼︎」
『うむ……』
時空神は、右手を掲げると…目の前に青黒い渦巻く空間が現れた。
恐らくだが、この中に入れば…俺が望む時間に辿り着けるだろう………が?
「1つお聞きしたいのですが、運命神様か時空神様…俺がグヴェリオンの世界に送り込まれた後はどうなりましたか?」
『かつての……第七世界に異世界召喚された仲間達が、かなり苦戦を強いられたが…妖魔王とやらの残りの妖魔を始末して平和を手に入れた……が、ミクという娘には左脚切断する怪我を負い、マミという娘は…子を宿す事ができない身体になってしまった。』
「ならば、俺がその場に戻れば…?」
『あぁ、その未来を変える事ができるだろう。』
俺は、時空神の創り出した空間の中に飛び込んだ。
そして、眼を覚ますと…目の前にいる俺が、足元に現れた白い召喚陣に消え去る姿を見た。
…そう、俺はあの時に戻る事が出来たのだった。
「悠斗、真美、セルリア、ルナリア‼︎」
「え…朔夜か?」
「嘘…今、目の前から消えて⁉︎」
「話は後だ、妖魔王は倒したが…配下の妖魔はまだ残っているぞ‼︎」
俺が声を掛けると、校舎の窓から…異形の者達が飛び出して来た。
俺は校舎を見ると、その通路では美紅が剣を構えて妖魔と戦っていた。
美紅は、聖戦士の力を取り戻したかの様に立ち振る舞っていた…が、武具の性能が悪いみたく…剣に亀裂が入っていた。
俺は校舎に向かって叫んだ。
『美紅、今こそお前の武具を返すぞ‼︎』
俺は空間魔法から、かつて第七世界で美紅が装備していた聖剣と聖具をアポートの魔法で送り付けた。
装備を受け取り、身に付けた美紅は…もう、妖魔に遅れをとる事はなかった。
そして俺は、悠斗と真美を見ると…古物商で返還した賢者の杖と聖女の杖で応戦していた。
だが、妖魔達は悠斗や真美に勝てないと察すると、セルリアとルナリアにターゲットを変えた。
俺は、空間魔法から…妖刀・妖娘花を取り出して、セルリアに放り投げた。
「俺の読みが間違えてなければ…?」
セルリアは、妖刀・妖娘花を受け取ると…迫り来る妖魔を斬り捨てた。
俺の考えは、間違ってはいなかった。
自分の愛刀を手にすれば、第七世界の記憶が戻ると確信していたからだった。
「セルリア、ルナリアを守れ‼︎」
「御意!」
セルリアも、第七世界にいる時のセルリアに戻っていた。
今のセルリアなら、俺の背中を任せても問題が無い程だった。
ルナリアにも戦いに参加をして貰おうと思ったが、俺はルナリアとは何も接点も無いし、武器も渡しているわけでは無いので…セルリアに任せる事にしたのだった。
「さて、あとは…」
俺は、妖魔王・井戸野に向かって声を掛けた。
…と言っても、先程に額を聖剣で貫いて光の粒になって消えた妖魔王・井戸野では無い。
光の粒になる前に、付近の岩に意識を憑依した井戸野の事だった。
「何故…私の存在が⁉︎」
「阿呆かお前は、妖魔王が倒されたのなら…妖魔も消えているだろうが。 妖魔がまだ存在している時点で、井戸野がまだ潜んでいると思うのは必然だろ?」
「ふふ……流石、不知火ね。」
俺は、校舎の屋上の高さまで浮き上がり、両手を広げて…破邪の光魔法を放った。
破邪の魔法は、本来なら邪悪な存在を消し去るものなのだが、妖魔も大して違いはないと踏んだのだった。
その光に照らされた…校舎に中にいる妖魔や校庭にいる妖魔達は、その場で消えて行った。
そして井戸野も…再び、光の粒となって消えて行く…所に、俺は井戸野を蘇らせた。
それと同時に、御馬綾香生徒会長も蘇らせた。
今回の記憶と力を奪い取った状態で。
すると、悠斗が近付いてきて俺に聞いてきた。
「どうして、今回の首謀者を生き返らせたりしたんだ?」
「悠斗には話たよな、神々達のくだらないゲームの話を。」
「あぁ、聞いたが。」
「今回の騒動も、もしかしたら…グヴェリオンによる物が関係したのではないかと思ってな。」
「どうしてそう思った?」
「異世界…なら、そう言った力を持っている奴は珍しくはないが、この現代でそんな力を持っている奴はそう居ないだろう? マンガやアニメじゃあるまいし…」
「それで、異世界の神が加担していると思ったのか。」
確証は無いが、あのグヴェリオンならやりかねない。
ゲームを盛り上げる為…と称してな。
俺はセルリアの元に近寄ると、セルリアは妖娘花を鞘に収めると言った。
「朔夜………いえ、朔夜殿…吾は全てを思い出した。」
「やはり、妖娘花がトリガーだったわけか。」
「それと…こうしてルリアにも逢えたしな。」
「あ、そうだ…結局、ルリア…ルナリアは何者なんだ?」
「ギヴェリア……朔夜殿がいう第七世界の、吾の実の双子の妹だよ。 吾は剣士として、妹は魔術師の才があったんだが…実力は同じではなくてな、離れて暮らしていたんだが。」
「それで…どういう訳か、第七世界でセルリアの後に悠斗達と行動を共にしていたのか。」
俺は校舎の中から美紅を呼び出してから、天に向かって手を翳した。
そこから発射される光が、地上のあらゆる場所に降り注ぐと…破損された場所は修復され、生徒達は今回の騒動の記憶が消去されて行った。
「相変わらず、朔夜の力は凄まじいな…」
「異世界に行く前までは、ここまでの力は無かったんだがな。」
「異世界…というと、あの時の白い召喚陣か?」
「その話は、いずれまたな…とりあえず、今はゆっくり休みたい。」
美紅の聖武具とセルリアの妖娘花を収納する方法を教えておいた。
平和な日本では、あまり使い道は無い……が、妖怪や悪霊討伐の手伝いをさせるのも良いだろう。
異世界で魔物を目にしていれば、幽霊や悪霊は大して脅威では無いからな。
俺は、セルリアとルナリアと共に家に帰った。
そして、扉に手をかけた時に…重要な事を思い出した。
「あ、そう言えば…俺は兄妹に散々暴言を吐いてから、家出をしたんだっけ?」
だが、家の中に入った俺は家族から怒られる事はなく、みんなが泣いて謝って来た。
何故に謝られたのかは分からない。
グヴェリオンがいなくなった現在でも、世界のアップデートが行われているのだろうか?
「まぁ、これから考える時間は幾らでも有るさ。 これからの事は、ゆっくりと考える事にしよう。」
とりあえず、最初にやる事と言えば…?
~~~~~fin~~~~~
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よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
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僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
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