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第一章
第三話 ん? なんだこれ…⁉︎・後編(幼馴染達は混乱しているそうです。)
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『異なる世界からようこそ御出で下さいました、救世主の皆様方! この度は我らの召喚に応じて戴き誠にありがとうございます!』
白いローブを身にまとい杖を持った8人の間に、純白の法衣を身にまとった女性が頭を下げた。
翔也達は突然にそんな声を掛けられて、頭の理解が追いついていなかった。
とりあえず、現状を把握する為に…4人は周囲を見渡した。
だけど、一緒に魔法陣に巻き込まれた筈の愽の姿が見当たらなかった。
純白の法衣の女性は目を丸くして、深々とお辞儀をしてきた。
「詳しい事は後でちゃんとお話し致しますが、実は異なる世界の召喚は今回が初めてではないのです。 前回の召喚者は無理矢理呼び出すような形をとってしまい、もしも次の召喚者を呼ぶ際には前もって有無の確認を取った方が良いと言われました。 なので今回は召喚の前にメッセンジャーを送ったのですが…」
「その質問の前に少し待ってください、僕達以外にもう1人居ませんでしたか?」
周囲を見て突然の事で納得がいかないが、物事を把握した賢斗が純白の法衣を着た女性に質問をした。
すると、意外な言葉が返ってきた。
「異なる世界に救世主召喚を行う為に、召喚陣を送りましたが…此処に現れたのは4名様達ですよ。」
「そんな……あの時の魔法陣が現れた時に、愽は魔法陣の中心に居たのだから…絶対に巻き込まれたはずなのに?」
その話を聞いた純白の法衣を身に纏った女性は、目を閉じて首を左右に振った。
「この救世主召喚では、異なる世界に召喚陣を送った際に…その場にいる者達を私達の世界であるセヴンスガルドに送られてくるのです。」
「そ…そうでしたか。」
幼馴染達の4人は、純白の法衣を身に纏った女性の言葉を信じるしか無かった。
4人は気丈に振る舞う様にしていたが、やはり混乱をするしか無かった。
《こう言った物事は、愽の専売特許なのに。 今の段階では翔也はあまり当てにはならないし、華奈…も慣れてしまえば順応はするだろうけど、今現在ではなぁ? 飛鳥は…無理だな。 そうなると、僕がしっかりしなければならないか…》
賢斗は幼馴染達となら普通に会話をする事ができるが、どちらかというと陰キャタイプなので積極的に知らない人間に話しかける様な真似はしない。
それに比べて愽は決して陽キャでは無かったが、あらゆるバイトで培った経験で見ず知らずの者達に話しかけたり、理不尽なクレームにもすんなり対応が出来るのだった。
「嘆いていても仕方が無いな。 あの…話を遮って申し訳ありませんでした。 貴女のその姿は…かなり位の高い方とお見受けしますが?」
「あ、自己紹介がまだでしたね、私の名前は…このテルシア王国の第二王女のアルカディアと申します。」
アルカディア王女の言葉に、またも賢斗は動揺して見せた。
賢斗は、あまりゲームやアニメを観る方ではないが…小学生の時に読んだファンタジー物のアニメの通りに、王女と呼ばれる者は煌びやかな衣装を身に纏っていると納得をした。
それから…僕達もそれぞれ名前を名乗り、それから召喚陣の間から会議室の様な場所に移る事になった。
その会議室には、頭に王冠を被り金の刺繍をあつらえたローブを纏った国王と、ガタイの良い長身の中年、背丈と同じくらいの長杖を持ち、緑色のローブを纏ったかなりの年数を生きてきたと思われる老人が座っていた。
「では、これから一通りの説明を致しますね。 その後に、賢斗様達の質問にお答え致しますわ。」
幼馴染達はアルカディア王女より、4枚のギルドカードを渡されて説明を受けた。
幼馴染達の4人は、アルカディア王女の説明の通りに…ギルドカードを額につけた。
「こ、これは………! 伝承の救世主様達の通りになりましたわ。」
翔也は【勇者】を、華奈は【聖女】を、飛鳥は【剣聖】を、僕は【賢者】となったのだった。
まぁ…これは順当通りと言ったところか、それから長い話し合いの末…?
僕等はこの世界を征服しようと企む、魔王サズンデスと名乗る者を討伐するべく…異なる世界から僕達が選ばれた。
この世界の者達とは違い…異世界にいる者達は、特別なスキルを持っているという話だった。
その為に、数百年単位で出現する魔王が現れると、その都度異なる世界から救世主を召喚するという話だった。
「話は分かりました。 完全に納得をしているわけではありませんが…とりあえずは、僕達の使命を全うする事を考えます。」
「大変申し訳ありません、こちらも出来うる限りの御助力を惜しまないつもりです。」
こうして僕達は、外での行動をスムーズに進める為に…魔法に関する勉学や剣による立ち回り方を学んだのだった。
《それにしても…何故愽は一緒に巻き込まれていないんだ? 捜索のスキルでも手に入れたら、愽の行方を探ってみるか。》
………一方で愽はというと?………
かなり苦戦を強いられているのだった。
白いローブを身にまとい杖を持った8人の間に、純白の法衣を身にまとった女性が頭を下げた。
翔也達は突然にそんな声を掛けられて、頭の理解が追いついていなかった。
とりあえず、現状を把握する為に…4人は周囲を見渡した。
だけど、一緒に魔法陣に巻き込まれた筈の愽の姿が見当たらなかった。
純白の法衣の女性は目を丸くして、深々とお辞儀をしてきた。
「詳しい事は後でちゃんとお話し致しますが、実は異なる世界の召喚は今回が初めてではないのです。 前回の召喚者は無理矢理呼び出すような形をとってしまい、もしも次の召喚者を呼ぶ際には前もって有無の確認を取った方が良いと言われました。 なので今回は召喚の前にメッセンジャーを送ったのですが…」
「その質問の前に少し待ってください、僕達以外にもう1人居ませんでしたか?」
周囲を見て突然の事で納得がいかないが、物事を把握した賢斗が純白の法衣を着た女性に質問をした。
すると、意外な言葉が返ってきた。
「異なる世界に救世主召喚を行う為に、召喚陣を送りましたが…此処に現れたのは4名様達ですよ。」
「そんな……あの時の魔法陣が現れた時に、愽は魔法陣の中心に居たのだから…絶対に巻き込まれたはずなのに?」
その話を聞いた純白の法衣を身に纏った女性は、目を閉じて首を左右に振った。
「この救世主召喚では、異なる世界に召喚陣を送った際に…その場にいる者達を私達の世界であるセヴンスガルドに送られてくるのです。」
「そ…そうでしたか。」
幼馴染達の4人は、純白の法衣を身に纏った女性の言葉を信じるしか無かった。
4人は気丈に振る舞う様にしていたが、やはり混乱をするしか無かった。
《こう言った物事は、愽の専売特許なのに。 今の段階では翔也はあまり当てにはならないし、華奈…も慣れてしまえば順応はするだろうけど、今現在ではなぁ? 飛鳥は…無理だな。 そうなると、僕がしっかりしなければならないか…》
賢斗は幼馴染達となら普通に会話をする事ができるが、どちらかというと陰キャタイプなので積極的に知らない人間に話しかける様な真似はしない。
それに比べて愽は決して陽キャでは無かったが、あらゆるバイトで培った経験で見ず知らずの者達に話しかけたり、理不尽なクレームにもすんなり対応が出来るのだった。
「嘆いていても仕方が無いな。 あの…話を遮って申し訳ありませんでした。 貴女のその姿は…かなり位の高い方とお見受けしますが?」
「あ、自己紹介がまだでしたね、私の名前は…このテルシア王国の第二王女のアルカディアと申します。」
アルカディア王女の言葉に、またも賢斗は動揺して見せた。
賢斗は、あまりゲームやアニメを観る方ではないが…小学生の時に読んだファンタジー物のアニメの通りに、王女と呼ばれる者は煌びやかな衣装を身に纏っていると納得をした。
それから…僕達もそれぞれ名前を名乗り、それから召喚陣の間から会議室の様な場所に移る事になった。
その会議室には、頭に王冠を被り金の刺繍をあつらえたローブを纏った国王と、ガタイの良い長身の中年、背丈と同じくらいの長杖を持ち、緑色のローブを纏ったかなりの年数を生きてきたと思われる老人が座っていた。
「では、これから一通りの説明を致しますね。 その後に、賢斗様達の質問にお答え致しますわ。」
幼馴染達はアルカディア王女より、4枚のギルドカードを渡されて説明を受けた。
幼馴染達の4人は、アルカディア王女の説明の通りに…ギルドカードを額につけた。
「こ、これは………! 伝承の救世主様達の通りになりましたわ。」
翔也は【勇者】を、華奈は【聖女】を、飛鳥は【剣聖】を、僕は【賢者】となったのだった。
まぁ…これは順当通りと言ったところか、それから長い話し合いの末…?
僕等はこの世界を征服しようと企む、魔王サズンデスと名乗る者を討伐するべく…異なる世界から僕達が選ばれた。
この世界の者達とは違い…異世界にいる者達は、特別なスキルを持っているという話だった。
その為に、数百年単位で出現する魔王が現れると、その都度異なる世界から救世主を召喚するという話だった。
「話は分かりました。 完全に納得をしているわけではありませんが…とりあえずは、僕達の使命を全うする事を考えます。」
「大変申し訳ありません、こちらも出来うる限りの御助力を惜しまないつもりです。」
こうして僕達は、外での行動をスムーズに進める為に…魔法に関する勉学や剣による立ち回り方を学んだのだった。
《それにしても…何故愽は一緒に巻き込まれていないんだ? 捜索のスキルでも手に入れたら、愽の行方を探ってみるか。》
………一方で愽はというと?………
かなり苦戦を強いられているのだった。
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