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第一章
第五話 地球では常識、異世界では非常識(今回の話は、生態系の話です。)
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「どうもダンです。 僕は現在、重症と軽症の中間の怪我を負って地面に横になっています。」
…という前に、何故にこんな経緯になったのかを話します。
4本足で地面に立つ動物には、必ずではありませんが…足の長さは大体同じです。
違うのは、主に熊やイノシシといった動物です。
あれから…ダンジョンに出る為の扉を開けたところ、4本腕の熊は立ち去ったみたいです。
なので、扉からあまり離れない様に、カバンの中に入っていたノートとペンでマッピングを行いました。
色々な場所に足を運ぶ事により、大体どの魔物がその場所にいるということがわかりました。
ダンジョンの扉を出た先には、広い草原が続いていました。
奥に森や山がなければ、一瞬錯覚を覚えるような位に地上とそっくりでした。
「それにしても、ダンジョンって面白いなぁ? ここは地下の筈なのに、ダンジョン内には太陽も出ているし、風も吹いている。」
小説や漫画にも、そういった描写が描かれているものを見るが…?
まさか自分がそれを経験するとは思わなかった。
「まぁ、熊やドラゴンが入り口付近にいた理由がなんとなく分かったよ。 開けた所なら敵が近付いてきても、逃げるなり迎え撃つなり臨機応変が可能だろうしね。」
僕は中々立ち去らないドラゴンや熊の所為で、ワカメ生活になっていた。
ダンジョン内には森はあるが、地上には木すら生えていないので、食べていたワカメは乾燥させるかそのまま食べるしかなかった。
それにしても、整体とは面白いものだ。
絶対的な王者であるライオンも、群れで生活をする時は開けた場所を好むという。
森の中にいる時は、雨や雷を避ける時くらいしか無いらしい。
「ドラゴンや熊も、あんな見た目で臆病なんだろうなぁ。」
自然界でも、臆病者や慎重なものほど長生きをするという。
真っ赤で巨大なドラゴンでも、異世界では捕食する側とされる側に間違いは無いだろう。
まだ全てのダンジョンを把握している訳では無いが、あんなに巨大なドラゴンでも…一見みれば対抗出来る相手もあまりいないというだけで、恐らくだが天敵は存在するだろう。
「ダンジョンから右舷前方の森の中に、イノシシを発見! これで、あまり美味くもなかった海藻から脱せられる‼︎」
…その時の僕は、久々に肉を食べれるかもしれないと高揚していてみたいだ。
本来の僕なら、そこまで油断はしなかっただろう。
異世界と地球は同じ物だと思っていたのが、今回は僕の敗因になるのだったから。
僕は、イノシシの群れの方に行って、木の影から監視をしていた。
上手く…1匹を誘い込めれば、あとはなんとかなると思っていたからだった。
「それにしても、番いや子供と一緒というのではなく、群れで行動しているだなんてね?」
その時は、ここで気付くところだった。
もしかしたら、今日は久々のお肉祭りだと浮かれていて、慎重さが欠けていた。
「なんとか…この石で注意を向けられればなぁ…」
僕は手のひらサイズの石をイノシシのケツに当てた。
するとイノシシの癖に勘が良いのか、こちらに向かって歩き出してきた。
「よしよし、しめしめ…」
僕は下り坂がある場所までイノシシを誘導してから、近くにあった頭ほどの大きさの石をイノシシの額目掛けて放り投げた。
すると、イノシシは石をぶつけられて腹を立てたのか、こちらに向かって全速力で向かって来たのだった。
「よしよし…これで後はすっ転ばせてから、ダガーでトドメを刺せば…」
これで、先程の話のおさらいをしましょう。
一見見て、イノシシの足は4本とも同じ長さと思っている人もいるかも知れないが、熊と同様に前足は少し短くて後ろ足が少し長い。
平らな場所や上り坂なら、有利に動けるんだが…?
下りの道にはめっぽう弱く、突き出ている木の根ですら引っかかって転ぶという。
僕が下り坂を選んだ理由を分かっていただけだろうか。
「言葉が通じるかは分からないが…お~い、そこのブタよ…カモーン!」
僕は手を手前に振って挑発をしてみた。
イノシシにブタというと、割と知能のあるイノシシは腹を立てるという。
その理由は、イノシシは人と共に暮らす事はなく、自然の中でも生き抜く事が出来る。
反面、ブタの場合は…人に飼い慣らせないと生きてはいけなくて、人の手から離れる=それは死と同義なのだった。
なので、イノシシはブタ扱いされると、個体によってはすごく怒るらしい。
「さっすが猪突猛進、向かってくるスピードは半端ないなぁ」
僕は先程拾った太い枝を向かって来たイノシシの足元に放り投げてから、接近して来たギリギリの段階で横に飛び退いた。
これで…坂道で止まる事ができないイノシシは、坂の下にある巨大な岩に頭をぶつけるだろう。
そして、気を失っているイノシシにトドメを刺せば、今日は久々の肉パーティーだ‼︎
…そう、この時までは僕もそう思っていた。
イノシシが途中で方向転換をして、飛び退いた僕の方に突っ込んでくるまでは。
そして冒頭で伝えた通りに、骨折こそ無かったが…イノシシにタックルをまともに食らってしまい…僕は地面に倒れてしばらく動けなかった。
その様子を見ていたイノシシは、僕に向かって鼻をフンと鳴らしてから、後ろ足で地面を蹴って土を僕に被せて来たのだった。
「悔しい…なんかコケにされた気がする‼︎」
こうして、お肉にありつけると思っていた作戦は失敗した。
次は、もう少し難易度を落とした魔物を狙うとするか。
僕の挑戦は、まだ始まったばかりです。
…という前に、何故にこんな経緯になったのかを話します。
4本足で地面に立つ動物には、必ずではありませんが…足の長さは大体同じです。
違うのは、主に熊やイノシシといった動物です。
あれから…ダンジョンに出る為の扉を開けたところ、4本腕の熊は立ち去ったみたいです。
なので、扉からあまり離れない様に、カバンの中に入っていたノートとペンでマッピングを行いました。
色々な場所に足を運ぶ事により、大体どの魔物がその場所にいるということがわかりました。
ダンジョンの扉を出た先には、広い草原が続いていました。
奥に森や山がなければ、一瞬錯覚を覚えるような位に地上とそっくりでした。
「それにしても、ダンジョンって面白いなぁ? ここは地下の筈なのに、ダンジョン内には太陽も出ているし、風も吹いている。」
小説や漫画にも、そういった描写が描かれているものを見るが…?
まさか自分がそれを経験するとは思わなかった。
「まぁ、熊やドラゴンが入り口付近にいた理由がなんとなく分かったよ。 開けた所なら敵が近付いてきても、逃げるなり迎え撃つなり臨機応変が可能だろうしね。」
僕は中々立ち去らないドラゴンや熊の所為で、ワカメ生活になっていた。
ダンジョン内には森はあるが、地上には木すら生えていないので、食べていたワカメは乾燥させるかそのまま食べるしかなかった。
それにしても、整体とは面白いものだ。
絶対的な王者であるライオンも、群れで生活をする時は開けた場所を好むという。
森の中にいる時は、雨や雷を避ける時くらいしか無いらしい。
「ドラゴンや熊も、あんな見た目で臆病なんだろうなぁ。」
自然界でも、臆病者や慎重なものほど長生きをするという。
真っ赤で巨大なドラゴンでも、異世界では捕食する側とされる側に間違いは無いだろう。
まだ全てのダンジョンを把握している訳では無いが、あんなに巨大なドラゴンでも…一見みれば対抗出来る相手もあまりいないというだけで、恐らくだが天敵は存在するだろう。
「ダンジョンから右舷前方の森の中に、イノシシを発見! これで、あまり美味くもなかった海藻から脱せられる‼︎」
…その時の僕は、久々に肉を食べれるかもしれないと高揚していてみたいだ。
本来の僕なら、そこまで油断はしなかっただろう。
異世界と地球は同じ物だと思っていたのが、今回は僕の敗因になるのだったから。
僕は、イノシシの群れの方に行って、木の影から監視をしていた。
上手く…1匹を誘い込めれば、あとはなんとかなると思っていたからだった。
「それにしても、番いや子供と一緒というのではなく、群れで行動しているだなんてね?」
その時は、ここで気付くところだった。
もしかしたら、今日は久々のお肉祭りだと浮かれていて、慎重さが欠けていた。
「なんとか…この石で注意を向けられればなぁ…」
僕は手のひらサイズの石をイノシシのケツに当てた。
するとイノシシの癖に勘が良いのか、こちらに向かって歩き出してきた。
「よしよし、しめしめ…」
僕は下り坂がある場所までイノシシを誘導してから、近くにあった頭ほどの大きさの石をイノシシの額目掛けて放り投げた。
すると、イノシシは石をぶつけられて腹を立てたのか、こちらに向かって全速力で向かって来たのだった。
「よしよし…これで後はすっ転ばせてから、ダガーでトドメを刺せば…」
これで、先程の話のおさらいをしましょう。
一見見て、イノシシの足は4本とも同じ長さと思っている人もいるかも知れないが、熊と同様に前足は少し短くて後ろ足が少し長い。
平らな場所や上り坂なら、有利に動けるんだが…?
下りの道にはめっぽう弱く、突き出ている木の根ですら引っかかって転ぶという。
僕が下り坂を選んだ理由を分かっていただけだろうか。
「言葉が通じるかは分からないが…お~い、そこのブタよ…カモーン!」
僕は手を手前に振って挑発をしてみた。
イノシシにブタというと、割と知能のあるイノシシは腹を立てるという。
その理由は、イノシシは人と共に暮らす事はなく、自然の中でも生き抜く事が出来る。
反面、ブタの場合は…人に飼い慣らせないと生きてはいけなくて、人の手から離れる=それは死と同義なのだった。
なので、イノシシはブタ扱いされると、個体によってはすごく怒るらしい。
「さっすが猪突猛進、向かってくるスピードは半端ないなぁ」
僕は先程拾った太い枝を向かって来たイノシシの足元に放り投げてから、接近して来たギリギリの段階で横に飛び退いた。
これで…坂道で止まる事ができないイノシシは、坂の下にある巨大な岩に頭をぶつけるだろう。
そして、気を失っているイノシシにトドメを刺せば、今日は久々の肉パーティーだ‼︎
…そう、この時までは僕もそう思っていた。
イノシシが途中で方向転換をして、飛び退いた僕の方に突っ込んでくるまでは。
そして冒頭で伝えた通りに、骨折こそ無かったが…イノシシにタックルをまともに食らってしまい…僕は地面に倒れてしばらく動けなかった。
その様子を見ていたイノシシは、僕に向かって鼻をフンと鳴らしてから、後ろ足で地面を蹴って土を僕に被せて来たのだった。
「悔しい…なんかコケにされた気がする‼︎」
こうして、お肉にありつけると思っていた作戦は失敗した。
次は、もう少し難易度を落とした魔物を狙うとするか。
僕の挑戦は、まだ始まったばかりです。
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