異世界転移の特典はとんでも無いチートの能力だった。俺はこの能力を極力抑えて使わないと、魔王認定されかねん!

アノマロカリス

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第一章 魔王軍討伐編

第七話 条件…

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 俺は現在、城の中庭の訓練場にいた。

 チェスやリバーシで遊ぶ許可を得る代わりに、俺の実力を見たいと言って来た。

 俺の実力がそぐわぬものなら…遊具での遊びは禁止となる。

 そこで国王は魔術師の爺さんを連れて訓練場に来たという訳だ。

 「ならヒカル殿よ、お主の実力を見せて貰おうか!」

 実力を見せる事自体は別に構わない…が、出力を間違えると訓練場はおろか…城ごと破壊しかねない。

 さてどうするべきか?

 「アレフより聞いておる、ヒカル殿は全属性持ちという希少な持ち主だと聞いている。 ならば魔法の行使位は問題は無い筈だ!」

 「いや、問題があるから悩んでいるんだが。」

 火魔法を使うと大森林を炭に変え、水魔法を使うと洪水を起こし、風魔法を使用したら周囲を破壊する竜巻を発生させ、地魔法を使ったら地形を歪められる程の威力になっていた。

 どの魔法も初級魔法でそうなる訳なのだから、迂闊な魔法を使う訳にはいかなかった。

 他にも樹魔法というのがあるが…それを使ったら王都が森へと変わるだろうし?

 氷魔法なんか使ったら王国全土を氷漬けにしかねないし、雷魔法なんか使ったら建物が全て破壊され兼ねない。

 闇魔法なんか使った日には何が起きるか予想が出来ないし、無難な物といえば光魔法くらいか?

 光魔法は攻撃に関する物…ではないらしいし、試しに光魔法を放ってみた。

 すると王国全土が光に包まれて…怪我を負った者を癒し、破壊された建物が修復され、更には王都以外の場所の魔物を消滅させたのだった。

 攻撃に関する魔法ではなかった筈では?

 でもまぁ、披露できた上に何も破壊されなかったので良しとしよう。

 「こんな感じですが、如何ですか?」

 「な…何とまぁ!」

 国王は驚きのあまり声を発する事が出来ず、国王と共に着いて来た魔術師の爺さんは空を見上げて呆けていた。

 すると騎士がこの場に現れて国王に進言した。

 「国王陛下、大変で御座います!」

 「…む、どうした?」

 「戦場で重傷を負っていたアレン第一王子の怪我が完治しました。 もう心配はありません!」

 俺の放った光魔法は回復の効果があったみたいだった。

 俺は別に光をイメージしただけで、回復の事なんか全く考えてはいなかったんだが?

 「なるほど、ヒカル殿の魔法は何て素晴らしい物だったのだ!」

 「えっと…これで良いのか?」

 「他にもあるのなら拝見したい所だが…」

 確かに全属性魔法以外にも召喚魔法といった物もあるが…?

 召喚魔法とかになると魔神とか破壊神とか呼びかねないし、それ等を回避してもエンシェントドラゴンとか厄災や天災級の魔獣とかが出てくるイメージしかない。

 間違っても、モフモフの可愛らしいものが召喚される事は無いだろう。

 「辞めておいた方がいいぞ、迂闊に他の属性魔法を放とうものなら…冒険者ギルドがあるかどうかは分からんが、当面の間は遠方に出ない限り近隣の場所の討伐依頼はほぼ無くなるからな。」

 「なら、ヒカル殿の魔法は…?」

 「威力が高過ぎてこの近辺での使用は控えたいんだ、光魔法くらいなら破壊されることもないと思って放っては見たが…他の属性だったら王国が滅んでいたかもしれん。」

 「うむぅ~?」

 「まぁ、魔王を討伐する為に与えられた魔法なので…見せ物の為に使うべきではないという事だ。 ただし魔王の領土だったら遠慮なくぶちかますが。」

 「ふむ…そうしてくれると有難いな!」

 「それで、俺の事は合格という事でいいんだよな?」

 「あぁ、残りの日程は好きにすると良い。」

 これで残りの6日間は好き勝手に出来るな。

 まぁ、別に遊ぶだけというわけではないんだけど。

 この世界で2つの遊具以外にも試してみたいものがあるしな。

 鉱石や宝石を作り出して売るのも良いが、あまり売り過ぎて価値が下がったりすると大暴落しそうだし。

 さて、何を試そうかな?
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