異世界転移の特典はとんでも無いチートの能力だった。俺はこの能力を極力抑えて使わないと、魔王認定されかねん!

アノマロカリス

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第三章 和平交渉への旅編

第六十話 あぁ、禁欲生活続行…

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 現在、龍人国を出発した俺達の馬車には新たなる同行者のリルーシャという龍人族の幼女がいる。

 年齢は80歳で俺達の中では1番年上なのだが、アヴェルユージェン曰く…龍人族は一定の年齢までは人間族の様な速度で育つのだが10年に1つずつ歳を取るという話だ。

 実年齢では80歳でも精神的な年齢では8歳児と変わらないらしい。

 見た目的には凄く可愛らしく、成長すればそれなりの美人にはなるだろう。

 だけど俺達と同じ歳になる姿の頃には80年掛かるという計算になる。

 アヴェルユージェンやミンフィーリアならともかく…俺はその頃はまだ生きているのか?

 「ヒカルお兄ちゃん…」

 お兄ちゃんか…妹が生きていればそう呼ばれていたんだな。

 ただ、俺より年上の奴にお兄ちゃん呼びされるのは…何というか複雑な気がする。

 側から見ていれば幼女だから問題は無い…のか?

 「ヒカル殿、リルーシャ様が加わってからというもの…何だか変ですよ。」

 「アヴェルユージェン、嫁探しで嫁候補が旅に加わるというのは別に良い。 だがその相手が…後4年間は手出し出来ない者と100年は手出し出来ない者がいて…俺はいつ結婚出来るんだ?」

 「あ~~~」

 この世界の決まり事としては、18歳の結婚までは清い関係でいなければならず…18歳未満で手を出すと重い罰則が課せられるという話だ。

 18歳になったら…ということになると、レオーネは後4年でリルーシャは後100年という計算になる。

 その禁を破る者も中にはいるらしいが…鑑定魔法でバレたりすると捕まるという話だった。

 ただし娼館の場合は別だった。

 娼館の娼婦達は全て18歳以上なので、性行為は問題は無い…が、流石に18歳未満が入るのは違法らしい。

 この罰則が根付いたのは、伝承の異世界人が定めた法という話だった。

 伝承の異世界人がチャランポランな奴ならそこまでの法は定められなかった筈なのに、伝承の異世界人は弁護士という話なので尚更タチが悪かった。

 中には未成年でも使用出来るという話らしいが…そこは料金割り増しで通れるという話だった。

 未成年者が利用するには罰則で課税が足されるので、貴族の金持ちとかでは無い限り払えられる額では無いという話だった。

 俺は別に金には困ってはいないので、国家予算でも払える自信はある。

 …と、少し話が逸れた。

 何でこんな話をしたかというと…?

 リルーシャは俺の事をお兄ちゃんと言って擦り寄ってくる。

 別に俺だけに媚を売るというわけでは無いが、その甘え方が背中をゾクゾクとさせられる。

 俺は別にロリコンでは無い!

 だが汚れを知らない純粋無垢な女の子にお兄ちゃん呼びされて擦り寄られると、一瞬判断を誤ってしまいそうになる可能性があって怖い。

 世の中の幼女好きなロリコンって皆こんな感じなのだろうか?

 なので冷たくしているわけでは無いが、リルーシャとは一定の距離を置いていた。

 それがアヴェルユージェンやミンフィーリアから見ると、リルーシャに対して冷たい対応をしていると思われているみたいだった。

 だって…日課は出来ないし、発散も出来なくて俺の性欲は限界を迎えている。

 下手に体を密着されるとタガが外れるかも知れない。

 だってさぁ、今の馬車の中には…

 


 これと…

 


 これと…

 


 これがいるんだぞ!

 俺は…いつまで我慢しなくてはならないんだ~~~!!!

 …なんて心の中で思っていると、アヴェルユージェンが声を掛けて来た。

 「年齢的な問題だったら…ドワーフ王国に行けば問題は無くなるかもしれませんよ?」

 「ドワーフ王国って…ドワーフってさぁ、女でも髭が生えているんだろ?」

 「は? どこでそんな話を? ドワーフの女性に髭なんか生えていませんよ? それにドワーフ王国と言っても統治しているのがドワーフ王というだけで、ドワーフ以外に妖精族や妖魔族が共に済む複合種族の国になっていますから。」

 俺は妖精族と聞いてミンフィーリアを見た。

 もしかするとミンフィーリアに様なスペックの高い妖精族もいるかもしれない。

 だとすれば、ドワーフ王国に着けば俺の悩みも解消出来るはず⁉︎

 「よし行こう、すぐに行こう! だとしたら…龍人国の港から行けば良いんだよな?」

 「いえ…王都コーネリアから向かった方が早いかも知れません。 龍人国からだと遠回りになりますので…」

 「王都コーネリアか…」

 「王都コーネリアの国王陛下に進行状況の報告をするのに立ち寄るのも良いかもしれませんし。」

 アヴェルユージェンの案に賛成し、俺達は王都コーネリアに転移する事にした。

 すると王都コーネリアで少し厄介なイベントが待っているのだった。
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