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――17日目
109.『朝の時間(4)』
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――――PM14:15、空太の部屋
本堂 空太
「…………果帆」
間宮 果帆
「うん…………?」
本堂 空太
「…………なんかさ」
間宮 果帆
「…………うん」
本堂 空太
「なんかさ…………俺、今日、
人狼にやられる気がするんだ」
間宮 果帆
「…………なんで」
本堂 空太
「いや、勘だけどさ。
……白百合も、勝平も、七瀬もさ、恋人が人狼にやられてさ。
…………三日連続でカップルの片割れじゃん。
…………ってことさ……、残るカップルって、俺らだけじゃない?」
間宮 果帆
「…………バカか、お前は。
お前かあたし、殺すメリットが人狼にあると思う?
…………あのな、人狼は、
村人と確定してる朔也か、直斗か、竜崎を狙いたいはずなんだ。
この三人は票が集まらないからな。
だから、カップルばかりってのはたまたまで…………。
てゆーか、うん、大丈夫だよ。襲撃は、とりあえず」
本堂 空太
「…………そうなのかなあ」
間宮 果帆
「そうだよ。…………それより、問題は投票だ。
今のところ、美海とサキが占い師を名乗り出てて……、それに、直斗が霊媒師だって暴露した。
…………直斗が村人と確定してるのは確実だから、たぶん、本当に霊媒師なんだと思う。
あと、空太と勝平も、一応村人として美海とサキに宣言されてるから…………投票はされないと思う。
と…………なると。
今日の投票では、佐倉か、七瀬か、花菜か、小田切か、…………あたしだ」
本堂 空太
「そんな…………果帆…………」
間宮 果帆
「言っとくけどあたしは村人だぞ。
…………大丈夫。空太が心配することなんかない、なにも」
本堂 空太
「…………俺は絶対に、果帆に投票なんてしないからっ」
間宮 果帆
「…………あんたさ、昨日、誰にも入れなかったろ。
…………そーゆーの、…………ずるって言うんだよ。
もうみんな覚悟を決めたんだ。
空太も…………覚悟してくれ、頼むから」
本堂 空太
「…………ごめんね。
確かに…………ずるかったよな。
汚いところみんなに押し付けて、俺だけは綺麗なままでいたいなんて……」
間宮 果帆
「…………ああ」
本堂 空太
「…………でも、捨てきれないんだよ。
誰も殺したくないって気持ち……。
それって…………そんな、責められることかな?」
間宮 果帆
「…………責められることじゃない。
…………でも、実際あたしらはもう、…………目黒に手をかけてるんだよ」
本堂 空太
「…………っ、うぅ」
(…………急に、涙が出てきた。
果帆は驚いた顔で、俺を見詰めた)
間宮 果帆
「…………空太………………。
………………っっ、くっ」
本堂 空太
(釣られて…………果帆も泣き始めた。
果帆の涙を見るは、二度目だった。
俺は果帆を引き寄せた。
…………今の俺たちには、傷を舐め合うことしかできなかったんだ……)
【残り:12人】
本堂 空太
「…………果帆」
間宮 果帆
「うん…………?」
本堂 空太
「…………なんかさ」
間宮 果帆
「…………うん」
本堂 空太
「なんかさ…………俺、今日、
人狼にやられる気がするんだ」
間宮 果帆
「…………なんで」
本堂 空太
「いや、勘だけどさ。
……白百合も、勝平も、七瀬もさ、恋人が人狼にやられてさ。
…………三日連続でカップルの片割れじゃん。
…………ってことさ……、残るカップルって、俺らだけじゃない?」
間宮 果帆
「…………バカか、お前は。
お前かあたし、殺すメリットが人狼にあると思う?
…………あのな、人狼は、
村人と確定してる朔也か、直斗か、竜崎を狙いたいはずなんだ。
この三人は票が集まらないからな。
だから、カップルばかりってのはたまたまで…………。
てゆーか、うん、大丈夫だよ。襲撃は、とりあえず」
本堂 空太
「…………そうなのかなあ」
間宮 果帆
「そうだよ。…………それより、問題は投票だ。
今のところ、美海とサキが占い師を名乗り出てて……、それに、直斗が霊媒師だって暴露した。
…………直斗が村人と確定してるのは確実だから、たぶん、本当に霊媒師なんだと思う。
あと、空太と勝平も、一応村人として美海とサキに宣言されてるから…………投票はされないと思う。
と…………なると。
今日の投票では、佐倉か、七瀬か、花菜か、小田切か、…………あたしだ」
本堂 空太
「そんな…………果帆…………」
間宮 果帆
「言っとくけどあたしは村人だぞ。
…………大丈夫。空太が心配することなんかない、なにも」
本堂 空太
「…………俺は絶対に、果帆に投票なんてしないからっ」
間宮 果帆
「…………あんたさ、昨日、誰にも入れなかったろ。
…………そーゆーの、…………ずるって言うんだよ。
もうみんな覚悟を決めたんだ。
空太も…………覚悟してくれ、頼むから」
本堂 空太
「…………ごめんね。
確かに…………ずるかったよな。
汚いところみんなに押し付けて、俺だけは綺麗なままでいたいなんて……」
間宮 果帆
「…………ああ」
本堂 空太
「…………でも、捨てきれないんだよ。
誰も殺したくないって気持ち……。
それって…………そんな、責められることかな?」
間宮 果帆
「…………責められることじゃない。
…………でも、実際あたしらはもう、…………目黒に手をかけてるんだよ」
本堂 空太
「…………っ、うぅ」
(…………急に、涙が出てきた。
果帆は驚いた顔で、俺を見詰めた)
間宮 果帆
「…………空太………………。
………………っっ、くっ」
本堂 空太
(釣られて…………果帆も泣き始めた。
果帆の涙を見るは、二度目だった。
俺は果帆を引き寄せた。
…………今の俺たちには、傷を舐め合うことしかできなかったんだ……)
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