12
件
主人公は中高一貫の女子校に通う生徒。同じ部活に「推しの先輩」がいる。密かなる推し活物語。
文字数 1,889
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.12.09
主人公の中学生は文化祭当日、一緒にまわる友達がいない。
どう乗り切るのか、同じ境遇にある人への提案を兼ねた小説。
文字数 1,426
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.11.20
「大学受験対策のためだけに中高に通いたい」という極端な思想を持つ、とある中高一貫校に通う女子中学生の物語。
文字数 1,297
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.11.20
わたしは中高一貫校に通っている。校門の前には、いつも「アルバイト・芸能活動禁止」と赤文字で書かれた立て札が立っている。だけど、わたしはその裏側で、こっそりエキストラとして生きていた。
最初に事務所に登録したのは、中学二年の夏だった。演劇部に入り、先輩の舞台に圧倒される毎日。学校の部活だけじゃ足りないと思った。もっと多くの“現場”を見たかった。もっと、多くの人の芝居や呼吸を浴びてみたかった。
母に相談したら、あっさり「いいんじゃない? あなたが本気なら」と言われた。父も「バレないようにやれよ」と笑った。それで登録した。
中学生の頃は、ネット配信ドラマの後ろを歩くだけだった。カフェの客Aとか、通行人Bとか。画面の隅っこにちょっとだけ映るだけ。でも、照明の熱やスタッフの息遣い、役者さんのセリフ一つひとつが、わたしの心を震わせた。
謝礼金は少しだけ。でも、その封筒を開けると胸がいっぱいになった。自分で稼いだお金なんだ、と思うと。
高校に上がる頃、少しずつ「動き」があるようになった。
ある日の撮影で、監督が「そのまま、もう一歩前に出てくれる?」と声をかけた。たった一歩。でもその一歩は、わたしの世界を変えた。
それからわたしは、ちょっとしたリアクションを任されることが増えた。有名俳優さんの横を通り過ぎる、というだけで震えそうになった。
もちろん、同級生にバレた。
「ねえ、これアンタじゃない?」とスマホを突き出され、心臓が止まりかけた。
でも、バラされたりはしなかった。彼女たちは面白がっていたし、誰も先生に告げ口なんてしなかった。
先生は……気づいていたのか、いなかったのか。わたしは卒業まで一度も呼び出されることはなかった。提出物は出すし、成績もそこそこ。きっと、気づいていないふりをしてくれていたんだ、と今は思う。
大学生になった頃、わたしは初めて映画のオーディションを受けた。映画は撮影期間が長く、高校生ではスケジュールが持たなかったから、ずっと諦めていた世界だ。
大学の春。初めて映画のクレジットに、自分の名前が載った。
その頃にはエキストラ事務所ではなく、専属の芸能事務所に移籍していた。“エキストラの子”ではなく、“役者の卵”として見てもらえるようになった。
演技の仕事は、まだ小さな役ばかりだ。それでも、台本をもらえるようになったのが嬉しくてたまらない。
ふと、高校の頃のわたしを思い出す。
校門に立つ、「禁止」の立て札。
その向こう側で、わたしは別の照明に照らされていた。
あの頃の秘密の時間が、いまのわたしを作った。
そう思うと、少しだけ誇らしい。
次の撮影は、来週の夜。
役名はまだ「女子大生C」だけど——でもわたしは、確かにあの世界の光の中に立っている。
文字数 1,115
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.11.20
某中高一貫女子校の3人が、中学生の頃からこっそりクイズ対策をし、高校1年生で学校に内緒で「高校生クイズ」に出場するストーリー。
インターネット上で開催された予選を勝ち抜き、決勝戦はテレビでも放送される。優勝は逃したが、総合4位という好成績を残す。夏休み明け、登校すると同級生から祝福される。しかし先生には呼び出されてしまう。
文字数 2,364
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.11.20
◆登場人物(主人公の班:4人)
・私(真琴)
主人公。ツッコミ役。常識人のつもりだが、流されやすい。
・あかり
班長。表向きは真面目で先生ウケが良いが、内心は誰より冒険好き。
・千尋(ちひろ)
ムードメーカー。テンション高い。笑い声がデカいのに、いざという時だけ静かに動ける忍者みたいな女子。
・沙耶(さや)
冷静で、嘘をつくのが上手い。「声のトーンが変わらない」ため、班の嘘の中心人物。
文字数 3,771
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.11.20
12
件