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「部長会の代表、一緒にやらない?」
高校二年の秋。全国屈指の名門校で、それぞれ吹奏楽部とバスケ部の新部長になったふたりは、部長会の代表を決める席で出会った。
攻め=明るく人当たりがよく、女友達が多い吹奏楽部の藤矢。
受け=クールで近寄りがたいが、バスケ部の絶対的エースである実鶴。
「俺たちならバランスもいいと思う」
お互いの部活のため、面倒な仕事を分担するため。
そんな打算から、二人は部長会の「契約相手」になった。
ところが、話してみれば実鶴は、藤矢が思っていたような「無愛想な天才」ではなかった。
実鶴の「誰にも見せない顔」を、藤矢だけが少しずつ知っていく。
そして実鶴もまた、誰とでも笑い合える藤矢が、実は誰にも言えない孤独を抱えていることに気づいていく。
ただの契約相手。
ただの部長会の相棒。
——そう思っていたはずなのに。
いつも誰かのために強くあろうとするのに、俺の前では少しだけ弱い。
そんな相棒を「好きにならない」方法なんて、たぶん誰も教えてくれない。
文字数 30,834
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.26
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