滝倉怜以

滝倉怜以

海外旅行が大好きです。 写真を撮ったり、小説を書いたりしています。 反・断捨離で、いろんなモノを集めています。
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 死んだ妻の魂が、人工知能で蘇った。  実在しない妻に、夫は再び恋をした。  妻の琴子が交通事故で死んだ。喧嘩して、自分が彼女に怒鳴ったから、琴子は家を飛び出して、そして事故に遭ったのだ。深い後悔の念が、ずっと拓海の心を締め付けていた。  彼のような、愛する人の死を受け入れられない人のために、人工知能で故人の情報を解析して、パソコンやスマホに魂を蘇らせる技術が開発された。そのサービスを利用することで、画面を通してではあるが、拓海は琴子と再会できた。  琴子と久しぶりに会話をして、拓海に笑顔が戻った。琴子は事故の衝撃で拓海に怒鳴られたことはすっかり忘れていた。拓海は、自分が怒鳴ったことで彼女が死んだということを言い出せず、そのことに苦しみ続けた。また、目の前に見える彼女がバーチャルな存在でしかないということにも虚しさを覚えていた。しかしそれからの日々、彼女と一緒に彼女の両親に会いに行ったり、彼女が行きたかった場所を二人で旅したりして、拓海は充実した日々を取り戻すことができた。  彼女も、二人で過ごす日々を心の底から楽しんでいるように見えた。それなのに、ある日突然、彼女は「もう会えない」と言い出した。
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小説 18,834 位 / 18,834件 ライト文芸 239 位 / 239件
登録日 2019.11.23
 晴香の両親は、晴香が幼い頃に離婚し、晴香は母に引き取られた。晴香にはその頃の記憶がほとんどなかったが、父は高収入の外科医で、母と晴香を見捨てていったのだと、母から聞かされていた。しかし、晴香は大学生になってから、両親の離婚調停の資料を偶然発見した。そこには、驚愕の事実が書かれていた。父が娘を守るために親権を求めて必死だったこと、母が多額の婚姻費用や養育費を得ていたこと、裁判官は調停の最初から親権は母のものと決めつけて、母が育児放棄をしていたという父の訴えをすべて聞き流していたこと。  現在の日本では、離婚に向けて突然子供を連れ去って別居することが認められています。そして、親権者を決めるとき、連れ去った側が圧倒的に有利になります。さらに、母親が親権者になることがほとんどです。仕事も家事も育児も全くしてこなかった母親でも、「これからきちんと育児をします」と口先だけ言っておけば、親権者になれるのです。  そうして父は娘と会えなくなりました。このような悲劇は、実は現在の日本ではよくあることですが、ほとんど話題にもなりません。皆さんに、日本の離婚、親権の制度について問題提起をしたくて、この小説を執筆しました。いろんなご意見があると思いますので、ぜひお聞きしたいです。
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小説 18,834 位 / 18,834件 現代文学 575 位 / 575件
登録日 2019.12.09
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