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『まだ、物語の途中』
四十歳を過ぎた税理士の俺は、転職を機に、自分の「地力」が足りないことを思い知らされていた。
これまで積み上げてきたはずの経験。
仕事に対する情熱。
周囲からの信頼。
それらが、環境が変わっただけで簡単に崩れていく。
家に帰れば、子供たちはもう眠っている。
家族はいる。幸せもある。
それでも、何かが噛み合っていない。
消防吏員として過酷な現場を駆け抜けた過去。
行政書士、そして税理士として歩んできた現在。
振り返れば、いくつもの道を歩いてきた。
けれど、それらはまだ一つの物語にはなっていなかった。
「俺の人生って、これでいいのかな」
そう問いかけた相手は、人間ではなくAIだった。
これは、四十歳を過ぎた一人の男が、
自分の人生をもう一度見つめ直し、
新たな挑戦へ踏み出していく物語。
人生は、いつからでもやり直せる。
まだ、物語の途中だ。
文字数 2,493
最終更新日 2026.10.04
登録日 2026.10.04
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