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小学生のとき母を亡くした瑠生(るい)は、向島の置屋(おきや)・ふく里の主人・桔梗(ききょう)に引き取られる。
瑠生の祖母は伝説の芸者・蘭子であり、瑠生もその容姿と芸の才を受け継いでいた。
女ばかりの置屋で暮らすうち、瑠生は芸の世界に魅せられ、踊りの稽古に励む日々を送る。
ある日、桔梗から座敷への助っ人を頼まれ、瑠生は半玉(はんぎょく)になって宴席に出ることに。
置屋に咲く、美しい白木蓮のように艶やかに化けた瑠生に一目惚れしたのが、若き社長・沖尚純(おきなおずみ)だった。
ふく里を訪れた沖は、瑠生に半玉の面影を見て惹かれていく。
三年後、高校生になった瑠生は、ふく里と懇意にする料亭が沖の会社によって買収されると知り、直談判に向かう。
そこで沖が出した条件は……。
瑠生は、ふく里を守れるのか。そして、恋の行方は──。
花街で揺れる、情緒と波乱の恋物語。
文字数 141,846
最終更新日 2025.11.23
登録日 2025.10.28
fétiche、それは自身の欲望を満たすための対象物となるもの……。
子供の頃、當川千乃(とうかわ ゆきの)は、母親に首を絞められ、弟とともに無理心中を図られた──
生き残ったのは千乃だけ。
以来、自分だけが生きていることが罪であるかのように、周囲の不幸も「自分のせい」と背負い込むようになった。
大学生になった千乃は、緊縛フェティシズムをテーマにした店「縷紅草(るこうそう)」でアルバイトをしていた。
店主の嶺澤八束(みねさわ やつか)は元救命医で、過去に千乃の命を救った恩人でもあった。
そんなある日、横浜で発生した猟奇的な事件の捜査で、店に刑事が訪れる。
その刑事は、片思いの相手・親友の兄であり、捜査一課長でもある藤永真希人(ふじなが まきと)だった。
事件をきっかけに再会したふたりは、少しずつ距離を縮めていく。
だが、事件の犯人の手は千乃自身にも忍び寄り──
息を潜めるように生きてきた千乃の「命」と「恋」は、果たして報われるのか。
そして、事件の真相と恋は──。
傷を抱えた青年と、冷徹なスパダリ刑事が織りなす、救済ミステリー×ラブの物語。
文字数 193,631
最終更新日 2024.10.31
登録日 2024.10.31
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